☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ あらすじ 茜の幼馴染みの「あの男」が帰って来た!! ……とゆーわけで、独り虚しくイヴを過ごす南の所にやって来たサンタクロー スは詩子だった。 あげくに、主導権を完全に握られ、振り回される南。 彼の起死回生の「リーサル・ウェポン」とは!? どーせ大したモノじゃなかろーけど……。 注:< > ←この中は作者ツッコミです ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Holy Nightに口づけを 第3話「リーサル・ウェポン」<そのまんまやね> 「こいつは使いたくなかったが……仕方あるまい……」 ……僕は1本のビンを取り出した。 買ったはいいが、甘ったるくてとても飲めたものじゃなかったコーヒーリキュ ール!! 今こそ貴様の力を遺憾なく発揮するが良い!! 「……あのー、柚木さん……お酒には強い方ですか?」 「え、お酒? 茜よりは弱いよ?」 うっしゃあ!! あの華奢な里村より弱いって事は、相当弱いと見たっ!! 酔わせて、わけ分からん状態にして、家まで強制連行してやるっ!! 「それがどうかしたの?」 「いえ、別に。こっちの事で……そうだ、今度はコーヒーなどいかがです?」 「うん、それじゃあ、お願い」 ふふふ……勝・利・宣・言!! ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「……どうぞ」 「うん、ありがと……あれ? この豆、何か違うね?」 「……を゛う゛っ。(= おうっ)」 ……ちょっと声がヘンだったかもしれない。 もうしばらくの辛抱だ。そーすれば……。 僕はこれ以上、コーヒーの味について詮索されないように、話題を変える事に した。 「ところで、なんでサンタの格好なんかしてるんだ?」 「え?」 柚木はしばらく自分の格好を見回した後、 「……似合わない?」 「いや……」 ……可愛いけど、さ……。 言葉の後半は飲み込んだ。 言っても仕方がない。 もうすぐ、柚木が酔い潰れたら、柚木を家に送って、そーすれば……。 ……どうなる? また独りでイヴを過ごすのか? 特にやりたい事があるわけでもないのに? 僕は今更ながら気付いた。 自分が、今の状況を、結構……。 「なーに独りで考え込んでるのかなー♪」 「うどわっ!?」 ……柚木が後ろから抱き付いて来た。 しかも、スリーパー・ホールドなんぞかけている。 首がグイグイ絞め挙げられていく……!! 「ぐええええぇぇぇぇっ!!? ギブ、ギブアーップっっ!!」 「んー? 聴こえないよー?」 こ……こいつはああぁぁぁぁぁ……!! 前言撤回!! こいつは意地でも追い出すっ!! コーヒーリキュールじゃダメだ!! 「仕方がない!! かくなる上は、アルコール度数当社比50%UPのコイツで 、キミもイチコ……ろぉ?」 こくこくこくこく 「……ぷはっ。んふふー、甘い甘い」 「……!? ウソつきぃぃぃっ!? 里村より弱いっていったじゃないかああぁぁぁ!?」 「ウソなんてついてないよ? 茜はいくら飲んでも酔った風に見えないもん」 ……僕の中で何かが崩れ去って行く……。 「どんな酒豪もイッパツで前後不覚カクテル」……対里村戦専用にとっておく べきか? ……って、もはや「対里村戦」自体があり得ないが……。 「まーまー、いいから飲んで飲んで♪」 そう言いながら柚木は、後ろから僕の口にムリヤリ酒ビンを突っ込んだ。 「うぶっっ!? いや、僕は酒はちょっと……!!」 「……南君」 「……はい?」 「いーから飲めー!!」 「ぐぼぉっ!?」 ……飲まされてしまった……。 ……くっ……くそっ……こーなったら反撃あるの……み? その時になって、ようやく気が付いた。 背中に柔らかいものが押しつけられてる事に。 ヤバい。 詳しくは言えないがとにかくヤバい。 このままでは、コカン部にビッグバン的変化が起こってしまう!! それを気付かれでもした日にゃあ、もぉ!! 僕のクールで知的でストイックなイメージが壊れてしまう!!<ハナからない ってそんなモン……> 今のこの状況を誤魔化すには……!! 酒を飲みまくるしかない!! ごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっごっ……!! 「……ふぅっ!」 「どしたの? 急にやる気になっちゃって」 「気にするなっ!! ただの心境の変化だっ!! こうなったら、とことん飲んでやるっ!!」 ……自分がだいぶん壊れてきているのは理解していたが、止める方法も思いつ かなかった。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ……だからといって、急に酒に強くなれるというわけでもない。 数十分後。 「……うぷっ……。 げ……限界……っ」 「……だいじょぉぶぅ?」 ……柚木もあまりロレツがまわってない。 僕はふらりと立ち上がった。 「どこ行くのぉ?」 「……ワシントン・クラブ」 「……トイレ(W.C.)行くのに格好つけてもしょうがないよぉ〜?」 なかなかカンのいい奴……。 そう思いつつ、僕はトイレに向かった。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「……ふぅ」 用を足しながら、ふと僕の脳裏に疑問が浮かんだ。 柚木はどうして僕の家に来たんだろう? 柚木が来た時のことをなんとか思い出す。 ************ 「……実はね、情報収集の結果、『本年度の一番さみしい君』が南君に決定した から。」 「そんな南君に『詩子さんと一緒にイヴを過ごせる権』をプレゼントしようかと 思って……」 ************ ……だいたいこんな感じだったはずだ。 今まで気にも留めてなかったが、その程度の理由で、大切なイヴの夜を棒にふ るだろうか? 柚木なら、一緒にイヴを過ごす相手くらい、すぐに見つけられるだろうに。 いや、そもそも、里村と一緒にパーティーでも開けばいいだけの事じゃないの か? 里村の彼氏に遠慮したとしても、他にも友達は大勢いそうだし……。 なぜ、僕のような冴えないヤツの所に来たんだろう……? (続く) ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ なんとか軌道修正。本筋に戻って来ました。………………多分ね。 次回はシリアスになる……と思います。 本当はもう少し、パーティーの様子とか書きたかったんですけどね……割愛し ました。長くなりすぎるし、自分の飲み会のイメージで書くと、あまりに修羅場 になりすぎるからです(笑)。工大の飲み会はまさに人外魔境、まさに人情紙風 船の世界ですから……ふふふ(泣笑)。 てなわけで、ちょっぴりシリアスに戻します。読んでくださってる方、もうし ばしのお付き合いを。あと2回以内には終わります。………………多分。 ★感想★ ★WTTSさん >脇役にも替え歌を くはぁっ……「タッチ」に「うる星やつら」ですか!! あとの2つは知らな い……(T_T) とくに、瑞佳の方にノックアウトされました(笑)。うう、CD借りて来よっ かな〜。 カルトクイズの答えは……ぐはっ、見当もつかない……。 ★Percomboyさん >悔恨への帰還 5 い、いつの間にみさき先輩がそんな事に……!? うう、浩平救われんなぁ……。 感想、ありがとうございます。 こんなSSでも、読んでくださると嬉しいモノです。 ★いちのせみやこさん >あ・ば・ず・れ うーん、BJCはあんまし知らない……。 しかし、七瀬ならこのくらいやりそうですね(笑)。 曲が好きだからって、歌詞も好きとは限らない、と思いますがね(笑)。 さすが七瀬、豪快だ(笑)。 「シのリン(笑)」最終話なんですか? うう、読みたいけど終わって欲しく ない……。 ★狂税炉さん >ふたりだけの永遠 memory 2 むむ、瑞佳が幸せなだけに、七瀬視点が寂しいですね……。 あう、最近瑞佳にノックアウトされっぱなし(笑)。 >>ちびか「くびつっておわびして♪」 「まだ」ダメだよー、ちびかちゃん。ちゃんと終わる「まで」は……(笑)。 ★高砂蓬介さん >想い、貴女だけに… 第一話 ぐぁ……メイドさん!? くっ、最近のメイドさん勢力は強大化して、そのう ち国ができそうなくらいですからねー(できんできん)。 しかも、レズビアン・ラブコメディ……うぉ、続きがメッチャ気になる……。 >茜色の姉妹 第四章 「間奏 〜intermezzo〜」 ……気のせいか、この話読むのは、随分久々な気が……? しかし、紅、何者? おねーさん(?)に対するそーゆー態度には、おにーさ ん感心しないぞっ(笑)。 ★加龍魔さん >リバイバルSS劇場 『鏡・前編』('94) 復活、おめでとうございまーす!!(ドンドンドンドンパフパフパフパフ!) あ、でも、「仮」ってついてる……。94年……にはONEまだ出てないから、 主人公とか別ですか? うーん、あとでHP見に行きますね。文字化けしなきゃ いいけど……。 >>『ネコミミ住井クン☆』 まぁ、住井って猫っぽい顔してるけど(笑)。しかし、どんなものを描いても 猫になるとは……私を描いたら、まさに化け猫にしかならないでしょうね(笑) 。 ★はにゃまろさん >ピーターパン第5話 うーん、今回は少しシリアスですねー。私はフック船長がかなり気に入ってま す(笑)。あと、繭のワニはハマリ役ですね。 これ好きなので、3回くらい読み直してます(笑)。 ★壱弥栖さん >感想〜まだまだ叫ぶ少年達〜 「紅茶にするか、コーヘィー(コーヒー)にするか」……く、苦しすぎる、か な?うーん、ほんとーに難しいですねー。シュンが乱入したりしたら面白いかも (笑)。感想、ありがとーございます〜。 ★Tromboneさん >その瞳にうつるもの ぐはぁ、いつの間に浩平が……。うーん、でも、浩平の一部がみさき先輩と一 緒に生き続けるって事で……でも、ちょっと悲しいですね。 ★矢田 洋さん >とらいあんぐるONE うーん、このゲームやった事ない……。 しかし澪がスゴくアツい(笑)。とくに『らじゃったの』あたり(笑)。周囲 に流行らせてやろうっと(笑)。 >>≪ジークジオンな流離いのときめきすと≫矢田洋です。 私がマネすると……≪ジークナオンな流離いのテロリスト≫……いかん、ヤバ すぎだ……(泣)。<注:ナオン=女の子> 感想、ありがとうございます〜。 >>誤字脱字等の指摘 いやー、最近私が燃えてるのは「いかに指摘されないか」なんです(笑)。い まだ誤字脱字等があるのが悔しいですが(笑)。 >>HPL…より先に蓬莱学園を思い出しました。 蓬莱学園を私が知ったのは90年動乱終わった後なんで……あまり知りません 。そういや、小説版いつ出るんだろ? もう何年か経ったような……。 ★神凪了さん >アルテミス第四十五話「ファーストムーブ」 うーむ、あいかわらずダークな(笑)。しかし、詩子が可哀相だよ〜(泣)。 うう、これってハッピーエンドになってくれるんだろうか……。 ★変身動物ポン太さん >何の秋? うーん、浩平、秋してますねぇ(笑)。 >>繭とけんぱしたり・・・・ ……「危険な遊戯」?(笑) >>プロフェッサー雪ちゃんに実験台にされたり・・・・(よく生きてたな) おお、何気にプロフェッサーが(笑)。似合わない行動とってるのはそのせい では?(笑) 「乙●回路」ならぬ「漢(おとこ)回路」でもセットされたとか ……(笑)。 ★パルさん >未来からの贈りもの う゛う゛、すずうたやってない……ってゆーか買う金がない……。タイトルと 照らし合わせると、そーゆーこと……なのかな? うむむ……。 ★ひろやんさん >君の声が聞こえなくなるまで >>会話文も一つも無いのでSSとしても本当に読みづらいと思います。 ……別にそんなことなかったと思いますけど? しかし、そうか、みゅーってそうして死んじゃったのか……みゅーに心配かけ ないように、繭も大人にならなくっちゃね! ……くはーっ、くはーっ、わ、私はもー充分戦ったぞー!! も、もう死なせ てください……きゅうぅぅぅぅ……(死)。