冷たい雨。
まだ春前の雨は、体の芯まで凍えるように冷たい。
でも、この雨が冷たいのはそのせいだからじゃない。
あの人がいなくなったから。
大好きな人。
この世界でただ一人の。
周りを見ても知らない人ばかり。
泣き出したい。
でも・・・・・。
「!!」
そんな時、背中から抱きしめてくれた大きな手。
あたたかい温もり。
雨に濡れてずぶ濡れの手なのに。
その手に身を委ねる。
安らぎが心を包む。
独りぼっちじゃないって分かるから。
「コローーーっ!!」
「!!」
あの人が僕の名前を呼んでいる。
僕を抱きしめてくれた手が、そのままあの人の手に向かう。
「うわああああぁぁぁっ!!コローーーっ!!探したんだぞーーーっ!!」
泣きながら僕を抱きしめてくれる手。
大切な人の腕の中。
やっと帰れた。
「ありがとう!!お姉ちゃんっ!!ありがとう!!」
「うんっ♪」
僕の大切な人は、何度も振り返ってお礼を言ってくれた。
僕も一緒に振り返る。
でも、僕の大切な人を見つけてくれた人は、とても悲しそうだった。
・・・・・さっきまでの僕のように。
「!!」
でも、もう大丈夫だね。
最後に振り返った時。
その人も、大切な人に抱きしめられていたのが見えたから。
−−−−− あとがき −−−−−
雫 「はい!と言う訳で、住井よりも繭母よりもCGの多い『子犬SS』でした!!」(爆)
大福男「お前って奴は・・・・・。」
雫 「結構前に書いたやつで、よねぴんさんのSSを読んだ時に、俺もシリアスが書きたくなって書いたやつです」
大福男「・・・お前は根っからのギャグSS書きだよ。」
雫 「では、感想GO!!」
大福男「・・・・・。」
−−−−− 感想 −−−−−
>ブラック火消しの風さん
「人の想い」おおっ!お久しぶりでございますっ!!俺もだけど。(笑)これは続くんでしょうか?なかなか、気になるお話です。好きな人の為に忘れるというのは、やはり瑞佳だからなのでしょうか…。
>まてつやさん
「『茜っち』暴走!!!(笑)」がはあっ!!新作の渡り鳥茜っちっっ!!(爆)よ、よくわかっていらっしゃる。(^^;;;72体の茜っちの名前が是非知りたいです。(爆)
>ニュー偽善者Rさん
「いい仕事しまっせ!乙女鑑定人-2-」…ま、繭の乙女度はっ!?(TT)「ONE猫」ありがとうございました〜♪繭はやっぱりやさしいな〜。(TT)満足です♪
>まねき猫さん
「雨月物語〜菊花の約〜第五話」みさおとその夫。………挫けるな!住井っ!!(TT)俺がついてるぞぉーーーっ!!(なんの役にも立たないけど。(爆))
>神凪 了さん
「黄昏」初めまして〜♪奇遇ですね。俺もONEが大好きですっ!!(爆)こういうのもありですね。でも、この後、車に轢かれて、気を失って気がつくと瑞佳が・・・。(笑)
大福男「さて。俺が誰だか、分からない方は…。」
雫 「では、短いですが、またです〜♪」
大福男「まてやああああぁぁぁーーーーーっっ!!」