偽善の恐怖館 病院編-3- 投稿者: ニュー偽善者R
コツコツコツ・・・・

「・・・浩平」
「大丈夫だ・・・」
茜はおびえた表情で俺の腕にしがみついてきた。存在しないはずの4階、せまりくる足音。どう考えてもまともではない。叫びたい感情を俺は必死に抑え込んだ。しかし、この状況どう切り抜ける?3階に戻れば首無しの車椅子がいるかもしれない。と、言うか俺は何となく3階には戻れない気がした。茜もそれを感じているのか、下に降りようとは言い出さない。

コツコツコツ・・・

「茜、いいか。ここは足音とは逆の方に逃げよう。走れるか?」
「・・・はい」
茜はふらつく足で何とか立ち上がった。俺はその手を半ば強引に引っ張り、足音とは逆の方向に逃げた。

バタバタバタバタ!!!

コツコツコツ・・・

俺達は全力で走った。足音の速さは変わらないのに、なぜかその音が遠くなることはない。
「な、行き止まり!?」
俺達はついに追いつめられた。無情にも真っ白な壁が立ちはだかる。

コツコツコツ・・・

「浩平・・・!」
「も、もしかしたら幽霊でも何でもないかもしれないぞ!」
俺の最後の望みはそれであった。そんな都合のいいことがあったらどんなにいいだろう。

コツコツコツ・・・ピタ

ついに足音が俺達の手前で止まった。俺と茜は同時に息を飲んだ。
「ゆ、幽霊なら足はないよな!」
うわずった声で俺は視線を落とした。暗闇に浮かぶ真っ白なナースシューズ、そして青白い足首。
「あ、足があるじゃないか!な、何だぁ!」
「・・・浩平」
横で青ざめた声で茜が口を開いた。できれば聞きたくない・・・・・。
「な、何だ・・・?」
「足・・・しかないです」
「・・・・・」
足首の上。その先にはあるはずべきのものは存在しなかった。そこには暗闇が浮かぶだけ。俺がその事実を認めた時、俺は発狂しそうになった。
「うわああああぁぁぁぁぁーーーーーーっっっ!!!」
俺は茜の存在だけを頼りに、必死に理性を取り戻す。そして茜の手を掴み来た方向に向かって走り出した。もちろん足首がそこにいるのだが、構わない。目をつぶって走り抜けた。

バタバタバタバタバタッッッ!!!

さいわい足音はついてこない。俺達は先ほどの階段まで戻ってきた。
「はあ、はあ、はあ・・・茜、大丈夫か?」
「・・・・」
しかし返事がない。茜は背中を向けたまま、立ち尽くしている。どうしたんだ?
「茜・・・?」
「・・・・・・・違う」
低くくぐもった声。何だか茜とは別人のように聞こえた。
「なにいってんだよ・・・?」
ぐい
俺は茜の肩をを掴みこちらに向けた。
「・・・うぎゃああああああーーーーーーーーーっっっっっ!!!!!」
「・・・わたしは・・・茜なんかじゃないよ」
そこにいたのは茜とはにも似つかない、額がざっくりと割れ血まみれの女であった。俺は自分の意識が薄らいでゆくのがわかった・・・・・・。


「はっ!?」
俺が目覚めたのは病室のベッドだった。
「何だ・・・夢か」
そう思うと心底ほっとした。ふー、なんて心臓に悪いんだ。
「リアルだったな〜」
実にそう思う。その証拠に俺は恐怖で、全身が汗をかいている。枕元の時計を見ると、時刻は夢と同じ丑三つ時。嫌な予感がした。
「!?」
俺は何かの気配を感じ、仕切りのカーテンを開いた。
「・・・!?」
そこにはいたのだ・・・。3階の窓に張りつき逆さになりながら、血まみれになったあの夢の女が・・・。そして、女は口を開いた。聞こえるはずのない言葉がしっかりと俺の耳に焼きつく。


「夢じゃないよ・・・・・・」




@@@@@@@@@@@@@@
〜SS診察室〜
しまった!古典的なホラーになってしまった!
ちびみずか「え〜ん!こわいよ〜!」
我らがちびみずかを泣かしてしまった!他の会員に怒られる;;;
ちびみずか「えぐ、えぐ・・・」
ああっ!?そんなかわいすぎる泣き顔を!こ、これは・・・!
ちびみずか「ひどいよ〜」
さらに、そんな怒った顔も!・・・ブー!(鼻血大出血)バタ!(倒れる)

ピーポーピーポー

救急隊員「えー、こちら107〜、変態一匹回収〜、解剖室に回します」

ピーポーピーポー・・・


〜まじめな感想〜
うーむ、今回ホラーに挑戦したけどイマイチだな〜。まあ、病院編は試験的に投稿したものですけど。とりあえず反応を見る気です。これからの予定として、学校、旅行、日常などまあいろいろ企画。しばらく間はあくでしょう。レスはできないです、申し訳ありません(TーT)

追伸
天王寺澪さん
>比叡山をタクシー
これは俺も聞いたことがあります。比叡山以外にも、武田軍の合戦上跡のあるどっかの山でも似たようなことや、不思議な現象があるらしいです。何故かガンダム以外にも心霊にも詳しい(^^)昨日見たトゥナイト(あくまで偶然)の心霊ツアーの別荘も、昔何かの番組でも見たし(確かズームイン朝だったかな?違うかもしれない)