おねくえすと 第二章 投稿者: かっぺえ
おねくえすと 第二章

浩平「ここが酒場だな。」
俺は『雪ちゃんの酒場』と書かれたプレートがある教室に入った。
そこには机を並べてカウンターのようにして、その中にぽつんと座っている深山先輩がいた。なんだかなぁ・・・
浩平「なぁ、深山先輩・・・こんな所でこんな事して虚しくないか?」
雪見「言わないで・・・折原君。私だって、私だってこんな事・・・」
『何言ってるの?それより、いらっしゃーい♪雪ちゃんの酒場にようこそ♪』等と言われると思っていたが・・・
やはりこの人はまともらしい。
浩平「解った。もう言わない。んで仲間を探しに来たんだけど。」
雪見「ううっ、ありがとう。で、今この三人が登録されてるけど。」

名前 職業 特徴

七瀬 乙女戦士 乙女と乙女と乙女の名の下に敵をなぎ倒 す。

茜 甘党僧侶 魔法で甘いもの等を召喚して回復したり してくれる。

長森 だよもん遊び人 語尾に『だよ』や『もん』をつけて話してく れるが役には立たない。

雪見「仲間は三人までだからね。って言っても三人しか登録されてないけど。」
浩平「じゃあ、この三人にするよ。みんな知った顔だし。まぁ、そういう風に仕向けたんだろうけどな。作者の奴は。」
雪見「七瀬さん、茜さん、長森さん、出番よ。」
がらがら。
教室のドアが開いて三人が入ってきた。
長森「あっ。浩平。」
七瀬「げっ。折原・・・」
茜「・・・浩平。」
浩平「今から、おまえらは俺の仲間だ。そういう訳でよろしくな。」
長森「うん。足手まといかもしれないけど、頑張るよ。」
茜「・・・よろしくお願いします。」
七瀬「私は嫌よ。なんで折原なんかと・・・」
浩平「まぁそういうな。戦士のお前がいないと話にならないだろう。それに勇者のパーティーの先頭で敵をなぎ倒す・・・。乙女にしか為せない技だとは思わないか?」
七瀬「えっ。やっぱりそうかな?」
浩平「おう。真の乙女たる七瀬にしかできない技だ。」
七瀬「そんなに言うなら仕方ないわね。仲間になってあげるわ。」
ふっ。これで敵を倒す汚れ役は決まった。
七瀬「じゃあ、そろそろいきましょ。ここにいてもしかたないわ。」
浩平「ああ。そうするか。」
雪見「気をつけてね。みんな。」
浩平「ありがとな。先輩もそんな役辛いだろうけど頑張ってな。」
雪見「ううっ。そう言ってくれると有り難いわ。」
俺達は酒場を後にした・・・

浩平「んで。これからどうすれば良いんだ?」
長森「困った生徒達を何とかしにいくんだよ。」
浩平「だから、その困った生徒は誰なんだ? どこにいるんだ?」
茜「・・・そのあたりの事は都合により、全て私が知っています。」
七瀬「随分、都合の良い設定ね。」
茜「・・・あんまり言わないであげて下さい。作者が泣きます。」
浩平「じゃあ、茜。一番近いところに案内してくれ。」
茜「・・・はい。」

廊下・・・
浩平「ところで、茜。これから会いに行く困った生徒は、どう困った生徒なんだ?」
茜「見知らぬ男子生徒に頭からラーメンをかけて運命の出会いを繰り返す生徒と、みゅーみゅー言いながら大声で泣き叫ぶ生徒の二人組です。」
長森「それって、繭と澪ちゃんの事なんじゃ・・・」
七瀬「瑞佳。そういう事は言っちゃいけないのよ。」
浩平「そうだぞ。解っていても、黙っているのが男ってもんだ。」
長森「私は男の子じゃないもん。」
浩平「それでも黙っているんだ。それがお約束なんだ。」
茜「・・・浩平。お取り込み中に悪いですけど、敵が出てきました。」
茜の言うとおり、どこからともなく住井が現れた。
浩平「おいこら住井。てめえどっから、出てきやがった。」
住井「その辺も聞いちゃいけないお約束だぞ、折原。作者が困るじゃないか。」
浩平「知った事か。で、お前は敵役なんだな。」
住井「ふっ。そのとおりだ。長森さんを始めとした6人の女の子とラブラブ(死語)やっている貴様を許すわけにはいかない。俺達の熱い思いを受け取れ!折原。」
浩平「俺達って、誰と誰の事だ?」
住井「貴様に恨みを持つ大勢の同士の事だ。そんな事より、死んでもらうぞ折原。」
浩平「ちっ。おい七瀬出番だ。こいつをさくっと殺っちゃってくれ。」
七瀬「らじゃー。乙女の名の下に死んでもらうわよ。住井君。」

どどどどど!!

七瀬は突っ張りをかまして住井を廊下の隅に追いつめる。
隅に追いつめられた住井を襲う『ななぴー乱舞』!!

どかっ!!ばきっ!!ぐしゃあっ!!めきょっ!!ざしゅうっ!!

住井「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」
七瀬の連続技の前に、しごくあっさり住井は沈黙した。
七瀬「よわっちいわね。まぁ、ザコ敵だから仕方ないか。」
長森「だっ大丈夫かな住井君。ピクピク痙攣してるんだけど・・・」
浩平「一応ギャグSSだから死んでも大丈夫だろ。」
長森「それじゃあ住井君が可哀相だよ。」
浩平「そんな事はない。よく『寄るな触るな近寄るな。近づく住井にゃ天の裁きを』って言う・・・」
茜「・・・浩平。あれ、どうしますか?」
俺の言葉を遮り茜が聞く。茜が指をさす方をみてみると・・・
そこには七瀬にぼこぼこにされながらも懸命に立ち上がり、仲間にして欲しそうな目でこちらを見ている住井の姿があった。
住井「俺もそっちの仲間に加えてくれぇぇぇぇっ!!そうしてくれたら今までの事は水に流・・・」
浩平「流さんでも良いから死んどけ。」

がすっ!!

住井「・・・うっ、みんな。あとは・・・頼んだ・・・ぜ。げふっ。」
俺の容赦無い一撃で、今度こそ住井は沈黙した。
浩平「住井。野郎は邪魔なんだ。悪く思うなよ。」
そう言って、住井の持っていた財布から金を抜き取る。
長森「あーっ。浩平、何してるんだよ。」
浩平「何って、ファイトマネーだ、ファイトマネー。」
長森「それじゃあ、カツアゲだよ。」
浩平「先にケンカ売ってきたのは、こいつだろ。当然の報酬だ。」
七瀬「そんで。いくら持ってたの?」
浩平「全部で752円・・・。少ないな。」
七瀬「しけてるわね。」
茜「・・・少ないです。」
長森「もうっ、浩平がお金借りてるからじゃない。」
浩平「そうだっけか?」
長森「そうだよっ。住井君、可哀相・・・」

・・・こうして初戦闘は勝利に終わった。
しかし、住井は言っていた。『俺達』と・・・
まだ出てくるのか、俺に恨みを持つものは・・・

思ったとおり、この後も住井の同士・・・
俺に恨みを持つ男子生徒は次々と出てきた。
彼らは『俺のみさきに手を出すなぁぁぁっ。』だとか『俺だって澪ちゃんに袖が伸びるまで制服を引っ張ってもらいたいんだぁぁぁっ。』だとか『繭を俺のものにするには貴様が邪魔なんだぁぁぁっ。』
等と叫びながら俺に向かってきては全て七瀬に葬られていった。

うーん。俺って、そんなに恨まれていたのか・・・
そんな事を考えながら、澪と椎名の居る場所へと向かった・・・


−−−詩子ちゃんの独り言−−−
みなさーん。おっはよーございまーす。
ついに五十回目を迎えた『詩子ちゃんの独り言』のコーナーです。
かっぺえ君は『この先どうしよう・・・』と言って永遠の世界に行ってしまいました。
そんな訳で、期待を裏切るつまらなさでお送りした。おねくえ第二章です。
ちなみにこの話。おねくえとか言ってますど、ドラ○エっぽいテイストはこの辺りまでだったりします。
あれは、折原君に無理矢理『ここはRPGの世界なんだ』と認識させるためだそうです。だから、超有名RPGを使ったみたいです。
さらにこの先、戦闘みたいなものは少なかったりします。
『困った生徒達は女の子だから、あんまり酷い目に合わせる訳にはいかないから・・・』という事です。
そういう方向で考えてた人は御免なさいね。
この先どうなるか聞いた所『僕にも解らない』などと言ってました。
無責任にも程がありますよね。ちゃんと終わるのかな?
まぁ、私の知ったこっちゃ無いです。
次は、かっぺえの君の感想from永遠の世界からです。

吉田 樹さん
・日溜りの中へ vol.4
次でラストですか。
ずっと気になってた途中に入る台詞の謎も解るのかぁ。
明日が楽しみです。

もももさん
・感想座談会
in kizunaですか。良かった。
実は二期シリーズ知らなかったりするので・・・
父『直之(なおゆき)』
母『知佐(ちさ)』なんていうのはどうですか?
今、適当に電話帳をめくって決めたものですけど・・・

偽善者Zさん
・遠い蛍火-8-
由依には悪いけど、瑞佳様(僕も様付け)と一緒になって良かったです。やっぱ瑞佳様は良いなぁ。
犯科帳第三部、楽しみです。ギネス挑戦(?)頑張って下さい。

変身動物ポン太さん
・三つの想い(まとめてます、ごめんなさい)
はじめまして♪(自分もほとんど新人ですが)
詩子だぁ。嬉しいです。でも、ここから茜は出てくるのでしょうか?
だとしたら、僕はどっちを選べばいいのだ?(お前じゃねえよ)
続き、期待してます。

まてつやさん
・『茜っち』誕生!!!(爆)
『茜っち』僕も欲しいです!!あと『瑞佳っち』『詩子っち』も。
ほんとWINアプリでも良いから、誰か作ってくれないかなぁ。
そうそう類似品、僕も考えました。題して『氷上っち』
浩平とあんな事やこんな事をするのが目的・・・
いらんわぁぁぁーーーっ!!
それとGTOですが、僕の事なんぞ参考にしないでーーーっ。参考にならないですよーっ。
でも、GTOは読んでみたいです。ぜひ書いて下さいね。(参考にはしないでぇぇっ)

スライムさん
・Moonな日々−5−(中編)
『祝!!長森脱出成功』でも、戻ってきそう・・・
茜も何とかしないといけないし・・・
前途多難だな、浩平。ギャグ言えないし。
あっ。悪ある〜(5th)楽しみにしてまーす♪

加龍魔さん
・Pileworld 〜時の狭間で〜 第一章
実を言うと序章の『………瑞佳………』という台詞から、今度は長森が消え出すのでは?と思ってましたが、まさか当たるとは・・・。
消え始める長森。続きが気になりますっ。

よもすえさん
・どっぺるさんのさいなん
郁美に台詞も言わせてもらえない、可哀相などっぺるさん。
『立ってるものは〜(略)』(笑)母は強しってとこですか。(違うか)


終わりです。少ないですね。全部のSSに書いてないからです。
書けなかった方、ごめんなさーい。
かっぺえ君の代わりに私がお詫びします。
でも最近、私のSSや私が出てくるSSが多くて私もかっぺえ君も喜んでます。私のお願いが効いたのかな?
KOHさんのSSで、かっぺえ君『このシナリオがONE本編にCG&BGM付きで入っていたらお気に入りキャラ・・・瑞佳、茜、詩子の順番が変わって詩子がトップになっていたかも。それぐらい良かった。』とまで言ってました。
KOHさん。素晴らしいSSをありがとうございました。
あっ。そろそろ時間ですね。それでは皆さん、さよーならー。


−−−かっぺえの独り言from永遠の世界−−−
永遠の世界で独り言です。
感想をくださった方々、ありがとうございます。
感想を書けなかった方々、ごめんなさい。
ちゃんと読んでいるのですが、何しろ数が多くて・・・
最後にいけだものさん。
つっこみ茜ちゃんの使用許可をくださってありがとうございます。つっこみ茜ちゃんのキャラを壊してしまわないか心配ですが、近いうちにあとがきにゲストでお呼びしまーす。