いい仕事しまっせ!乙女鑑定人-2- 投稿者: ニュー偽善者R
わしの名は緒トメ(お・とめ)78歳♀。
知る人ぞ知る乙女鑑定人とはわしのことじゃ。
さて、鑑定がてら今日も散歩に出るかの。


ザーザーザー・・・

ううむ・・・せっかくの朝の散歩が台無しじゃ。
天気予報では雨は降らないと言っておったのに・・・・・。
そんなわけでわしは突然の雨のせいで、傘をもっていないわしはまだ開いていないタバコ屋の軒先で雨宿りをしている。
端から見れば年寄りが雨宿りをしているにしか過ぎないが、実はこれもわしの誇る技の一つなのじゃ。
その名も「乙女宿り」乙女三段にしか使えない技じゃ。
これは傘を持っていない乙女が雨の冷たさに打たれながらも、けなげに立ち続けて男の心をあおるというものじゃ。
ふふふ・・わしが女学生の頃はこれで何人の男が声をかけてきたことか・・・。
などと思い出に浸っているところではない。この老体に冬の雨はこたえるわい。
ん・・・?向こうから親子連れが来るの。
「ふんふん♪みゅー♪あめあめふれふれ♪」
「あら?繭は雨が好きなの?」
「んー、あまいのはすき」
「あらあら、それは飴よ、繭」
「みゅー♪」
うーむ、二人で傘をさしてなんともいい雰囲気ではないか。
やっぱり家族はこうでなくてはいかん。
近頃は家庭崩壊だの、家庭内暴力だの・・・お昼の愛の劇場「家族に〇ろうよ」をみならわんかい!
あれは里親ながら早〇優が奮闘するという・・・・・・

注:長くなるのでカット!ちなみに主題歌はキロロだぞ!

「あれ?おばあちゃんどうしたの?」
娘の方がわしに気づき話し掛けてきた。
「傘がなくての・・・雨宿りじゃ」
「なら、これかしてあげる♪」
そういって娘は自分のさしている傘を差し出してきた。
「いや、気持ちだけでうれしいから・・・」
「どうぞ使ってください。この傘実は古くなっててそろそろ買い替えようと思っていたんです。だから、返さなくてもいいですから」
「ん・・・ならありがたく借りるかの」
わしは傘を受け取った。なるほど、この小学生サイズでは使い勝手も悪かろう。
「それでは」
「ばいばーい♪」
笑顔を見せて親子連れはいってしまった。ううむ・・・なかなか親切ではないか。
さて、風邪をひかないうちに帰路につくかの。


帰り道。わしはとある空き地を通りがかった。いつもなら気にすることもない場所だが、足を止めずにはいられなかった。
なぜなら一人の娘がピンクの傘をさしてたたずんでいたからじゃ。
なぜ娘に注目したか?それは娘のたたずみにある。
なかなかやるのぉ・・・これは乙女四段にしか使えない「乙女たたずみ」の原形。
寂しげな背中でたたずむ乙女。これで何人の男の気を引いたか。
む?娘のたたずみは多分検定によるものではないな。
伊達に長生きしているわけではない。
わしには娘の背中は真の悲しみを背負っているのがわかった。
だが、なかなかに乙女を感じる。そして、わしの鑑定は・・・
「乙女度7ポイント!」
娘に親指をぐっと突き出す。だが、すでに娘の姿はなかった。
ううむ・・・いつの間に。しかし、今日の乙女はなかなか重たかったの・・・・・・・。




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暴走SSその2!うーん、ギャグとはいえなかったなー。しかし、次回からは予想の通り「自称」乙女の七瀬が登場!あくまで暴走SSだからネタないよ(^^;そんなわけで失礼。

感想をちょっとばかし

ケット・シー(元まねき猫代理)さん
>ドリーマー七瀬
にぎやかでいいですね(^^)これぞONE!な感じです。確かに転校生&衝突とくれああいうのを夢見るよな(^^)

YOSHIさん
>はぐれ3匹【FARGO編】
まだまだ序盤ですね。予想とかもとくになしです。こっちの方がおもしろいですから。うーん、浩平には軽いギャグの残したのかな?爪がなかったりとか(いたそうー;;;)と、いうわけで長編ssがんばってください(長編の時点でS(ショート)ではない気がする(^^))

レス(本家)さん
>ONE 澪編 −1−
タイトルからきたか・・・本気ですね(^^)こちらも序盤だから内容はそれほど読めないかな?作品の構成は背景描写にもこだわった感がありました。

吉田樹艦長
>伝えたいこと vol.11
よもすえさんの設定がきになるところ。ううむ、どんなものなんだろう。さて、それはおいといて。考えてみればゲームの澪視点は少なかったですよね。なるほど、ゲームと照らし合わせれば雰囲気というか、おもしろみが増した感じです。

http://www2.odn.ne.jp/~cap13010/