白い決意 投稿者:
説明。
これは、『みさきシナリオ』後のお話である。
川名みさき、深山雪見、今上大福男(笑)は高校の時のクラスメート(『雪の終わる季節』参照)である。
高校を卒業し、皆、同じ大学に行ったのであるが、色々あって(『白い記憶』参照)雪見と大福男は婚約をした。(ちゃんと説明しろっ!!(爆))
しかし、雪ちゃんはオクテ(『白い迷妄』参照)だった。(笑)
・・・とまあ、CMはこのぐらいでいいかな?(爆)
では、本編をどうぞっ!!


今日は、久しぶりに、みさきの家に遊びに行った。
みさきと二人で、いつも通り他愛のない世間話。
まあ、これが楽しいのよね。
「このワッフル、山端堂?美味しいわね。」
「うん。雪ちゃんの為に買ってきたんだから、遠慮しないでどんどん食べてよ。」
目の前に、お茶請けとして出されたワッフルが、山と積まれている。
見てて、確実に減っていくのがわかる。
・・・さっき、私の為に買ってきたって言わなかった?
まあ、別にいいんだけどね。
「・・・で、どう?雪ちゃん。その後の進展は?」
みさきがにやにやしながら訪ねる。
あの顔は、あいつの事に決まってる。
・・・・・この前迫られて、ちょっとはねのけたら、白目むいて気絶したなんて、とても言えない。
「べっ、別に。いつも通りよ。」
「ほんとに〜〜〜っ?」
みさきがしつこく聞いていくる。
・・・みさき。
明るく振る舞ってるけど、本当は・・・。
・・・浩平君って言ったかな?まだ、思い出せないんだけど。
でも、みさきが信じてるんだから、私も信じるわ。
その、浩平君が帰ってくるのを・・・。
「・・・・・ちゃん!雪ちゃんってば〜っ!!」
「え?ごめん!なに?みさき。」
「もう〜〜〜っ!都合が悪くなると聞こえない振りをするなんて、ずるいよ〜〜〜っ!!」
「ちょと考え事してただけだって。」
・・・酷い言われようだわ。
「で、どこまでいったの?ちゃんと、教えてよ〜。」
み、みさきったら・・・異様にうれしそうね。
「ど、どこまでって・・・キ、キスだけよ。決まってるんじゃない。」
「なんだ。もう、つきあって結構なるのに、それだけか。」
いや『なんだ』って言われてもねえ・・・。
「っ!!」
突然、私の頭にひとつの考え浮かぶ。
そういえば、みさきと・・・浩平君?はどこまで行ってるのかしら?
「・・・・・・・。」
無言で、みさきの顔を見つめる。
「・・・なに?」
・・・・・ま、まさかね。みさきのような、ぼーーーーーっとして脳天気な子が、そっ、そっ、そんな事・・・。
「・・・・・・・。」
「どうしたの?雪ちゃん?」
い、一応、幼なじみとして聞いておこうかな?みさきに限ってそんな事はないと思うけど・・・。
「・・・みさき?」
「うん?」
「みさきはどまでいってるの?・・・その、浩平君と。」
「えっ?やだ、も〜〜〜、雪ちゃんったら〜〜〜、恥ずかしいじゃないっ!!」
は、恥ずかしいっ!?
「それは・・・恋人なんだから・・・ね♪」
最後の『ね♪』は『もう分かってるくせにっ!!』てな感じで話すみさき。
って事は・・・・・・・。
うっ・・・うそおおおおぉぉぉーーーーーっ!?
み、みさきってば・・・・・経験済みっ!?
「やだな〜〜〜雪ちゃんったらっ!!顔が赤くなちゃうじゃないっ!!」
ぽんっ!
照れながら、私の背中を叩くみさき。
こ、この、みさきですら・・・・・・・。
ということは・・・・・まさか・・・まさか・・・私ってば遅れてるっ!?
「・・・・・あの・・・みさき?念のため、聞いておくけど、告白されてから・・・その・・・まで・・・どのくらい期間があった?」
「?・・・その日だけど。」
ええええぇぇぇーーーーーっ!!そういうもんなのーーーっ!?
みさきは『なに当たり前の事聞いてるの?』って感じで私に顔を向ける。
ふっ、普通、そうなの?私が遅れてるだけっ!?
「だって、好き合ってるんだし・・・。」
そ、それはそうだけど・・・・・半年以上つきあって、キスしかさせない私って・・・。
もしかして、私ってば、嫌な女?嫌われちゃうっ!?
「・・・・・・・。」
どうしよう・・・この前の事だってあるし・・・・・。
そ、そうだわ!今からだって・・・・・。
「みさきっ!お願いがあるんだけど・・・。」
「なに?雪ちゃん?」
「お風呂かしてっ!!」
「?・・・別に構わないけど?」


ざっぶんーーーっ。
「・・・・・いいお風呂。」
じゃなくってっ!!・・・ちゃんと体を綺麗にしておかないとね。
ざばあーーーーーっ。
ごし、ごし、ごし・・・・・。

ざっぶんーーーっ。
「・・・・・・。」
・・・・・ね、念のため、もう一回、洗っておこうかな?
ざばあーーーーーっ。
ごし、ごし、ごし・・・・・。

ざっぶんーーーっ。
「・・・・・・。」
・・・も、もう一回・・・。
ざばあーーーーーっ。
ごし、ごし、ごし・・・・・。

ざっぶんーーーっ。
ざばあーーーーーっ。
ごし、ごし、ごし・・・・・。

ざっぶんーーーっ。
ざばあーーーーーっ。

ざっぶんーーーっ。

・・・・・・・。



1時間後。
「雪ちゃん?まだお風呂入ってるの?・・・雪ちゃん?」
「・・・・・きゅううううぅぅぅーーーーー・・・・・。」
「ゆ、雪ちゃん、大丈夫!?もうっ!のぼせるまでお風呂に入ってるなんて・・・。」


・・・私の決意は白い湯気の向こうに消えて行った。



−−−−− あとがき −−−−−

 雫 「よかったな。お話があって。」
大福男「・・・ひとっつも出番ないんですけど・・・?」
 雫 「いきなりだが、少しだけ感想GO!!」
大福男「・・・しく、しく・・・。」


−−−−− 感想 −−−−−

>GOMIMUSIさん
「D.S act3」面白くなってきましたね♪序盤で複線がっ!!(爆)なんか、ジュールがかっこいいです。(笑)

>WILYOUさん
「同情するなら羊をくれ」笑っていいんですよね?(笑)いいお話なんですけど・・・思わず。(笑)極めつけは最後の茜のセリフですね。(笑)

>神凪 了さん
「アルテミス 第八話」相変わらず熱いですねっ!!良祐の経過がすごくわかりやすいです。

>静村 幸さん
「コンビニに行こうっ!」一度は食べてみたい気がします。(爆)

>幸せのおとしごさん
「星に願いを3」「ますらお」が笑えます。(笑)詩子も結構酷い目に・・・。(笑)

 雫 「では、またです〜♪」
大福男「・・・しく、しく・・・。」