冷たい冷たい試験管の中。 冷たい冷たい溶液の中。 今日もまた同じように、光が射すのを待ちこがれている。 部屋の中はまったくの闇、もう何十年間も訪れる者がないというのに、 今日もまた溶液の中で、包み込む光を待ち望む。 神様にお願いした出来事。清い心でお願いした出来事。 もうそろそろ叶ってもいいものじゃないか? 今日こそあのドアが開かれて、温かい手がこの試験管から出してくれるに違いない。 光の下に出てその時、神様に感謝する。 この世に生まれたことに感謝する。 今日こそ必ずあのドアを開けて、救いが訪れるに違いない。 神様に約束したから。 今日こそ必ずあのドアを開けて、光が射すに違いない。 神様に約束したから。 /////////////// これは多分続く