お気楽即興小説「きもだめし」A 投稿者: 静村 幸

 これは、チャットルームへ行っても誰もいなかったときに、時間つぶしで書いている即興小説です。
 ほぼ、そのままを再現してあります。
 ただし、説明文の所はチャットルームでは[ナレーター]という人物が喋っていることになっています。
今回の話の前に、「きもだめし」@がありますので、そちらを読んでない方は先に読んでください。

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毎日浩平相手に鍛えていた瑞佳のパンチは、七瀬ほどではないにしろ、なかなかの威力だった。
住井(ふっ、きいたぜ・・・)
 なぜか格好つける住井。しかし足はよろけていて、後ろへ2、3歩下がってしまうのだった。
みさき「なに? どうしたの、瑞佳ちゃん?」
 状況がわからないみさき。それに気づいた住井は、怯えて道の隅へ逃げてしまった瑞佳ではなくみさきをおどかそうと移動し始めた。
じりじりと先輩の背後に回り込もうとする住井。いかに先輩といえども、後ろから急におどかされたら怖がるだろうとの考えだ。
住井(よーし、今度こそ・・・)
 住井はこの後も何度となくこのセリフを思うのだが、それはまだここでは誰も知らないのである。
瑞佳「み、みさき先輩・・・。う、う、う・・・・・うし・・・・」
みさき「牛? 牛がどうかしたの?」
瑞佳「ち、違います! 牛じゃなくて・・・」
 なんにもわかってないみさき先輩に呼びかけようとする瑞佳。しかし、その時すでに遅し、住井は完全にみさき先輩の後ろに回り込んでおどかす寸前だった。
住井(声をかけて、ついでに後ろから肩をたたいてやろっと♪ せーの)
住井「わっ!」
 と、かけ声と共に住井はみさきの肩を押した。が・・・・みさきは別に驚かなかった。みさき「あれ? どうしたの住井君?」
住井「へ?」
瑞佳「・・・住井君?」
みさき「そういえばどこに行ってたの? みんな心配してたんだよ」
 実際は誰も心配していない。 
住井「あ・・・川名先輩、どうして俺ってわかったんですか?」
 住井はかぶっていた白いシーツを取り外して、みさき先輩の方を見た。
みさき「わかるよ。だって声が住井君だったからね」
瑞佳「住井君だったんだ・・・・。こ、怖かったよう・・・」
 瑞佳は住井の顔を見ると、ホッとしたように息をはいた。住井は住井でおみそれしましたという顔で先輩を見ている。
住井「うーん、まいりました。それじゃあどうぞ、通ってください。どうせ浩平の奴の事だから休憩所で集合とか言ってるんでしょ? このさきすぐですよ」
 そういうわけで、最初の一組目は住井の攻撃を見事通過したのだった。
住井「よし・・・次こそは必ず・・・!」
気合いを入れて次の組に望む住井であった。


 少し時間は戻って・・・・。
 みさきと瑞佳が住井と遭遇する少し前。浩平と七瀬と澪の組はもう出発して少し歩いていた。
−−続く−−

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 どうも、静村 幸です。
 またもや中途半端なところできれてます。
 今回の書き方はちょっとくどくなっていたので、修正しようかとも思ったんですが、そこまでの気力が湧きませんでした・・・。
 それではまた。