アルジーの野望R 投稿者: 狂税炉
「第弐話 乾いた空を見上げているのは誰だ」

 我が輩はアルジーであーる。
 我が輩,いつもはぬいぐるみを偽って生きておる。
 しかしその実体は,ぷりんす・おぶ・ふぃぎゅあー。
 「着ぐるみ王国アルジスト」の正式な王位継承者,プリンス・アルジーであーる。
 実は,我が輩は嫁を探しに人間界にやって来たのであーる。
 そして,ついに見つけたのであーる!!あの娘を!!

 と・こ・ろ・が・・・

「茜,諦めろ。50万は高すぎだ。」
「……はい。」

 が〜〜〜〜〜〜〜ん!!

 ミスったのであーる!!
 変な奴に買われない様にと思い,つけてさせておいた値段がアダになったのであーる!!
 ガーンなのであーる。
 ショックなのであーる。
 ……………………


(ナレーション 永井 ○郎氏 希望)
 そして,アルジーが悲しみの淵に浸っている間に,一晩が明けた……………


 昨日の失敗は,明らかに我が輩の作戦ミスであーる。
 しかし!!
 そんな事で諦める我が輩ではないのであーる!!

 早速,手を打つのであーる!!
 さぁ店員よ,我が輩の言うなりになるのであーる!!
 そして,気付かれない程度に値段を下げるのであーる!!
 くっくっく………少しづつ微妙に下げ続ければ,そうそうは怪しまれないのであーる。
 やっぱり我が輩,頭いいのであーる!!


 いくのであーる。
 「主の睨み」の発動であーる。
 我が輩の目を見るのであーる,って………
 ハララ?


 振り向けないのであーる………


 忘れてたのであーる。
 我が輩たち着ぐるみ族は,人間界では自由に動けないのであーる………
 今,我が輩の目の前にあるのは,ショーウインドゥのガラスと外の風景のみ………
 店員には我が輩の睨みが届かないのであーる………


 困ったのであーる………


 ………………………………


 ん?
 何であるか?
 眼の前に見知らぬ少女がいるのであーる?
 ………これはまた………翠色の髪とはめずらしいのであーる。
(つぅか,蒼髪やピンクの髪って,ゲームじゃ普通だけど,現実じゃ…ねぇ?@作者)


 はて?何か言ってるのであーる。
 なんであるか?


「ぶさいくな人形ね………」


 ぶっちぃぃぃぃぃぃぃぃ!!


 キレたであーる!!
 マジムカツクであーる!!
 こんな奴こそメスド○イにするのであーる!!


 ハレレ?
 おろろ?
 昨日見た,「蒼髪ツインポニーテールの戦乙女っぽい野郎」まで現れたのであーる。


「(刺付きで)あーら,広瀬さん。お人形なんか見ちゃって,
   可愛らしいわねぇ。」
「(にこっ)なにかしら,七瀬さん?私も女の子ですから。ホッホッホ……」
「………それにしても………アンタ趣味悪いわねぇ………こんなの見てたの?」
「…………同感だわ。あたしもそう思ってたトコ。案外気が合うじゃない。」


 キーーーーーーなのであーる!!
 思いっきりプライド踏みにじられたのであーる!!
 傷つけられたプライドは,3倍にして返すのであーる!!

 「主の睨み」発動であーる!!
 この二人を操って,あーんな事や,こーんな事させて辱めるのであーる!!
 さぁ,我が輩の目を見るのであーる。


「……ねぇ,広瀬さん?何か,この人形の眼光ってない?」
「何なに?とうとう幻覚まで見えはじめたのかしら?な・な・せ・さ・ん♪」
「……………何ですと?…………」


 ズドッ!ズドッ!ズドッ!!


 目にもとまらぬスピードでパンチが3発……
 これが噂に聞いた,邪王○殺煉獄焦?
 微かに拳に炎が宿っていた様な気もするが………きっと,気のせいだろう(汗)


「ぐはっ………あーら,乱暴ねぇ………これだからゴリラメスは………」
「(小声で)後で校舎の裏まで来な。たっぷりかわいがってやるからよ。」
「(小声で)ウフフフ,楽しみにしてるわよ。な・な・せ・さ・ん(はあと)」

 この後繰り広げられる,漢と漢の戰いについては,誰も知るものは………ない………。


FIN








 違うのであーーーーーーーーーーーーーーーーーーーる!!!!!!
 終わってないのであーる!!
 完全に忘れ去られてるのであーる!!
 視点まで勝手に変わってたのであーる!!
 こんなの我が輩,認めないのであーる!!
 この話の主役は我が輩なのであーる!!


 ………しかし………
 我が輩の「主の睨み」が効かないというのは変であーる……
 もしや,”期限”が近づいて………
 まさか,なのであーる。

 とにかく,あの二人には関わらない方が良さそうなのであーる。
 その方が,利口であーる。


 我が輩の目には,ただただ眼の前の風景のみが映っているのみであった……




 数日後,最初に「睨み」で支配した店員の手により,我が輩の値段は無事,
下げられる事になったのであーる♪


 続くのであーる。


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狂税炉    「いやぁ,ひさびさっスねぇ♪」
ちびみずか 1.2「なにやってたの?」
狂税炉    「テストとか,ワリオ(FC)とか,チョコボ(WS)!!」
ちびみずか 1.2「………えいえんにおくるよ………」
狂税炉    「まぁ,いろいろ忙しくてね。書く暇もなければネタもなく……」
ちびみずか 1.2「だらだらと,よせいをおくってたんだね。」
狂税炉    「そんなに歳くってないぞ。まだお兄さんレベルだ。」
ちびみずか 1.2「せいしんねんれいと,にくたいねんれいの”へいきん”とったらね。」
狂税炉    「酷いなぁ。」
ちびみずか 1.2「いつまでも,ガキだもんね。」
狂税炉    「(ぼそっ)ガキに言われたかぁねぇな……」
ちびみずか 1.2「きこえてるよっ!!」

 ピシッ!!パシッ!!グシャッ!!

狂税炉    「……痛っ……」
ちびみずか 1.2「手かげんしてやったんだからね!!とっとと”つづき”かきなよ!!」
狂税炉    「はい………土曜までには必ず………」
ちびみずか 1.2「かけなかったら,つぎは9がつだよ。」


次回予告
「やがて,時間は飛ぶ様に過ぎていった……
 嫁探しを諦めたかけたある日,突然現れる茜と浩平。
 そして,アルジーはとうとう茜の部屋に………
 禁断の園,バラ色の生活。
 その先にある未来とは!!

 次回 アルジーの野望 最終話 「さよならは別れの言葉じゃなくて」

 じかいも,みずかといっしょにに,れり〜〜〜〜〜ず!!」

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