おねくえすと 第四章 投稿者: かっぺえ
浩平「・・・ここに奴等が居るんだな。」
茜「・・・はい。」
七瀬「チアガール達・・・」
ここは特別教室棟のとある教室の前。プレートには『月の神殿』と書かれている。やはり、避けられないのか・・・

少し前の会話・・・
浩平「茜。次はどんな奴だ?」
茜「キ○ガイ三人娘です。」
長森「キ○ガイって・・・」
七瀬「チアガール達ね。」
浩平「何わけ解んない事を言ってるんだ、七瀬。よく食堂でたむろしてる天沢、己間、名倉の事だろ?」
茜「・・・そうです。」
浩平「最悪だな・・・」
七瀬「チアガールじゃないの?」
浩平「なんでチアガールになるんだよ。なんでも怪しい宗教帰りで、ダブったって奴等らだ。」
茜「・・・子持ち、ブラコン、貧乳の三人組で、事あるごとに不可視の力って力を使って他の生徒の平和を脅かしてるそうです。」
長森「凄い人達なんだ・・・」
七瀬「一団を壊滅させた三人のチアガール達・・・」
浩平「ほっといて先に進めないのか?」
茜「・・・無理です。」
浩平「・・・気が重いな・・・」
七瀬「三人のチアガール達・・・」

再び現在・・・
浩平「ええぃ。仕方ない、逝くぞっ。」
長森「浩平。『いく』の字が違うよ。」
茜「・・・変換したら、本当にたまたまそう出たそうです。」
浩平「・・・不吉だな。」
七瀬「チアガール・・・」
がらがら。
中には、賭けポーカーをやっている、気違い三人娘がいた。
しかも、無茶苦茶レートが高い。掛け金は諭吉ちゃんが基本のようだ。うーん、不良。
浩平「あんた達が、キ○ガイ三人娘だな。」
晴香「誰が、キ○ガイですって。」
己間が俺をぎろりと睨む。こっ、恐え〜よ。
由依「そうですよ。キ○ガイは、郁美さんと晴香さんだけです。」
郁美&晴香『黙れ!!貧乳が!!』

げしっ!!

天沢と、己間に蹴られる名倉。
由依「貧乳は関係ないじゃないですかっ。」
郁美「とりあえずキ○ガイ、って言うのを取り消してもらいたいんだけど。」
天沢は名倉を無視して笑顔で俺に言う。だが、目は笑ってない。はっきり言って物凄く恐い。
浩平「わっ、解った。なら、なんて呼べばいいんだ?」
由依「『由依ちゃんとその愉快な仲間たち』って呼んでくれればいいです。」
郁美「誰が愉快な仲間よっ。それより『美少女三人娘』なんて言うのはどう?」
晴香「郁美のはベタすぎるわ。『晴香様とそのお供、貧乳&淫乱』でいいのよ。」
由依「誰が貧乳ですかっ!」
郁美「由依。」
晴香「あんた。」
浩平「名倉。」
七瀬「名倉さん。」
茜「・・・自覚してらっしゃらないのですか?」
長森「あの・・・その・・・えっと。名倉さん・・・じゃないかと・・・」
由依「酷いですっ。」
晴香「決まりね。あんたは今から貧乳よ。」
貧乳由依「ああっ!!人権無視です。」
茜「・・・貧乳に人権なんてモノは存在しません。」
長森「里村さん。それは言い過ぎだよ。いくら事実だからって・・・」
貧乳由依「そっちの人も、フォローになってないです!!」
郁美「うるさいわよ、由依。それより晴香。由依の貧乳は当然として、私の淫乱は酷くない?」
晴香「あんたねえ、屋外、教室、図書室、部室、であんな事やこんな事したり、純情な相田君を襲って貞操奪ったり、私や葉子さん挙げ句の果てには自分とレ○っちゃうような奴が淫乱じゃなくて、誰を淫乱だって言うのよ。」
郁美「うっ。それは・・・」
晴香「何も言えないでしょ。決まりね。」
淫乱郁美「はうっ。そんなぁ。」
浩平「よし。きまったな。じゃあ『晴香様とそのお供、貧乳&淫乱』お前らタチ悪すぎるぞ。」
淫乱郁美「私たちのどこがタチ悪いのよ。」
自覚無いのかよ・・・お前らは・・・
茜「学校で赤ちゃんあやす人や、変な力を使って自販機壊してお金取ったりする人や、貧乳な人は十二分にタチ悪いです。」
貧乳由依「貧乳の何がタチ悪いんですかっ!」
茜「・・・貧乳はそれだけで罪な事です。」
長森「里村さん。それは言い過ぎだよ。いくら事実だからって・・・」
貧乳由依「そっちの人も、フォローになってないです!!」
晴香「由依は黙ってなさい。・・・それで、私たちを更正しようって言うの?」
浩平「まぁ、そういう事だ。」
本当は嫌なのだが・・・。こんなキ○ガイな奴等と関わり合いになりたくない。
晴香「そう。なら仕方ないわね。いくわよ由依!!」
貧乳名倉「晴香さん、まっまさか、あれを。」
晴香「その、まさかよ。うなれ『由依カタパルト弾!!』」
貧乳由依「きぃやぁぁぁぁーーーーーーーっ。」
首根っこを捕まれ、ぶん投げられた名倉は物凄いスピードでかっ飛んでいく。

ずっがぁぁぁぁーーーーーん!!

名倉はあさっての方向に飛んでいき、壁にぶつかり爆発、四散した・・・
晴香「ちっ。外したか。」
今のは明らかに外れるようにブン投げてたぞ。それになんで爆発したんだ?
七瀬「なっ、なんで爆発したのよ?名倉さん。」
七瀬が俺の代わりにその疑問を問う。
晴香「ふっ、驚いたみたいね。改良に、改良を重ねた結果があれよ。」
そういって、瓦礫の中で黒焦げになっている名倉をビシッと指差す。
長森「へぇーっ、なるほど。それは凄いですね。ねぇ、浩平。」
そういう問題か?長森・・・
茜「・・・違うと思います。」
人の心を読むなよ・・・茜。
晴香「そんな事より、あんた。・・・よくも由依を殺ってくれたわね。」
浩平「殺ったのはお前だろうが!俺は何もしてねえ!」
晴香「言い訳は聞かないわ・・・」
己間の目が金色に染まって髪がふわふわと浮き上がる。
シュュウウウウウウウッッッ!
周囲の空気が震え収束して行く。なんかよく解らんが、ヤバそうな雰囲気である。
晴香「覚悟しなさい!!」
ドフッ!!
己間の声とともに空気を圧縮した水晶球のような物が、机などを破砕しながらこちらに飛来して来る!!ヤバイ!!

どがああぁぁぁんっっっっ!!

しかし、水晶球は俺達の目の前まで迫った所であらぬ方向に弾き飛ばされ、壁にぶつかり壁を粉々にぶち砕く。
淫乱郁美「ふう、間に合った。」
・・・どうやら天沢が助けてくれたようである。
晴香「郁美ぃ。なんで邪魔するの。」
不機嫌な声で訪ねる己間。まぁ、そりゃあそうであろう。
淫乱郁美「いや、このままの展開だったら淫乱呼ばわりされてあっさり倒されるのが私の出番になっちゃってたからね。」
晴香「淫乱は淫乱呼ばわりされてりゃ充分よ。」
淫乱郁美「それは、聞き捨てならないわね。それを言ったら晴香なんてブラコンじゃない。」
晴香「仕方ないじゃない、良祐はカッコ良いんだから。それを言ったらあんたなんて淫乱マザコン子持ちババアじゃない。」
淫乱郁美「いっ、淫乱マザコン子持ちババアですってええええぇぇぇぇ!!こんのブラコンがぁぁっ!!」
晴香「人は図星を指されると怒るのよ。ブラコンとしか言えないボギャブラリーの少ない淫乱マザコン子持ちバ・バ・ア・さ・ん♪」
だんだんヒートアップして行く二人。もはや、収拾は付きそうにない。
ちなみにこの会話の途中から天沢と己間の不可視の力のやり取りが入っているのだが、作者が「めんどい」と言って詳しい描写は入っていない。
浩平「おい、どうしようか・・・」
みんなの意見を聞こうと後ろを振り返ったら長森&七瀬&茜は居なくなっていた。
浩平「くそっ。薄情者どもめっ。」
俺も慌てて教室から逃げ出そうとするが遅かった。キレた天沢が力を無差別に解放したからだ。
シュュウウウウウウウッッッ!
周囲の空気が震え、収束して行き天沢の周りに無数のどデカイ水晶球が現れる。
淫乱郁美「死になさいっ!!」
ドウッ!ドフッ!

どごがああぁぁぁんっっっっ!!ずがああぁぁぁんっっっっ!!

俺が憶えていたのはそこまでだった・・・



カシャァッ!
いつものようにカーテンが引かれ、そして眩しい光が俺の目を貫く。
声「浩平、起きなさい。もう朝ですよ。」
気がつくと保健室のベッドで寝ていた・・・
・・・まさか・・・最初っからやり直し・・・
作者「そのとおり!君は死んでしまったんだよ」
浩平「ぐあっ、無茶苦茶だ!」
作者「無茶苦茶な事あるか。セーブしない君が悪い!」
浩平「セーブポイントなんてあったっけか?」
作者「・・・無かったな。作り忘れ取ったわい」
浩平「こんの、くそ作者があぁっ!!」
僕の首を絞め上げる浩平君。
浩平「お前の都合で動くこんなクソゲーやってられるか!!」
作者「くっ、くるひい。やっ、止めないと後悔するぞ。」
浩平君は後悔と言う言葉を聞いて僕の首を絞める力を緩める。
作者「その手を放せ。さもないと現在考案中の「シュンと浩平らぶらぶ掘って掘るのさSS♪」(←う・そ♪)を書き上げるぞ」
浩平「くっ!くそったれ!」
ゆっくり手を放す浩平君。
作者「まぁ、死なないように頑張ってクリアしてくれたまえ♪」
浩平「・・・いつか絶対殺してやる・・・」
作者「んん〜。なんか言ったかな〜?」
そういって僕はメモ帳に「シュン×浩平」と仮タイトルを打ち込む。
浩平「くうっ!何でも・・・何でもないです。」
作者「うんうん。素直な子は好きだよ〜♪んじゃ頑張ってね〜♪」
浩平「はいっ!頑張りまーす♪(殺す!チャンスを見つけて絶対殺す!)」
張り付いた笑顔でこめかみをピクピクさせながら浩平君はゲーム中に戻っていった・・・

そして・・・

俺はさっき死んだ場面まで戻ってきていた。
浩平「はあっ。はあっ。」
今、なんとかあの気違いな二人から逃げ出してきた所である。逃げる途中で不可視の力の余波を食らって体中あちこち痛むが死ななかっただけマシである。
俺は七瀬を盾にして不可視の力の直撃は何とか防いでいた。あれの直撃を食らったのに、平気な顔をしている七瀬は悪い意味で凄いと思う。
ちなみに、長森と茜は全然全く無傷である。まぁ、あの作者が長森と茜に傷一つ付けるはずがない。
結局、痛い目を見たのは俺だけである。・・・くそ作者め絶対殺してやるからな。
浩平「なぁ、茜。魔法で回復してくれよ。結構ダメージが大きいんだ。」
何とか逃げ出したが不可視の力の余波で吹っ飛ばされた俺はさっきからへたり込んだままである。
茜「・・・では、これを食べてください。『ワッフルが食べたいです(呪文)』」
呪文を唱えてワッフルを召喚し俺に差し出す。・・・オチが見えてきた。

ぱくっ。

茜がくれたワッフルを一口かじる。やはりか・・・
浩平「茜。無茶苦茶甘いんだが・・・。食えんぞこれは。」
ワッフルは思ったとおり、山葉堂が生み出した真の甘党への挑戦状・・・あの激甘ワッフルだった。
茜「・・・何故ですか?私はHPが全快しますけど。」
浩平「茜だけだ、そんなの。他にはないのか?」
茜「では、これを。『ジュースが飲みたいです(呪文)』」
茜が魔法で召喚したのはあのまずいジュース・・・いやジュースと呼んだら他のジュースに失礼だ。
茜は全世界のジュースに対する冒涜の固まりとでも言うべき、あの液体を召喚した。
浩平「はぁー、もういい。」
茜「そうですか・・・」
茜は悲しそうにつぶやき、自分で出したあの液体をコクコクと飲む。
浩平「悪いな、茜。まっ、とにかくさっさと先に進もう。」
長森「ねえ、浩平。あの人たちはどうするの?更正しないの?」
浩平「更正か・・・。無理だろ。」
ハッキリ言って絶対無理だ。どれぐらい無理かと言うと、「七瀬が普通の女の子になった!」と同レベルで不可能である。
長森が「ちょ〜〜むかつく〜」などと言い出しても、茜が鼻歌歌いながらスキップしても、柚木がかしこましい深窓のお嬢様になっても、深山先輩が非常識人になっても、みさき先輩がご飯を茶碗一杯食べて「もう、お腹いっぱいだよ〜」と言っても、澪がグラマーになっても、椎名が論理的に喋れるようになっても無理である。
茜「・・・浩平。更正させなくても、倒せばOKです。」
浩平「おお、そうか。だったらこれ以上、気違いと関わらない方がいい。」
いい忘れていたが、あの三人がいた教室・・・いや、特別教室棟全てが不可視の力によって全壊していた。瓦礫と化した特別教室棟に生命反応は全くなかった・・・
七瀬「それもそうね。気違いには関わらない方がいいわ。」
「不可視の力の直撃を受けても平気な顔してる、化け物みたいなお前とも関わりたくないわっ!」・・・俺はその台詞を涙を飲んで心の奥に仕舞い込んだ・・・
死んでしまったら、また最初からやり直しだからな・・・
・・・こうして俺達は『気違い三人娘』こと『晴香様とそのお供、貧乳&淫乱』を倒したのだった。


−−−あとがき−−−
僕「・・・ねえ、詩子ちゃん。とれーにんぐしないで良いの?」
詩子「とれーにんぐって?」
僕「ほら、後書きヒロイン大戦で闘う為のだよ」
詩子「大丈夫、大丈夫♪私は負けないよ♪」
僕「根拠は?」
詩子「ないよ♪」
僕「ないって・・・。華穂さんやちびみずかちゃんやみさおちゃんも、とれーにんぐしてるのに負けるんじゃない?」
詩子「まさかぁ。脇役には負けないって」
僕「詩子ちゃんは思いっきり脇役のような・・・」
詩子「え〜。私が真のメインヒロインだって」
僕「違うって。真のメインヒロインは瑞佳様だってば」
詩子「そんな馬鹿な事が・・・」
僕「馬鹿な事って・・・」
詩子「だって私はこんなに人気があるじゃない」
僕「確かに人気あるけど(僕の中で)それでもなんでも脇役なの」
詩子「そうなの?」
僕「そうなの」
詩子「まっ、結局、私が勝つんだから関係ないよね」
僕「最終的には暗黙の了解の内につっこみ茜ちゃんが勝つと思うけど・・・」
詩子「甘いなぁ、かっぺえちゃん。何年茜の幼馴染やってると思ってるの?茜の手の内は知り尽くしてるから大丈夫♪」
僕「それは向こうも同じなんじゃ・・・」
詩子「そんな気がしないでもないような、気もする事もないような気がするみたいな感じの今日この頃だよね♪」
僕「どっちなんだよ・・・。まあ、とにかく頑張ってね。応援してるから」
詩子「ありがとう。そろそろ感想に行こうよ」
僕「ってな訳で、感想で〜す♪」
詩子「感想で〜す♪」

Mr.C-Manさん
・聖夜の舞台
はじめまして〜♪
店から出ても立ち止まって浩平が出て来るのを待っている七瀬がいじらしくて良いですね。やっぱりキスはキムチ味だったのかな〜(^^;

パルさん
・永遠への誘い −その3−
みさき先輩に続いて七瀬まで消えちゃった。
みさおの真意は一体どこに・・・

変身動物ポン太さん
・粉雪の舞う舞台で・・・ (2)
チャットでもいいましたけど深山先輩が凄く良いですね。部活に打ち込んでる雪ちゃん可愛いよ〜♪クリスマスの夜なのに部室で一人仕分けをしていたのが深山先輩らしいと思いました。これからどうなって行くんだろ?やっぱり浩平は消えちゃうのかなぁ〜。続き楽しみにしてます♪

しーどりーふさん
・やさしい雨の降る夜に
華穂さんも繭の親になろうと苦労したんですよね。
華穂さんの気持ちが凄く伝わってきて、ちょっと涙腺に来ました。

ばやんさん
・『かせぐの』仮名−1−
なんで澪がお金に困るんだろ?深山先輩に「部費が無いの。上月さん稼いできて」とか言われたとか。深山先輩はそんな人じゃないか・・・うーん、気になります。

藤井勇気【華穂】さん
・お気楽劇場わんとむ〜ん 第1話その4
いやー。待ってましたよ。輝かしい過去(笑)を思い出す七瀬が面白かったです。
天使のように外道な台詞を言う瑞佳がたまりません♪(何故にそうなる!?)
後書き劇場はシリアスかギャグのどちらに向かって行くんでしょうか?どっちにも転がりそうですね。個人的にはシリアスが見てみたいです。


僕「感想をくれた皆様。ありがとうございます。感想書けなかった皆様。ごめんなさい(土下座してる)」
詩子「ごめんなさいで済んだら警察はいらないよ」
僕「警察にとっ捕まる程の事なのか・・・」
詩子「クサイ飯でも食べてきてね♪」
僕「なっ、何だおまえら。やっ止めるんだ〜」
何故か、黒ずくめの男二人に連行されて行く僕。
詩子「お達者で〜♪」
僕「♪を付けるなぁぁぁーーーーーっ!」



詩子「さてと・・・とれーにんぐ・・・しようかな」
詩子ちゃんは影で努力する頑張り屋さんなのね。好きだよそういうのは。
詩子「今、つっこみが入ったような・・・」
気にしない、気にしない。
詩子「ま、いっか。それでは皆さん、さよ〜なら〜」
さよ〜なら〜

−−−なんか恒例になってきたかっぺえ独り言−−−
あう〜。郁美の性格が変わってるなぁ。郁美はクールな人なのに・・・茜と長森の貧乳つっこみもキツイし。まっ、いっか。ギャグSSなんだし(言い訳)
今回本当は、七瀬がキレて郁美と晴香を倒すはずだったんですが藤井勇気さんの助言で郁美と晴香の仲間割れの形になりました。書いてみた所こっちの方がうまくまとまった訳です(僕なりにですが)藤井勇気さんどうもありがとうございました。