髭先生の華麗な生活  投稿者:北一色


★注意事項★
1.本作は、髭の髭(ややこしいな)は、かなり立派な髭であるという設定のも
     とに書かれています。ああ、めんどくさい。
2.本作は、極めてネタがわかりやすくできています。ヒマな方のみどうぞ。
3.本作は、駄作の中の駄作です。キング・オブ・ダサクを目指してます。
4.本作は、記憶するには、脳の容量のムダ使いです。さっさと忘れるに限りま
     す。
5.本作は、主人公のはずの髭の出番が極めて少ないです。でもいいや。だって
     髭だもん♪
6.本作は、食べられません。ムリして食べると、「えいえんのせかい」に旅立
     つことになりかねません。「ちびみずか命!!」という、アツいロ●の方以
     外は、やめておくことをお勧めします。なお、食べた場合、当方は一切の責
     任をとりかねます。御了承ください。
7.本作は、最後に読んではいけません。重大な精神障害を残したり、夫婦生活
     における支障をきたしたりするかもしれません。ただし、本作を読んだあと
     で、他の方のSSを読むと、そのSSが数倍面白く感じられます。味の素の
     ようなものですね。
8.本作は、読まずに飛ばすことをお勧めします。それでもなお読もうとする方
     は、まさに「漢(おとこ)」にちがいありません。
9.本作は、……………ネタが尽きました。お楽しみいただければ身に余る光栄
     です。
     では、どうぞ。

その3「先生の髭はどんな髭?」

朝、学校にて。

  その日の朝は、あらゆる意味で平凡な朝だった。
  浩平と瑞佳が遅刻寸前で教室に飛び込んで来たり。
  茜がチャイムと同時にいつの間にか席についていたり。
  南が茜の後ろ姿に陶酔してたら、さっさと席を立たれて涙したり。
  住井が「壊れかけのレディオ・レはレレレのレ」とかいう得体のしれないイベ
ントを企画してたり。
  繭が登校してたり。
  七瀬が乙女になろうとムダな努力をしてたり……

「誰がムダな努力よっっ!!?」

……まぁ、要するに平凡な日だった。
  唯一の違いは、詩子が来てないことだった。まぁ、本来、来ているほうが物理
法則(?)に反しているハズだが。

閑話休題(それはともかく)。

「みゅー。おはよー、こーへー、おねぇちゃん」
「ん?  ああ、おはよう、椎名」
「おはよ、繭。元気?」
「うんっ♪」

  髭に限らず、大抵の先生はH.R.には遅れて来るものである。遅れない教師
など、単にハタ迷惑なだけである。
  とゆーわけで、髭が来るまで、と、繭と話すことにした。

「いいか、椎名。七瀬をあんまり怒らせるとだな、そのうち目から怪光線を出し
て来るから注意しろよ」
「かいこーせん?」
「誰が出すかっ!!  このアホぉっ!!  ……はっ」

  ……などとゆー、心暖まる会話をしていると、

「みゅー……トイレ……」
「……もう自分で行けるよな?」
「うん」
「よし、行って来い」
  浩平はそう言って、繭を送り出した。 

「……ねぇ折原、繭を行かせて良かったの?」
「椎名だってもう、トイレくらい1人で行けるだろ?」
「そうじゃなくて……今、先生が来たら……」
「…………!!」

  そう、繭はここの学生ではないのだ。H.R.の真最中に繭が教室の中に入っ
て来れば、いかに髭といえども……!!

「……だって、髭だぞ?」
「……それもそうね」

……心配なさそーだった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「……まだ帰って来ないのか?  椎名は」

  あれから時間は過ぎ、髭が来る時間になりつつある。
  繭はもう、とっくに戻って来てていい時間だ。
  できれば、H.R.の最中に戻って来る、というのは避けたい。いかに髭とい
えども、万が一、というのはありえる訳だし。

  ……ガラッと音がして、「髭」こと、渡辺茂雄教諭が入って来た。
  まさにその瞬間、繭も教室に戻って来た。
  というより―――

  ―――繭は髭先生の髭にぶら下がっていた。

「んあ〜、それじゃあ、出席は――全員しとるな」
「みゅー♪」

  繭を髭にぶら下がらせたまま、いつものよーにアバウトな出席をとる髭先生。
  しかし、さしもの髭も、クラスの(ほぼ)全員からの視線には気付いたようだ
った。
  
「んあ〜、どうした?  わしの顔に何かついとるか?」

  ――そのとおりです――

  言いたくても、言えるわけがなかった。  
  ちなみに、言ってくれそうな茜は、あまり気にもしていないよーだった。

「んあ〜、じゃあ、今日の伝達事項は、と……」
「みゅ♪」

  みんな、伝達事項どころではなかった。
  おそらく、繭は七瀬の髪にぶら下がるのと同じ感覚でぶら下がっているのだろ
うが……。

  ――何故、髭にぶら下がられて、痛くないんだろう?(七瀬は悲鳴上げる程に
       痛がるのに)
  ――何故、あんな近くでみゅーみゅー言われて気にならないんだろう?


  誰か……誰か言わないかなぁ……。
  「椎名さんが、ぶら下がってますよ」って……。
  誰か言わないかなぁ……。

  ガラッ

「ふぃー、遅れちゃったよぉ。
  遅刻、遅刻っと。
  ……あれ?  
  先生、どうして繭ちゃんぶら下げてるの?」


  ……ナイスガッツ!!  詩子さんっ!!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  テスト期間中のハズなのに3作目。
  最後はなんか、懐かしいネタになっちまいました。好きだったなぁ……。
  ノリとしては、「裸の王様」ですね。

★ちょびっと解説★

味の素…アレは、「おいしくする」ものじゃなくて、「味覚を鋭敏にする」もの
          です。「塩を入れると甘味が引き立つ」ようなものです。あまり多用す
          ると、味覚が鈍るそうです。

★感想★

★いちのせみやこさん
>るみちゃんおとめちっく劇場『シンデレラのリボン−5』
  おお、七瀬が乙女しとる(笑)。
  澪ちゃんがとっても可愛いですね。
  「るみちゃんおとめちっく劇場」なのに、ようやく七瀬登場、という気もしま
すが(笑)。
  続き、期待してます♪

★から丸さん&からすさん(?)
★から丸&からすさん(?)
  ↑どっちが正解なんでしょ?
>未来  第五話「残照」
  おお!?  ホラー入ってきましたねー。
  南が中年太り!  背中に哀愁を漂わせている頃でしょーか……?

★Tromboneさん
>夏祭
  うお……ラヴラヴだ。
  読んでるうちに、体温が3度は上がっちまいましたよ、わたしゃ。
  ああ……瑞佳みたいな彼女欲しいよう……(←身の程知らず)。
  どこかにおっこちてないかなぁ……。

★WTTS師匠(←あっ)
>密着!人気投票!
  お見事です!!  師匠と呼ばせてくださいっ!!  ……ってもう呼んでたか。

  身の程知らずにもちょびっと反論しますと、

B’:長森を上回る(あるいは同等の)頭脳の持ち主であることが判明する

  とありますが、確か、「同等の頭脳の持ち主」ではダメでした。9点をとって
みたら、結局瑞佳に負けました。
  
  ああ……カルトクイズの答えが気になるよぅ……。