注意:外伝ですので七瀬は出てきません。『不死身』の住井のお話です。
「はっはっはっ!遂に・・・遂に我らが主が復活するぅっ!」
「だが、主の復活には勇者の血が必要だぞ。高槻。」
「巳間っ!バカか、お前っ?何のために国を3つも滅ぼしたと思ってるんだっ!ふっふっふっ・・・もう見つけてあるのさっ!勇者様の一族をなあぁっ!!
陰謀。
「と、父さんっ!」
「ぐっ・・・護・・・か?」
「一体誰がこんな非道いことを!」
「い・・・いいか・・・護・・・人には・・・成さねばならない事が・・・ある・・・お・・・お前は・・・この世の人々を護らなければ・・・ならない・・・その想いを込めて・・・お前に『護』という名前を・・・ぐはっ!」
「父さんっ!父さーーーんっ!」
旅立。
「住井・ナックル!」
「・・・怪我はないかい?」
「あ、ありがとうございますぅ。あたし、由依っていいます。」
出会。
ごずっ!
「いいパンチしてるぜ・・・名前を聞かせてくるかい?」
「君のパンチもなかなかだ・・・おれは巳間良祐。」
友情。
「行かないで、住井さん!・・・必ず殺されてしまいます!」
「由依さん・・・ありがとう。でも、俺にはやらなければならない重大な使命があるんだ。」
「住井さん・・・。」
「由依さん・・・。」
愛。
ぱんっ!ぱんっ!
「・・・えっ?」
「ゆ、由依さん!」
「南蛮式の短筒もなかなかだなぁ。なあ?勇者様よぉ!」
「き、貴様ああああぁぁぁっ!」
「気安くよぶなぁ!この屑がぁ!高槻様と呼べえぇっ!」
死別。
「それで終わりか、住井!」
「うっ・・・どうしても闘わなければならないのか・・・良祐?」
「・・・主は絶対だ。我らが『不可視の力』は精神の力・・・物理的な力では破れない・・・君の拳に心が宿らない限りな。・・・確か由依とか言ったな。すぐにあの娘の所に送ってやるよ。」
「っ!・・・う、うおおおおぉぉぉっ!俺の拳よっ!震えて光れっ!」
「住井・シャイニング・ナックル!!」
決別。
「ぐはっ!・・・そうだ・・・それでいい・・・。」
「っ!りょ、良祐・・・お前まさか・・・俺のために?」
「・・・お前なら・・・主を倒せるかも知れない・・・。」
「良祐っ!」
「妹を・・・・・頼む。」
「良祐ーーーっ!」
真意。
「住井・ナックル!」
「ぐふっ・・・き、きかんなぁ!その程度でこの高槻様が倒せるかああああぁぁぁ!」
「住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!住井・ナックル!」
「ぐっ・・・ま・・・ぐはっ・・・まてっ・・・ぐぼはっ!」
「住井・シャイニング・ナックル!!」
「ぐはっーーーーっ!」
仇討。
「なぜ刃向かう?なんなら貴様にも永遠の世界を創ってやってもいいのだぞ?我なら簡単だ。由依とかいったな・・・その娘と永遠に暮らせるのだぞ?」
「永遠か・・・貴様の創る世界はまやかしだ!そんな世界に行かずとも、由依さんは俺の心の中にいる!」
「ならば・・・・・死ぬがよい!」
決戦。
ずばっ!
「ぐはっ!」
「おや、致命傷だったかな?・・・面白くもない。そうだな・・・お前に呪いをかけてやろう。刀では死ねないようにな。何度でも死の苦痛を味わせてやる!」
呪。
「う・・・うぐっ・・・。」
「そろそろ終わりにするか。なに、首をもぎ取れば楽になれる。」
ばしゅっっっっっ!
「なにぃ!か、体が動かん?」
「今です。住井さん。」
「鹿沼葉子!我を裏切るのかっ!」
「ぐ・・・はっ・・・う、うおおおおぉぉぉっ!俺の拳よっ!友の・・・愛する人の・・・熱き魂をのせて光り輝けっ!!」
「住井・シャイニング・ナックル・フォーエバー!!!」
「ば、ばかなあああぁぁぁーーーーーっ!」
勝利。
「ありがとう。葉子さん。」
「いえ。それに主は死んだ訳ではありません。主はこの世の力では殺すことは出来ないのです。今のうちに封印をして下さい。」
「わかった。このシャーペンに封印すればいいんだな?」
「はい。」
終幕。
そして時は流れ・・・。
「なに持ってるんだよ、浩平?」
「ん、そこの空き地で拾ったんだ。」
「うわっ!趣味の悪いシャーペン!」
「なにを言う。オレは気に入ったぞ。」
「もうっ!趣味悪いんだから・・・って、そんなことより遅刻しちゃうよ!」
「おうっ!走るぞっ!」
「ま、待ってよ浩平!」
新たな物語へ。
−−−−− 感想 −−−−−
>天ノ月絃姫さん
茜ってすごいなって改めて思いました。(笑)
それにしても、緑色の液体って・・・?
>まてつやさん
繭は何の曲を入れたんでしょうか?オレも歌いたいな。(笑)
>いけだものさん
やっぱり卒業は無理でしたか・・・。
留年を繰り返し、繭と一緒に卒業したりして。(笑)
>偽善者Zさん
深山先輩の水着の感想が聞きたかったですね。(笑)
後編楽しみです。
>ここにあるよ?さん
ぐはっ!オレが考えてたみさき先輩のSSと出だしが一緒だっ!(爆)
・・・封印決定。
>だよだよ星人さん
もひとつやっちゃいました♪
テンポよく次々とまあ・・・。(笑)
繭のところが大笑いでした。(笑)