折原少年の事件簿3(その1) 投稿者:
住 井「はじまったか・・・。」
いきなり悦にいる住井。
だが、それには理由がある。
校内に、いつものように時限爆弾を仕掛け授業を妨害するという、謎の犯行声明がなされたのだった。
長 森「住井くん!何のんびりしてるんだよ!早く避難しないと駄目だよ!」
住 井「ああ、そうだね。長森さん。」
校舎から次々と生徒が避難する中、のんびりと悦に浸らねば気が済まない住井を長森がせかす。
だがその時。
浩 平「その必要はなあぁぁぁいっ!!」
数々の難事件を解決した高校生名探偵、折原浩平が現れた。
椎 名「みゅ〜っ♪」
幾度となく生死の境を共に乗り越えてきた助手の椎名繭も一緒だ。
長 森「浩平!何言ってるんだよ!爆弾だよ!爆発しちゃうんだよ!『ばん』っていちゃうんだよ!」
浩 平「長森、おまえこそ何言ってるんだ?」
椎 名「みゅ〜。(気が動転しているようね。)」
住 井「折原。その落ち着きよう・・・さては、もう爆弾を見つけたのか?」
浩 平「ふっ。・・・知らんっ!!」
椎 名「みゅ〜〜〜っ!(威張って言う事じゃ無いでしょうっ!)」
浩平は根拠のない自信に満ちあふれていた。
住 井「さあ、長森さん。俺たちは避難しよう。」
長 森「う、うん。」
即決で行動を決める住井。
浩 平「またんかぁっ!その必要は無いと言ってるだろうがっ!」
椎 名「みゅ〜・・・。(そんな事言ってもねぇ・・・。)」
住 井「じゃあ、どうするんだ?体育の時間にいつの間にか俺たちの教室の黒板に書かれていた爆破予告時間である12時まではあと1時間しかないぞ?」
この場にいる者達にとっては、すでに分かっていることをわざわざ口にする住井。
やっぱり住井はいい奴である。
浩 平「これだから素人は・・・いいか、黒板に書かれた文字を筆跡鑑定に出して犯人を割り出し、時間をかけて尋問すれば、必ず爆弾の在処は掴めるって寸法だっ!」
椎 名「みゅ〜〜〜っっっ!(その間に爆発しちゃうでしょうがっっっ!)」
住 井「さあ、長森さん。逃げよう。」
長 森「うん。」
再び即決で行動を決める住井。
だが、またしてもその時。
みさき「その必要はないよ。」
 澪 『そうなの』
川名みさきと上月澪が現れた。
浩 平「お、お前達はっ!最近人気急上昇中の美少女探偵コンビ『みさき&みお』!」
みさき「そんな、美少女だなんて照れちゃうよ。」
 澪 (わーい)
照れるみさきと無邪気に喜ぶ澪。
 茜 「あと50分です。」
浩 平「うわあっ!あ、茜!」
 茜 「何ですか。」
浩 平「・・・頼むから、声をかける前に『人魂を飛ばす』とか『生暖かい風を吹かす』とかして教えてくれ。」
 茜 「出来ません。」
長 森「そんなの無茶だよ。」
浩 平「そうか?」
椎 名「みゅ〜・・・。(修行が足りないわね・・・。)」
みさき「やっぱり、美少女って言われると嬉しいよ。」
 澪 (わーい、わーい)
住 井「・・・・・もしも〜〜〜し。爆弾は?」
 茜 「無理です。」
長 森「そうだよ。」
浩 平「なぜ出来んのだっ!」
椎 名「みゅっ!(山籠もりよ!)」
みさき「でも、美人って言われるより、かわいいって言われる方が嬉しいかな。」
 澪 (わーい、わーい、わーい)
住 井「・・・・・じゃあ、俺逃げるから。」
住井はひとりで逃げ出した。
浩 平「気合いだっ!気合いで何とかするんだっ!いいか・・・」
みさき「ほら、私って自分で見れないから・・・」

爆発まであと40分の和気あいあいとした教室であった。

−−−−− 感想です −−−−−

>ここにあるよ?様
浩平と長森の微笑ましい日常ですね。気になるのはゲームの前か後か・・・。次回期待!

>よもすえ様
校長の壮大な陰謀!こんな設定だったとは〜〜〜っ!(笑)

>だよだよ星人様
「全員沈黙(以降)」(爆!)「フェンスにいつの間にか穴が」(爆爆!!)「その髪おさげにして見せてよ」(爆爆爆!!!)おもしろいっす〜〜〜っ!もっと続けて欲しいです。


>風林火山様
こ、子供がっ!そして細部に至る設定!続編が待ち遠しいです。