BLUE LEAF10〜酒は飲んでも飲まれるな!!〜 投稿者: 北一色
  なんかやたら間が空いたなー。誰も覚えてないかもってゆーか見捨てられたか
も。もーちょっとだけお付き合いいただければ幸い。

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  なげやりなあらすじ
  
  遭難した。無人島にたどり着いた。サバイバル生活中。皆、暴走気味。酒飲ん
だ。酔った瑞佳が浩平にキスした。茜は浩平を疑い始めた。南が茜のパシリとし
てスパイしてる。……そんなカンジ。

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>罠にハメる南明義


  その日の夜、僕は折原を自分の部屋に呼び出した。
「しかし……どうしたんだ?  
  お前から、酒飲もうなんて言い出すとは」
「え?  い、いや、何、この前の宴会のときの酒が余って、それを住井にもらっ
てさ。
  ナマモノだし、早めに飲んでしまおうと思って……」
「……酒は腐らんと思うが……。
  まぁ、いいか」

  よしよし、まずは作戦成功。
  
  (回想中)
「……ってわけで、折原を誘って酒を飲まして口が軽くなったところで真相を聞
き出すんだ」
「……そんな安直な方法で大丈夫ですか?」
「もちろん!  相手はあの折原なんだから」
「…………そうですね」
  (回想終了)<珍しく妄想入らんかったな……>

  茜も待っている!!<←心の中なのでちょっぴし強気>    
  折原!!  僕と茜の愛のために死ね!!
  僕らはお前のシカバネの上に幸せに生きる!!

「……くっははははははははははははははははははははははははははは!!!」
「……おーい……沢……いや、南……君?」

  ……はっ、イカン。思わず声に出てたようだ。
  ……折原が、かなりヤバい奴を見るような目で、僕の方を見てる。
  ……失礼な奴だ。<実際今の南はヤバいと思うが>

「……ま、まぁまぁ、全然まったくアヤシくなんかないから、少しも警戒せずに
、貪るように飲みまくってくれ。
  できれば意識を失う寸前くらいが好ましいが、無理は言わないぞ。
  いや、特に深いイミはまったくないんだが。深いイミはね」
「……まあいいが……せめて、そのうすら笑いだけでもなんとかしてくれないか
?
  気味が悪くてしょうがないんだが……」
   
  おっといけない。思わず口元が緩んでいたようだ。
  しかし、これからの2人のラブラブファイヤーな生活を思えば、多少緩むのは
仕方ないよな。
  でも、折原に警戒されるのはマズい。
  ここは少し自制すべきだな。

「いやいや、すまんすまん。たいしたコトじゃないんだよ、折原君。
  ……………………………………くふふふふふふ…………」
「……できれば含み笑いも控えてくれると嬉しい……」

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>10分後の南明義


「ぷっは―――――――――っっっ!!
  いやー、いい感じになってきたなー!!」

  折原にイッキ飲みを何度かさせると、狙い通り、大分酔ってきたようだ。
  もう一押しってところだろうか?

「……しかし……なんで、酒飲もうなんて言い出したんだ?」  

  うお、またその話に戻るか!!?

「いや……今日、折原、ヘンだったからさ……。
  なんか悩みでもあるんなら、酒でも飲んでパーっと発散してもらおうか、と思
  って……」
「沢口、お前……。
  ……イイ奴だよな……」
  
  うそだがな。

「今日、元気なかったからな……。
  クラスメートなんだからさ、なんでも相談してくれよ」

  秘技・イイヒトのフリして聞き出し大作戦!!

「…………ヒトに話す様なことじゃない……」

  ……ちっ、意外とガードが堅いな……飲ませ方が足りなかったか?

「……その気になったらいつでも聞くからさ。
  まあ、今はとりあえず飲めよ」

  こうなったら、徹底的に飲ませてくれるわ!! 

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>30分後の南明義
    

  よしよし、かなり酔ってきたな。

「沢口――!  なんか芸やれー!!」
「……南だって。
  しかし折原、酒まわるの早いな」  
「昨日の夜はセーブしてたからな。
  ……柚木だの七瀬だの広瀬だの住井だの……深山先輩だのがいる前で酔ってし
まったら、ナニされるかわかったもんじゃないだろ?」

  ……僕はものすごく同感だった。……特に深山先輩ってところに。<「4」参
照>
  ……酔った勢いで入部届だの、小切手にとんでもない金額だの書かされたりす
るかもしれない。

「うーん、なるほど……じゃあ、1番  南明義……。
  目から酒を……」
「……それはもういい……」  
  
  よし、今だ!!

「隠し芸と言えば――昨日の長森さんの芸には驚いたよな」
「あー……アレか。
  イキナリ脱ぎ出したしなぁ……」

  よし、今一歩だ!!

「……昨日、送って行ったんだろ?
  長森さん、大丈夫だったのか?」
「…………………………………………………………………………………………。
  ……まあ、いいか。
  沢口、誰にも喋るなよ……?」

  来た来たぁ!!

「ああ、もちろん」
「……実は、昨日……長森を送っていった時に……」
「うんうん」
「……長森と……」
「長森さんと!?」 
「……なんかお前、妙に聞きたがってないか……?」
「余計なコトはいーから!!」
「……長森と……キ……」
「『キ』!?」
「……長森と……キ……キ……キ……」
「『キ』!?  『キ』がどうしたんだ!?」
「…………………………………………………………………………………………」
「折原!!?」
「……ぐー」
「…………はい?」

  ……キぐー?  
  ……奇遇? ……器具?  ……危惧?  
  ……いや、意表をついてキングとか……?<←大混乱中>

「……かー……ぐー……すー……。
  ……うーん……むにゃむにゃ……」

  …………ね…………寝てやがる…………!!

「しまったああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
  飲ませすぎたあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

  真夜中に僕の絶叫が轟き――――
  真夜中に叩き起こされた皆の怒りを1人で買った僕は、翌日の昼まで、演劇部
に代々伝わるという「演劇部  血の制裁・ロンリーナイトは巻寿司のお味」とか
いう刑<要はスマキにして崖の上から逆さ吊り>に処されることになった……。

「まったく……真夜中に人騒がせな奴だ……」
「……巻寿司!?  どこどこ!?」
「みさき、アレは技の名前でね……」
「みゅー♪  みのむしみたい♪」
『さすがは部長なの。見事な手並なの』
「夜10時以降に起きてるのは美容に悪いのに……!!
  乙女の肌を何だと思ってんのかしら!?」
「あら、七瀬さんの場合は、大して変らないんじゃないの?」
「わー、あれ面白そう!!」
「南君、可哀想……。
  ……あっ、それよりも、浩平大丈夫かな!?」<←ナニゲにヒドい>
<さて、どれが誰でしょう(^^)>

  ああ……皆、好き勝手に言い合ってる……。

  ふと僕は、里村さんが、こっちを黙って見上げているのに気付いた。
  <「茜」と呼ぶ根性は、もう尽きたらしい>

  ああっ、里村さんっ!!
  僕は精いっぱいやったんですっ!!  あなたのために!!

  ポソっと、里村さんがつぶやいたのが聴こえた。
「……役に、たちません」

  グサアアアアァァァァァァァァァッッッッッッッッ!!!!

<クリティカルヒット!!  南に12345ポイントのダメージ!!>     

  ……僕のメモ帳(タイトル「我が愛と青春のメモリアル」)がポケットから落
ちて行った……。
  
  ああ……さようなら、僕のセイシュンの日々……。

  ……僕の意識はそこで途切れた……。

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>……時間は遡り、南の部屋の折原浩平


「しまったああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
  飲ませすぎたあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

  ……沢口の奴の絶叫が響きわたっていく。
  
  しかし、危なかったな……。
  危うく口走る所だった……。
  寸前で思い直したから良かったモノの……やはりそういうことだったか。
  どうにも沢口が、やたらと酒を飲まそうとするワリに、全然飲まないのが気に
なって仕方なかったんだが……俺をハメるには、まだまだ修行が足らんな、沢口
よ……。
  
  ……しかしフツー、「……うーん……むにゃむにゃ……」で気付かんか?
  今時、マンガでも滅多にないぞ。
  よくあんな寝たフリに引っかかったな……。
  俺自身、「今時『うーん、むにゃむにゃ』はないだろっ!?」とか心の中で一
人ツッコミしてたってゆーのに……。
  七瀬なら絶対ツッコミ入れてくれたぞ。

  ちなみに、沢口は先程全員に連行されていった。
  住井が、「君には弁護士を呼ぶ資格が全くないから、おとなしく死を待て」と
か「ロスト体め。すぐに処理してやる」とか言ってたっけ。
  沢口の声を聴くのも最後だったのかも知れんな。
「まあ……うっかり言わなくて、実に良かった。
  もっとも、言えるわけもないけどな。
  『長森とキスしちまった』なんて」

  ………………ギシッ

  ……なんだ……?
  今の音……。
  ま……まさか……?

  俺は、全力で走ってドアを開け――――
  ……今にもドアを開けようとしている姿勢のまま、硬直している長森と、はち
会わせした……。

  ぐぁ…………!!
  ヤ……ヤバい!!!  ヤバいヤバいヤバいヤバいぃぃぃぃぃぃ!!!
  なんで戻ってきてるんだあああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!?

「も……もしかして……聴いた……?」
「……う……うん……」
「い……今のは……デスね……」

  青ざめていた長森の顔が、今度は朱に染まって来る……。

「も……もしかして……思い出した、とか……?」

  ……長森はそれには答えず――――
  全力ダッシュで俺の前から走り去って行った……。
  
  さすがに、俺と一緒に毎日走ってるだけあって速いな、なんて関係ない事を、
ぼんやりと考えている俺を残したまま……。

  俺様ぴーんち(汗)。

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  全力の10作目。
  ああ……なんか無人島のイミが全然ないし……。

  前回、雪ちゃんの技に爆●点穴と、龍之炎漆式・虚●と、邪王●殺黒龍波と、
ジェット・ソニック・マッハ・●ンチとスター●ィンガー入れ忘れた。
  ついに2桁突入〜(する気なかったのに)。

  あと2回で脱出できるかなぁ……?
  なんか今の「ラブコメ街道血ヘド吐くまで!!」ってカンジじゃあ終わらなく
なってしまうし……。

  今日は感想書く時間がないです。すみません。
  初めましての方、北一色(ぺーいーそー)といいます。以後、まぁ、足の爪の
先程度にでもお見知りおきくだされば幸い。
  長い話なので、もし「前のヤツが見たい!」なんてキトクな方がいらした場合
、メール送ってくださいな。掲示板では「絶対」ダメです。うちのメール機能は
どーもおかしいので、返信はできても、送信はできないのです。

  ではでは。
  最近、雀バル雀さんの「苺しぇいく!」における、登場のし方が気になってし
ょーがない北一色(ありがとございますっ♪)