折原少年の事件簿4(その1) 投稿者:
その日、川名みさきは人生最高にして最大の不幸にみまわれ、鍋は吹きこぼすわ、財布は忘れるわ、冷蔵庫の角に足の小指はぶつけるわ、まあ、とにかく慌てまくった。
川名みさきから、学食お昼消失事件解明の依頼を受けたオレは、休み時間に助手の椎名と共に調査へと乗り出した。

浩 平「椎名、久々の事件だ。勘は鈍ってないな?」
椎 名「ほえ?・・・みゅーっ!!(誰に向かってものを言ってるのかしら?・・・常に高校生名探偵折原少年に付き従い、その身の全てを尽くす純情可憐な美少女探偵助手、椎名繭とは私の事よっ!!」
浩 平「椎名・・・可愛い奴。」
浩平が椎名の顎を軽く持ち上げる。
椎名「みゅ?みゅ?(だ、駄目よ、浩平、お部屋に帰ってから・・・・ね?ね?)」
浩平の顔が段々と椎名の顔に近づいていく。
椎 名「みゅ〜・・・。(浩平・・・。)」
椎名が目を閉じる。
一応、休み時間の教室である。
浩 平「椎名・・・。」
椎 名「・・・・・。」
浩平と椎名はひとつに重な・・・。
七 瀬「なにしとんじゃああああぁぁぁーーーーーっ!!」
どげしいいいいぃぃぃーーーっ!!
浩 平「ぐはああああぁぁぁーーーーーっ!!」
・・・らなかった。
七 瀬「休み時間の教室で、人目も憚ることなく、飢えた野獣と化すとはっ!!」
長 森「まったくだよっ!!浩平がそんな色欲変態魔人だったとは思わなかったよっ!!七瀬さん、はい、鉄パイプっ!!」
七 瀬「オッケー!瑞佳!」
どがっ!げしっ!ぼきっ!・・・・・ぐしゃっ!!
浩 平(ぐっ・・・し、死ぬのか?・・・オレはこんな所で・・・あと少しで事件が解決するというのに・・・・・みさお・・・今、お兄ちゃんも行くぞ・・・。)
浩平は死を覚悟した。
だが、瀕死の浩平の前に一人の救いの女神が現れた。
 澪 (にこっ)
七 瀬「え〜と・・・澪ちゃんだったけか?」
 澪 『こんにちはなの』
澪だった。
浩 平「なんで二年の教室にいるんだ?」
・・・・・こ、浩平復活っ!!
 澪 『教えてほしいの』
長 森「なに?澪ちゃん」
 澪 『色欲変態魔人ってなに?』
七 瀬「・・・・・。」
長 森「・・・・・。」
七瀬も長森も真っ赤になって黙る。
浩 平「・・・分かった、澪。実地で教えてやるから『体育館』に行こうか?」
長 森「ゆ、許さないんだもんっ!!」
七 瀬「乙女の敵がああああぁぁぁーーーっ!!」 
椎 名「みゅーっ!!(私というものがありながらっ!!)」
どがっ!げしっ!ぼきっ!ピンポーン♪どがっ!げしっ!ぼきっ!ぐしゃっ!!
浩 平「ぐげええええぇぇぇーーーーーっ!!」
浩 平(ぐ・・・がぁっ・・・みさお・・・みさおが川の向こう岸で手招きしている・・・。)
浩平は再び死を覚悟した。
 茜 「つまりは、浩平のような人の事です。」
 澪 (にこっ)
 澪 『わかったの』
ちゃっかり登場して説明する茜。
休み時間によくあるのどかなひとときであった。


みさき「浩平君、ちゃんとお仕事してよ〜〜〜っ!!」



−−−−− あとがき −−−−−

 雫 「ああっ!なんて久々のシナリオ形式っ!!(涙)」
大福男「やっと始めたか・・・で、次は考えてあるんだろうな?」
 雫 「・・・・・考えてません。(こっちも涙)」
大福男「・・・で、感想は?」
 雫 「い、いや、『白い記憶』の設定があるんだが、長いんでWILYOUさんとこの『刑事版タクSS所轄〜吠えろ!SS野郎ども〜』に書き込めないんで、それを感想用に・・・。」
大福男「つまり・・・『ない』と?」
 雫 「だ、大丈夫!明日は課長もいないから思いっきりSS読めるから!!」
大福男「仕事せんかああああぁぁぁーーーーーっ!!」
 雫 「では、感想は次回にまとめて♪」