彼と彼女が結婚する日 投稿者: 神凪 了
結婚式。


結婚式・・です。


教会で行われる結婚式。


少し憧れていた・・教会での結婚式。


俺と・・・彼女の結婚式。


私と・・・あの人の結婚式。


一生の記念日。


忘れられなくなる、思い出。純白のウェディングドレスを纏って。


俺達に関わった人はほとんど呼んだ。


私たちの知り合いはほとんど呼びました。


だから・・・今もこの教会の中は満員状態だ。


教会の中は私たちの知った顔で一杯です。


でも・・本当にこんなにたくさんの人が来てくれるなんてな・・。


本当に・・たくさんの人達に囲まれて・・幸せです・・・。


あそこにいるのは・・七瀬。


詩子もやっぱり約束どおり来てくれましたね・・。


繭も・・ずいぶん成長したよな。出会った頃から比べると・・。


上月さん・・有名になってあれだけ忙しいのに、無理を押してきてくれたんですね・・・。


みさき先輩に深山先輩。変わらないな・・何もかも。



「でも」



なにか・・・大切なものを忘れているような気がするな・・・なんだろう?


なにか・・・大切な事を忘れているような気がします・・・なぜでしょう?



「折原浩平。汝、貧しい時も富める時も。病める時も健やかなる時も。その身が滅ぶまで、彼を愛する事を誓いますか?」



「誓います」



俺は忘れない。



「里村茜。汝、貧しい時も富める時も。 病める時も健やかなる時も。その身が滅ぶまで、彼を愛する事を誓いますか?」



「誓います」



私は忘れません。




『今日という日を。』





そして指輪を交換して・・・




「それでは誓いのキスを」




向き合って、腕を伸ばし、お互いを受け入れる。


向き合い、腕を伸ばし・・そして・・



唇が・・・触れた・・。



『おめでとう・・・浩平・・』



・・・瑞佳・・・?



『おめでとう・・・茜・・・』



・・・・司・・・?



目を開けても涙で目が滲んで愛しい人・・茜の顔がよく見えない・・



目を開けても、目の前が滲んで浩平の顔がよく見えません・・・



何で・・泣いてるんだろう・・俺・・



私は・・何で泣いてるんでしょう・・・



お互い泣いてるのを見て、くすり、と茜が微笑む。



お互い泣いてるのがわかってつい、くすり、と笑みが零れました。



そして・・二人の耳に届いた風の囁き・・・


『さよなら・・・こうへい・・』
『さよなら・・・あかね・・・』



きっと・・・幸せに・・・なるから・・・・



「ありがとう・・・そして・・・・さよなら・・・」






















以上。

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四発目。
長森が消えてしまった世界で。

では、感想五月八日分です。


>うとんた様
>別れ、そして…

神凪はこれは失敗ではないとおもいます。
これが失敗なら神凪の作品に成功品はほとんど無くなってしまいますから。
前半はちょっと無茶かもしれませんが・・・
絆をより深めるためにシュンが出てきたって言うのは面白いです。


>神野 雅弓様
>〜悠久なる戦い そして・・・〜

タイトルからは想像もできないほど(失礼)ほのぼのですね。
こういう何気ない日常の一こまとかって実は結構好きですよ。


>〜美しき仲 そして・・・〜

地獄のワッフル・・。
ネーミングセンス抜群(笑)
後がきでもう茜は主役にしないと書かれていましたが・・
それをやると茜が恐いのでは(笑)。


>〜永遠に追い求めるもの そして・・・〜

なにかみさき先輩には秘密でもあるんでしょうか?
ウサギのちょび髭に嫌にこだわるところとかあの大食らいなところとか不審だし。
夕日に帰ったで納得しちゃってる深山先輩もなあ・・


>神津公男様
>ねうろおね

ごめんなさい、ほとんどわかりません(汗)
だから感想は書けませんです。
ほんとにごめんなさい。


>雀バル雀様
>ぼくらの冒険

ああ・・・子供の頃の浩平と瑞佳ってこんなんなんだろうな・・・。
髭も出てきてるし。
瑞佳が浩平の事を『好き』になったのはこの時からかもしれませんね。


あ、奈伊朗さん。
『繭のとくべつなみゅー』はリーフ図書館のものを読んでから感想を書かせていただきますという事で。

では、四発目はここまで。