・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 あらすじでまんねん(トン●ラー風に) 空き地で雨に打たれる茜の姿に「乙女の秋」を見た七瀬。 自らも「乙女の秋」を実践するため、今、立ち上がる!! 浩平を引き連れて!! 浩平連れてる時点で多分ムリだと思うが、がんばれななぴー!! ・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 「とりあえず、秋にはいくつかの種類があるな」 逃走を断念したらしく、説明する浩平。さっさと終わらせるに限る、と正しい 判断を下したらしい。その前で七瀬が、ふんふんと頷きながらメモをとっている 。 「一般に言われている秋は、『食欲の秋』、『スポーツの秋』『芸術の秋』、『 読書の秋』ってところだな」 「その4つと、『恋の秋』は外せないわ」 熱く語る七瀬。殺る気……もとい、やる気は充分だ。 (1回目の変換で「殺る気」に変換された(^^)) 「では早速、実践開始だ!!」 ・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 ○ミッション1『食欲の秋』 「これはもう、学食で決まりだな」 「なんでいきなり食欲からなのよ?」 「そりゃあやっぱり、わかりやすいネタは早めに終らそうっていう、作者のあさ はかな考えだろ」 それは言うな。 <学食> 「おーい、みさき先輩」 「その声は浩平くんだね。こんにちは」 「……あいかわらずすごい量だな」 「そんな事ないよ〜、いつもより2皿も減らしたんだよ」 「なるほど……『木の葉を隠すなら森に隠せ』ってやつだな」 「違うと思うけど……合ってるのかしら……?」 こめかみを押さえる七瀬。 「あれ?誰かいるの?」 「ああ、こいつは七瀬留美。俺のクラスメートだ。七瀬、この人が川名みさき先 輩。お前に『乙女の秋』のなんたるかを教えてくれる人だ」 「よろしくお願いしますっ!!」 おじぎをしながら、七瀬はみさきを観察した。 緑なす黒髪。 楚々とした容貌。 全身から日本人形の様な美しさがにじみ出ている。 いかにも「乙女」の名にふさわしい。 ……とりあえず七瀬は、テーブルを埋め尽くす皿の事は考えない事にした。 「で、具体的にわたしは何を教えればいいのかな?」 「それはいずれわかる。ところでみさき先輩、お近付きの印に七瀬がおごるそう だ。思いっきり食べてくれ」 「ちょ、ちょっと折原!!」 「何だ? これで『秋』がわかるなら安いもんだろ?」 七瀬はテーブルを埋め尽くす皿の方を見た。これだけ食べた後なら、そう大し て食べられないだろう。 「わかったわ。先輩、どうぞ好きなだけ食べてください」 「じゃ、みさき先輩、七瀬、俺はちょっと用があるから」 「うん、またね」 立ち去る浩平の耳にみさきと七瀬の声が聞こえた。 (「すみませーん、これとこれとこれ…………以外のメニュー、全部お願いしま ーす」) (「それくらいなら……ええええぇぇぇぇ――――――っっっ!!??」) 浩平は心の中で、そっと合掌した。 <数分後……> 「どうだ七瀬。財布の中が程良く『秋』になったろう?」 「秋も冬も通り越して、氷河期に突入したわよぉっ!! ……ひんっ……今月のお小遣いがぁ……」 「そーか。じゃ、やめるか?」 「な……なんのこれしきっ……!!」 『ちっ……』心の中で舌打ちしつつ、作戦を第2段階に移す事にした。 ・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 ◯ミッション2『スポーツの秋』 「これは教室だな」 「え? スポーツなのに?」 「これは屋内でもできるスポーツだからな。今年の流行りだぞ」 <教室> 「ここで何を…………って、ぎゃ――――――っっっ!?」 「みゅー♪」 「よしよし椎名、よく『スポーツの秋』しているな。感心だぞ」 「みゅー♪」 「はーなーしーてー!!」 <数分後> 「どっ……どこが今年の流行りなのよっ!?」 「何だ七瀬、知らんのか? 今度オリンピック競技になるというのに」 「なるかっ!!」 「それじゃ、やめるか?」 「や……やめるもんかぁっ……!!」 ・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 ◯ミッション3『芸術の秋』 「……これは演劇部の部室だな」 「演劇……まぁ、芸術といえば芸術かな……」 <演劇部の部室> がしっ 「ずわぁっ!? って、澪か。相変わらずの見事な隠形の術だな」 『目指すは、やいとや又衛門なの』 「『必殺仕業人』か……」 <わかんない人は雀バルさんのHPにある、「炎のヒマ人さん著『ONE必殺 季節人』」を読もう!! あれを読めば、必殺シリーズのなんたるかがわかるぞ !! 私も「銀英伝編」作りかけた事があったっけ(笑)> 「まぁ、それはいいとして、だ。七瀬に『芸術の秋』のなんたるかを教えてやっ て欲しいんだが」 『具体的にどうするの?』 「そうね、まずは今やってる劇の事でも教えてくれない?」 『おっけーなの』 澪によると、こーゆー事だった。 ……なんでも、今回はミュージカルらしい。澪は口の聞けない女の子の役だと か。しかし、あの澪にミュージカルはハードなのでは……。 『部長に、「筋がいい」ってほめられたの』 「なるほど、ミュージカルね……ダンスは乙女の必須事項よね」 納得する七瀬。おそらく、昔の少女マンガでも思い出しているのだろう。 「で、どんなダンスなの?」 えーと…… 『見てもらった方が早いの』 「なるほど。そりゃそうだ」 『ミュージックすたーとなの』 澪が書き終わるや否や、どこからともなく音楽がかかり始める。誰かが潜んで いたらしい。 それは、不思議な音楽だった。 心の奥深く、魂の深遠に差し迫るかのような曲。 脳髄に染みわたっていくかのような曲。 人の真実に迫るかのような…… ……いわば、狂気の音楽だった。 澪のダンスが始まり―――浩平と七瀬の思考はここでピタリと静止した。 <数分後> 「「ふんぐるい・むぐるうなふ・くとぅるう・るるいえ・うがあなぐる・ふたぐ ん!!」」 演劇部部室にて、イッちゃった表情で、そう唱え続ける浩平と七瀬が、確かに 確認されたそうである……。 今度のミュージカルは、クトゥルー神話をモチーフにしたものだったらしい。 ひょっとしたら、今日の澪はちょっぴりダークサイド入ってたのかもしれない ……。しかし、「筋がいい」って一体……。 ・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 ◯ミッション4『読書の秋』 「あー……ひどい目にあった……。まさかこの俺をダンスで幻惑するとは……」 「うう……まだ頭がぼーっとしてるわ……」 「仕方がない、次にいくか……。覚悟はいいか?」 「……なんで覚悟する必要があるのよ?」 「あるんだよ、それが……」 <演劇部部長室前> 「何よ、この『演劇部部長室』ってのは……?」 「何故か演劇部だけ、部長室があるんだよ」 「……この学校一の弱小部なのに?」 「……昔の演劇部部長が、泣いて頼んだって話だが……多分、泣いたのは当時の 校長達だろうな……」 <演劇部部長室> 室内には、大量の蔵書があった。何百年前の物かわからないもの、何語で書か れているのかもわからないようなものまである。 例えば、「屍食教典儀」「妖蛆の秘密」「ネクロノミコン断章」「黄衣の王」 「ルルイエ異本」「ナコト写本」……。今度のミュージカルの資料だろう。 その蔵書に埋もれるようにして、深山雪見部長がいた。 「あら、どうしたの、折原君?」 振り向く雪見。硬直する浩平。 ぐるぐる眼鏡に白衣。そう、それはまさしく……。 「あ、七瀬、俺ちょっと長森に電波で呼ばれてるから」 「え、ちょっ……」 浩平は、止める間もなく走り去った。 <数分後> 凄まじい悲鳴があがり、七瀬が部長室から飛び出して来た。 階段の曲り角で待っていた浩平が七瀬に、 「どうだ? 程よく心が『秋』に……」 「秋も冬も氷河期も通り超して、絶対零度に突入したわよぉっっ!!?」 ……どうやら、真の恐怖というモノを味わってきたらしい。改造でもされかか ったのだろーか? 「なぁ、七瀬。そろそろ諦めた方が……」 「ま……負っけるもんかぁっ……!!」 浩平は少し感心していた。 どうやら、七瀬の「乙女の秋」を目指す心意気は本物らしい。 単なる思いつきや気まぐれでは、ここまでの真剣さは見えないだろう。 (本気で付き合ってやるとするか……) ・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜★・。・。☆・゜・。 さてさて、七瀬は乙女らしい『秋』を堪能する事ができるのか!? 残る『恋の秋』とは!? 作者はラストを全く考えてないぞっ!!(おい) どーゆーラストになるのか、それは神のみぞ知るっ!! 作者は、あんまり見守りたくない気がする。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ うーむ、1週間以上空いてしまった……。 最近、体調の悪化から、死ヌかもしれんとか考えてる北一色です。 うぇーと、ぢつは2人以上の方から、昔書いてた「ONE英雄伝説」ってSS の続きを書いてくれ、って言われてるんですが……どーしましょ? 一応、短くしてでも完結させた方がいいのか、歴史の闇に埋もれさせた方がい いのか……(ってそんなたいそーなモンでもないけど……)。 まぁ、余力があったら書くかもしれませんが、読み飛ばしちゃって全然オッケ ーです。半年近く前のやつ(だったよーな気がする)ですから。 ★かんそー★ ☆Matsurugiさん >中崎町防衛部 Vol.3 <Aパート> おお、続きだ!! このシリアスとギャグの絶妙なブレンドがいいカンジです ねー。住井とか南はマジなのに、浩平達は敵を置いて去るとは……。<Bパート >も速く書いてくださいね♪(←催促) >「くー」 繭……この状況で寝るか……。 ☆神凪了さん >アルテミス 第四十六話「合流」 おお、JOJOってる(笑)。お、次回はコトの真相が語られるのか……(ワ クワク)。続きに、期待大です〜。 ☆壱弥栖さん >落ちたくまさんクッキー 5、50代って……そんな前から存在してたのかっ!? しかもこっちもJO JOってるし(^^)。真希ちゃん、フォーエバー(さらっと外道)。 ☆まてつやさん >だよもん病 う〜ん、私は風邪薬のシロップの方がイヤでしたけどねぇ。変に甘ったるくっ て。しかし繭、そこまで「だよもん言葉」がイヤなのかっ!? おお、今日は感想が早く終わった。(なら内容濃くしろよ……) 前回、感想SSで、一気に片付いたからな〜。 では、後編でお会いしましょう。…………………………たぶんね。 「授業サボって書いてる」北一色