ONE総里見八猫伝大蛇の章 第二八幕 投稿者: ニュー偽善者R
第二八幕「雁貫の継承者」


日が暮れかかり、夕陽が周りを鮮やかに染めている。影が長く浩平達の後についてくる。
浩平と瑞佳は今までの旅の出来事から、何か考え方が変わっていた。二人の関係もどこかずれ始め、何かが違う。それは思い過ごしかもしれないが、少なくとも浩平は不安を感じていた。しかし、それを顔に出さないが二人の現状であった。暮れ行く夕陽、涼しげな風、この平和がいつまで続けばいいだろう、浩平は心からそう思った。だが、浩平は同時に悲しく思う。自分の望みが適うことは決してないことに。
(前もそうだ・・・)
その時自分が思ったことに疑問を持った。
(前・・・?前っていつだ?)
自分の曖昧な記憶に浩平は戸惑う。横を歩く瑞佳はそれに気付いた。
「どうしたの?浩平」
「・・・いや、何でもない」
言い知れぬ不安。これをどう表現すればよいのだろうか。だが、そんな気持ちも気のせいだと振り払った。彼らはそれから次の村を目指して歩いた。だが、闇雲の鳴動と共に彼らの平和は破られた。

キィィィーーーン・・・・・!

「!?」
「浩平!もしかして!」
『敵なの?』
だが、警戒しながらも少なくとも危険がないことを浩平は感じていた。なぜなら・・・
「姿を見せろ、飛主」
「・・・ずいぶん鋭くなったな。小僧」
木陰から浩平を追う人狐、飛主が姿を現した。
「何の用だ?こないだは世話になったぜ」
「ふん・・・ひどい言われようだがこっちにも事情があってな・・・」
「また何か企んでるのか・・・?」
飛主とは一度戦っているが、今は敵意は見せていないようだ。かと言って信用はできないが。
「闇雲に心を喰われたようだな・・・」
「!?」
浩平は図星を突かれて、目を見開いた。
「くくく・・・驚いたか?わたしは何でも知っているのだよ」
「てめえ!何が狙いだ!」
浩平は柄に手をかける。
「そう急くな。今日はお前に見せたいものがあってな」
「何だ・・・?」
「私達の狙いだよ」
飛主は愉快そうに告げると、返事も聞かずに背を向け歩き始めた。
『どうするのなの?』
「罠かもしれないよ?」
浩平はしばし迷ったが飛主の後に続いた。
「あっ、まってよ」
瑞佳と澪も先を行く浩平についていく。黙々と進む飛主に浩平は話しかけた。
「俺達ははめるつもりか?」
「信用がないのだな。わたしはお前に我が眷属を殺されているのだぞ」
「よくいうぜ。お前等から先に仕掛けたくせに」
「くくく・・・」
それきり彼らは一言も話さず道を進んだ。そして、林道を横切り急に開けた所に村が見えてきた。
「ここだ。ここでお前に見せるものがある」
飛主はずんずんと村の中央へと進んでいく。驚いたことに村の住人は飛主と同じ人狐である。
「ここもお前等の村か?」
「そうだ」
短く答えて飛主はただ歩く。そして、村の中央にやってきた。
「これは・・・!?」
浩平はその光景に目を見開いた。

グアアアアアーーーーーッッッ!!!

四方をかがり火に囲まれた中心に、結界の敷かれた柵が建てられている。その中には見るもおぞましい妖魔がその黒い流動する体をうねらせ雄叫びを上げている。
「な、何だこれは・・・?」
「採魂の儀だ」
「採魂の儀?」
浩平の問いには答えず飛主が傍らの狐に声をかけた。
「七瀬様はどうした?」
「もう間もなくかと・・・」
「そうか、ならば先に魂を注ぐとするか」
飛主は懐から五つの首飾りを取り出した。
「それは!」
浩平にはそれに見覚えがあった。天狗を退治するときに持たされた玉である。五つの玉はそれぞれ形状こそ違うが、浩平の持っていたものと相違がない。飛主はそれを掲げて、妖魔に投げつけた。
「脆弱たる妖よ!その御霊を以てして新たな力に転生せよ!」

グアアアアアーーーーーーッッッ!!!

妖魔は玉をその体内に取り込む。玉が姿を消して少しすると、妖魔に変化が起こった。

ウオオオオオオォォォォォォーーーーーーンッッッ!!!

妖魔の体が一回り大きくなり、その妖気が強まる。浩平の腰の闇雲の反応もさらに激しくなった。
「何をしたんだ!?」
「魂を与え、弱き妖力を増したのだ」
「何故そんなことを?」
「今にわかる」
飛主は浩平に取り合わず後ろを振り向いた。浩平もつられて後ろを振り向いた。後ろから誰かがやってきた。長い髪を二つに分けてまとめている。顔は暗くてわからないが顔だちはいい。浩平はその姿に見覚えがあった。
「あの女・・・?」
「あっ!市で会った易者さんだよ!」
瑞佳が記憶をたどって声を上げた。
「何でこんなところに?」
不思議に思う浩平の横で飛主が叫んだ。
「結界を解くぞ!皆離れろ!」
飛主の指先から火花がほとばしり、結界を作る護符を数枚焼き切った。強化された妖魔にはそれで十分である。

グオオオオオーーーーーンンンッッッ!!!

バキィッ!

柵を押しつぶし妖魔の体が外へと飛び出した。妖魔はそのまま突進し、浩平達に向かってきた。
「あぶねえっ!」
「きゃあっ!」
『なのっ!』
浩平は左右に瑞佳と澪を押し倒し、自分は闇雲を抜こうとした。しかし、女から鋭い声が飛んだ。
「あんたもどいてなさい!」
「えっ?」
浩平が言葉の意味を確認している暇はなかった。気がつくと疾風のように、あの女が剣を抜いて浩平の前に出ている。
「こいつはわたしの獲物よ」
「お前、誰だ?」
「小僧!化け物は七瀬様に任せろ!」

ガアアアアアーーーーーーーッッッ!!!

問答する浩平と女こと、七瀬に妖魔が襲い掛かった。七瀬は浩平を制し剣を構えた。
「わたしの腕前を見てなさい」
「何だと?」
「いやああああぁぁぁぁぁーーーーーーっっっ!!!」
七瀬が突進する妖魔に向かって跳躍した。そして、妖魔のぶよぶよした体表に剣を突き立てる。

ブシュウッ!

真っ黒な体液が飛び散るが、それは致命傷にはならない。

ウオオオオーーーーーンンンッッッ!

勝ち誇った妖魔の声。しかし、七瀬の攻撃はまだ終わってなかった。
「はあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっっ!!!」
何度も同じ個所に稲妻のような斬撃を繰り出す七瀬。

ビシュウッ!グシュウッ!ザシュウッ!

妖魔の肉をえぐり、ついに核となる心臓が見えてくる。七瀬はそれに剣を突き立てた。

グオオオオオオーーーーーーーーッッッ!!!

ドサアアアーーーッ!

妖魔は轟音を立てて地に倒れた。しばらくすると煙を上げ溶けていく。
「す、すげえ・・・」
浩平は七瀬の戦いを見て感嘆した。自分を越える剣さばき、そして闇雲と同じ大陸製の剣。
「ふう・・・どうだった?わたしの強さは」
七瀬が剣を収めて浩平の方に寄ってくる。
「何者なんだ?お前は」
「詳しいことはわたしの家で話すわ、ついてきて。飛主、後は任せたわよ」
「はっ」
飛主が礼を返す。七瀬は浩平の返事も聞かずにさっさと歩き出した。
「待てよ」
浩平も慌ててそれを追う。浩平には七瀬達の意図が全く読めなかった。広場から少し離れた所に急ごしらえの屋敷が立っていた。
「入って」
「それじゃ、お邪魔します」
「お邪魔しまーす」
『お邪魔するの』
緊張感のない三人に七瀬は溜め息をついて言った。
「はあ・・・あんた達それでよく今まで無事だったわね」
「どういう意味だ?」
「もういい・・・」
そんなことを言いつつ座敷へと上がる四人。
「さて・・・聞きたいことは山ほどあるんだが」
「まずは名を名乗りましょうか。わたしは七瀬留美」
「俺は折原浩平」
「長森瑞佳です」
『澪なの』
「・・・・・・はあ」
三人の顔を見て七瀬は再び溜め息をついた。
「情けないわ・・・何でこんな奴がまとめし者なの・・・・・・」
「まとめし者ってなんなんだ?」
「それは出雲にいけばわかるわ。ここで聞いて投げ出されたらたまんないもの」
どうも七瀬は浩平に対する印象が悪いようだ。
「俺達をここに連れてきてどうするつもりだ?」
「さっきの儀式は見たわね」
「ああ」
「あなたが闇雲を受け継いだように、わたしも妖怪を打ち倒す武器を受け継いだのよ。名前は雁貫(かりぬ)」
その七瀬の傍らに鞘に収められた雁貫が置かれている。
「雁貫が闇雲と違うのは妖怪の魂を吸うのよ。そして、強靱な百匹の妖魔の魂を吸っ時その力に目覚めるのよ」
(闇雲と同じだな・・・)
「そのために採魂の儀を行い強い妖魔を作ったてわけ」
「ちょっと待て!それじゃあ、あの玉の中の魂はまさか!」
浩平は信じられない事実の声を荒げる。だが、七瀬も負けていない。
「わたしは関知してないわ!全ては上からの命なんだから!」
「上?誰だそいつは?」
「・・・わたしの属する赤月宗の上僧様達よ。あんたには関係ないことね」
七瀬は顔を背ける。このころには答えるつもりはないらしい。
「飛主とはどういう関係なんだ?」
「・・・・・・」
七瀬はそれにも答えない。
「そうか、恋仲か」
「誰がよっ!なわけないでしょ!」
「何だ違うのか」
冗談なのか本気なのかわからないしゃべりの浩平を、瑞佳がたしなめる。
「駄目だよ浩平、七瀬さんを困らせちゃ」
「いや、俺はもしかしたらと思って・・・」
「はあ・・・あんた方幸せね」
七瀬は三度溜め息をついた。


浩平達のいる家の外では飛主が聞き耳を立てていた。
(いやはや・・・まだまだ子供だな)
おかしそうに髭を揺らす飛主だが、背後に数人の気配を感じ素早く向き直った。
「何だお前等か」
飛主の手下がいつの間のにかそこに立っていた。
「どうした?」
「実は・・・」
一人の狐が何事かあるのか、飛主に背を低めて近寄った。
「?」
飛主は全く警戒せずに待つ。言づけがあるのだと思っているのだ。だが、現実は違った。

ドンッ!

「ぐふっ!?」
飛主は腹部に激痛を感じ膝をついた。見るとわき腹に鋭い小刀が突き刺さっている。真っ赤な体液がそれを伝わり流れ降りている。
「き、貴様等・・・!?」
裏切られた事実に飛主は驚きの目で手下達を見る。
「ふふ・・・いいざまだな。捨てられるのがわかっていて、人間に尻尾を振るとは」
「な、何だと・・・」
「あの男が我らを生かすと思っているのか?死ぬよりも、人間共を殺して生きる方が遥かにましなんでね」
別の狐も言い捨てる。
「大妖に寝返ったのか・・・・!?」
「あんたにつくよりは賢明さ」
「貴様等・・・許さん!」

バチバチバチィィィーーー!!!

飛主の毛が逆立ち、全身から電光がほとばしる。飛主の逆鱗に触れたのだ。そして、電撃は狐達に襲い掛かる。
「うぎゃあああああーーーーーーーっっっ!!!」
「ぐえええええーーーーっっっ!!!」
「ぐはあああーーーーっ!」
ばたばたと身を焦がれ倒れ伏す狐達。
「何だ!?」
「飛主!?その傷は!?」
騒ぎを聞いて浩平と七瀬が外に飛び出した。そこには力尽きて倒れ伏す飛主がいた。
「な、七瀬様・・・早くお逃げ下さい・・・仲間に裏切られました・・・・・」
「何ですって!?」
「は、早く・・・うっ!」
飛主は腕をさしのべるが、力尽きてがっくりと地に落とした。死んではいない、気を失っただけだ。
「お、おい・・・どうなってるんだよ?」
「・・・・・折原、あんたは早くこの村を出なさい。ここは危険よ」
「いきなりどうしたんだ?」
「人と妖怪は交わるのは無理なのかもね・・・」
それだけ言うと七瀬は走り出した。飛主の敵を討つために。雁貫を抜き放ち、雄叫びを上げる七瀬。その瞳は怒りと悲しみに燃えている。
「あの馬鹿、先走りやがって」
「浩平、七瀬さんを助けてあげて!」
「わかってる!お前等はこの死に損ないを連れて村を出ろ。ここは危険だ!」
「うん!」
『また後でなの!』
一旦瑞佳達と別れ、七瀬を追う浩平。すぐに七瀬は見つかった。何十匹もの狐や妖魔が囲む中、七瀬は奮戦していた。鬼神のごとき太刀振る舞いで、次々と斬っていく七瀬。浩平も闇雲を抜きその中へと飛び込む。
「無理をするな・・・!」
「余計な世話よ!」

ザシュッ!シュパッ!ドウッ!

一体何体の妖怪を倒しただろうか?二人が作る死体の山は高くなるばかりだが、同時に二人の疲労も高まっていく。そして、その度に剣を振るう腕も重くなる。

ガシイッ!

「くっ!」
浩平の腕に一匹の妖魔が鋭い牙でかみつく。浩平は痛みに顔をしかめるが、闇雲をその脳天に突き刺した。
「はあ、はあ、はあ・・・ちょっときついか?」
「男のくせに甘いわね・・・こんなものじゃ命を落とすわよ」
そういう七瀬も肩で息をしている。妖怪達は最初浩平達の強さに恐れをなしていたが、二人に疲れが見え始めると余裕を見せ始めた。おかげで、調子を乱すようにこちらを撹乱してくる。
「まずいな・・・」
「ええ・・・」
二人はついに囲まれぴたりと背中を合わせた。嫌な汗が浩平の背中を流れる。
「ふっ、ふっ、ふっ。雁貫を持ちし七瀬留美!ならびにまとめし者折原浩平!大妖の命で貴様等を殺す!」
一匹の狐が勝ち誇ったかのように声を上げた。それを号令に化け物達が一斉に襲い掛かる。
(もう駄目か・・・)
浩平は死の予感を感じた。今まさに化け物の顎が迫ろうとしたその時。

シュンッ!・・・バタッ!ドサッ!

一陣の白い風が過ぎたかと思うと、前列の妖魔達が切り裂かれ地に倒れている。
『やれやれ、相変わらず無鉄砲な奴だ』
聞き覚えのある声。浩平はまさかと思いその声の持ち主を見た。
「凪!来てくれたのか!?」
旅先で出会った少女、繭になつくかまいたちの凪がそこにいた。鋭い鎌を構え悠然と立っている。
『この程度でやられるようでは大妖は倒せないぞ』
「言ってくれるじゃないか。へ、まだまだこれからだ!」
浩平の瞳に再び闘志が宿り、闇雲を構えた。
「よくわからないけど味方ってわけね」
七瀬も雁貫を強く握りしめ、殺気をみなぎらせている。
「ふん!たかだかいたちが一匹増えた程度で!」
狐も浩平達に応じ命令をかける。残った十数匹の妖魔達が浩平達にとどめをさしにかかる。だが、限界を越えた力を発揮する彼らにはものの数ではない。浩平が闇雲を振りおろすと妖魔を一刀両断し、七瀬の剣がいくつもの弧を描くたびに妖魔の首が飛ぶ。そして、凪が妖魔の間を駆け抜けると、妖魔は胸や腹を切り裂かれ倒れ伏した。そして残るのは飛主を刺した張本人の狐だけであった。
「残ったのはあんただけね・・・」
冷たく言い放つ七瀬に、狐は慌てふためる。
「ひっ!ゆ、許してくれ!わ、わたしはあの男にそそのかされただけなんだ!」
意味深な発言をする狐だが、七瀬の裁きは冷酷だった。

ズンッ!

「がっ!?」
雁貫を狐の額に突き刺し、七瀬はとどめを刺した。それでも浮かない顔の七瀬に闇雲を収めた浩平が問いかけた。
「なあ、お前等の黒幕は何なんだ?」
「これだけ言っておくわ。あんたに関係ないって言ったけど、あれは間違いよ」
「俺の敵だってことか?」
「・・・それは自分の目で確かめることね」
七瀬はそれだけ言うと、背を向けて歩き出した。
「浩平ー!大丈夫ー!?」
『無事なの!?』
戦いの結果が気になり瑞佳と澪がこちらに向かってくる。だが、浩平を迎えたのは二人だけではなかった。
「みゅー!」
「げっ!し、椎名!?」
何と旅先で別れたはずの繭も瑞佳に続いていた。浩平は横の凪に非難の目を向ける。
「凪・・・お前椎名を連れてきたのか?」
『安心しろ。華穂さんには許可を取った』
「そういう問題じゃないだろ・・・」
(あの馬鹿も大変ね・・・)
浩平達の様子を見て七瀬はそんなことを考えた。
「あっ、七瀬さん!」
「ありがとう、こいつはわたしが連れていく」
七瀬は意識のない飛主の体を受け取る。そして、再び歩き出す。
「一緒に来ないの?」
「わたしは味方になったわけじゃないわよ。それにあいつと居たら毎日が地獄だしね」
七瀬はそのまま姿を消すつもりだった。が、
「みゅっ!」
「え?きゃあああーーーーーっっっ!!!いたい!いたい!」
七瀬のおさげに目を留めた椎名が思いっきりぶらさがる。七瀬は涙目を浮かべて、悲鳴を上げた。
「繭!やめなさい!」
「うーん、すっかり気に入られたな七瀬」
『うらやましいものだ』
『楽しそうなの』
「みゅーーーっ!」
「きゃあああーーーっ!だから嫌なのよーーーーーっっっ!!!」
こうして浩平は同じ運命を背負った雁貫の継承者、七瀬と出会うことになる・・・・・・・・・・。




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なぜなにONE猫!
ふー、やっと七瀬が正式発表。長かったな〜(^^;
ちびみずか「キャラかわってるよ」
戦闘だけね(^^)いやー、意外と七瀬って使えるな〜。少しはONEらしく修正できたし。
ちびみずか「ななせおねえちゃんがかわいそうだけどね」
ちょっとギャグ入ってるけどね(^^)さて、何かさらにな謎が発生した二八幕ですが、七瀬が属しているのは駄世門宗ではないのでご注意を。関わりはあるけどね。次回はついにたどりつく出雲!総本山で明らかにされる闇雲の謎!そして、新たに降りかかる試練!それでは!
ちびみずか「せりふすくないよ〜!」

次回ONE総里見八猫伝 大蛇の章 第二九幕「宿地、出雲」ご期待下さい!


解説


採魂の儀・・・妖怪に魂を注ぐことによって、妖力を増加する。魂はごんごろう火の村で行われていたように、生贄から採取。または人型の妖怪からも集めていた。

雁貫・・・七瀬が受け継いだ破邪刀。闇雲と似た性質をもつが、こちらは妖怪の魂を吸う。闇雲と同じく百匹の妖怪を打ち倒した時、真の力に目覚める。

赤月宗・・・FARGOは一度使ったのでこんな名前にしてみた。七瀬が属している。いまだ全ては謎。