何かを忘れている様な気がする。
それが何なのかは判らないけど。


思い出さなくてはならない、とても大切な事なのに、
思い出す事を拒否している自分がいる。
辛いからかもしれない。苦しいからかもしれない。


誰から貰った物か、判らない。
でも、このウサギの人形の見ていると懐かしい気がする。
壊れてしまって、声は出なくなってしまった。
また、あの声を聞いてみたい。
知らない人の声なのに、懐かしく感じるから。


教室で住井君に告白されて、付合うことになった。
初めて男の子から告白されたのに、前にも同じ事を体験したような気がする。
デジャヴュっていうものなのかもしれない。
２ヶ月経ったある日、初めて彼の家にお邪魔した。
その日、私は彼に初めて抱かれた。
嬉しかった筈だった。
でも、そこにあったのは罪悪感、後悔、虚空感・・・。


ある日、道路の５０メートル先の所で、小さな女の子が立っていた。
その子の視線は、２階の窓に向けられていた。
女の子は、窓に向かって一生懸命小石を投げかけている。

それを見た時『この子は将来、私と同じ様に後悔するのね』
そう思うと、涙が止まらなくなった。


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初めまして。こちらには初投稿のさとぴぃと申します。
生まれて２回目のＳＳです。１回目は七瀬です。＾＾；

暗い話はタブーでしたら、即削除させて頂きます。
感想など頂けるとうれしいです。でわ。