きみの膝まくら。
この世界でも温かみを感じることができる。
それがとても安らぎを与えてくれるんだ。
(ねえ)
きみの手がぼくの髪をなでる。目線を上げると、きみがぼくを見下ろしている。
きみの瞳はぼくしかうつしていない。だから、ぼくはここにいるのか?
(どうしてだまっているの?)
「変かい?」
(ううん、ただふしぎに思っただけ)
それきりきみも言葉を失う。
ぼくはあの世界を眺めることはやめていた。
彼女の涙を見るのはとてもつらかったから。
そして、彼女の涙が渇くのはもっとつらかったから。
(見てみる?)
「え・・・?」
きみの意外な言葉。ぼくの心を見透かしたような言葉。
(あなたの好きなようにすればいいんだよ)
「ぼくが泣いてもきみは一緒にいてくれるかい?」
(もちろんだよ)
きみはわずかにほほ笑んでくれた。
永い。とても永いまどろみだった。
卒業してからの時間の流れはとても速い。
人の気持ちとは関係なく、季節は流れていく。
それが嫌なわけではない。例え、世界がセピアに染まっていても涙は流れない。
そう、もう涙は枯れてしまった。
(これでよかったの?)
まるで別人のような自分の声。でも、そんなのわかるはずがない。
時は流れてしまったのだから。でも、ここだけは変わらない。
振り返ることのなかった交差点。ここだけは変わってないのだ。
(ただ一つのことを除いては・・・・・・)
信号が青から赤へと変わろうとしている。
小走りで半分ほど渡った時、わたしは足を止め、
振り返った。
(遅い、遅すぎたんだ・・・・・)
足早に進む人の群れ、その中に大切な人の背中を見れる気がしていた。
(疲れた?)
「少しね」
ぼくは目を閉じた。その上のきみの小さな掌がかぶさる。
少し眠ろう。この世界に時間は必要ないのだから、いつでも起きれる。
その時にもきみはほほ笑んでくれるのかな?
(あなたが望むなら)
そう・・・。
目覚めはきみの声で起こして欲しいんだ・・・・・・・・。
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ちゅうわけでわけのわかんないSSやっとしゅうりょ〜〜〜う!
あ〜、わけのわかんない話だった(^^;一応この話は終わり。
でも、もしかしたら他のヒロインでもありかも(実に微妙)
それではONE猫はまだまだ続くんでよろしく〜〜〜!
ほんのちょこっと感想。
まねき猫さん
>雨の日の思い出
今回はこった茜視点ですね。最初、浩平がいない時の話だと思いましたよ(^^;後半の浩平とのやりとりはなかなかにやりとするものがありましたよ(^^)
静村 幸さん
>夜想曲
これは、茜が浩平をまってる時の話ですか?と、いうことはあんな展開も!?うーむ、住井あなどれし(^^;
神津公男さん
>冷たく暗いその・・・
いまや、「こうづきみお」と読める人が何人いるのでしょうか?(^^;
タクSSの移り変わりをかんじてしまいました。
さて、作品はこのての奴は自分も好きです(^^;
表現に走ったところなんかもです。
http://www2.odn.ne.jp/~cap13010/