戦え!ハムレンジャー! 投稿者: 偽善者Z
誰もが立ち入り、そして誰も立ち入れない世界。そんな矛盾した世界が存在する・・・。人の心が作り出した幻の世界。そこの住人はみな子供で、全ての望みは想像がかなえ、誰もが幸せに暮らしている・・・。そこは閉ざされた楽園・・・・・・。永遠の国とみなは言う・・・・・・・・・・。


こうへい「ぐー・・・」
みずか「ほらあっ!おきなさいよー!」
バフッ!
枕を顔に叩き付けられ、こうへいは目を覚ました。
こうへい「なにすんだよー!」
みずか「こうへいがおきないからわるいんだよー!」
子供の浩平と同じく幼い瑞佳が、現実の二人と変わらず喧嘩をしている。
みずか「がっこうにおくれちゃうよ!」
こうへい「がっこう?なんだそれ?」
みずか「?・・・なんだっけ?」
学校、そんなものは存在しない。ここにあるのは子供達が望んだものだけ。店やその他の遊び場も、想像が生み出すのだ。
みずか「とりあえずあさごはんたべようよ」
こうへい「そうだな」
こうへいはベッドから起きる。その瞬間、浩平はパジャマが服に変わっている。着替える等、こうへいにとってはいらないことなのだ。
二人は階段を降り、リビングへと降りる。食卓には朝から豪勢な料理が並んでいた。
こうへい&みずか「いただきまーす!」
こうへいはみずかと二人で暮らしていた。いつから二人はそこにいるのかは、浩平は覚えていない。この世界に大人はおらず、全ては自分達で何とかしていた。想像の力によって。
みずか「こうへい、きょうはなにしてあそぼうか?」
こうへい「もぐもぐ・・・そうだなぁ・・・おにごっこはあきたからな。ここはれべるをたかく、げいじゅつかんしょうといこう!」
みずか「またそんなこという・・・」
みずかはあきれぎみに言った。どうせすぐに飽きるのだ。今までの遊びも全てそうだった。しかし、すぐにこうへいは次の遊びを考えるので退屈したことはない。だからみずかもこうへいといるのが楽しかった。
こうへい「よ〜し、さっそくいくぞー!」
みずか「まってよ。わたしまだたべおわってないよ〜」
こうへい「しかたないやつだなあ〜」
そう言って、こうへいはみずかが食べ終わるのを待つ。どうせ時間はたくさんあるのだ。
こうへい「たべおわったな。さあ、しゅっぱつ!」



二人は永遠の国の美術館にきていた。ここでは絵をかくことが好きな子供が、自分の作品を展示している。
こうへい「うむ、なかなかいいえがあるじゃないか」
みずか「よくわかんないくせに」
こうへいは通ぶったしゃべりで絵を評価していく。どの絵も子供が描いた絵だけあって、よくわからないものが多い。
みずか「あっ!このねこのえかわいい〜!」
こうへい「またか・・・」
みずかはねこずきだ。よく想像の力で猫を出しては家の中でじゃれている。そのたびに毛だらけになるのがこうへいの悩みだった。
みずか「いいなあ・・・ほしいな〜」
こうへい「ないものねだりはするなよ」
いくら想像の力でも、他人の作ったものはできない。想像の産物はイメージからできているもので、しっかりと考えねば別のものができてしまう。
こうへい「ほら、あきたからもういくぞ」
みずか「あ、まってよ〜」
こうへいの背中を追うみずかだが、その心では一つのことを考えていた。
みずか(かならずてにいれてやるんだもん・・・)



その日の午後、美術館に一通の手紙が届いた。それは美術館係の子供を混乱の渦に陥れた。
係1「たいへんだ!だよもんキャットからよこくじょうがとどいたぞ!」
係2「なに〜!?すぐにハムレンジャーにれんらくしよう」



そして夜。美術館にはたくさんの警官服をきた子供が警備をしている。これは警官を夢にもつ者の想像の力による。そんな中に、こうへい達が美術館のホールにまぎれていた。
みさき「こうへいくん、こんなじかんによびだしてどうしたの?」
あかね「こどもはもうねるじかんです」
みお『そうなの』
こうへい「だよもんキャットからのよこくじょうがとどいたらしい」
みさき「ええっ!?」
あかね「めんどうですね・・・」
みお『たいへんなの』
説明しよう!それぞれ勝手なことをいう彼らだが、実際は暇つぶしができてうれしいのだ。この世界には現実のような争いは必要ないのだ。そのためこの手の正義の味方になれる機会は、大手をあげて歓迎された。
こうへい「あいつとは3せん2はいだからな。ここでれんぱいをストップせねば」
説明しよう!こうへい達は正義のヒーロー戦隊に憧れ、『子ねずみ戦隊・ハムレンジャー』を名乗っていた。とりあえずのメンバーは、この4人である。
あかね「だよもんキャットはなにをねらっているんですか?」
こうへい「みずかがおきにいりのねこのえだ。なんとしてもまもらなければいけない。じゃないとみずかがなくからな・・・・・・」
説明しよう!こうへいはだよもんキャットの正体を知らない。でも普通気付くよな・・・。
ガチャン!
その時、突然館内の照明が落とされた。そして響き渡る女の声。
だよもんキャット「てんしる!ちしる!ねこがしる!えいえんのヒロイン、だよもんキャット!ここにさんじょうだにゃ〜ん!」
どうも語尾が気が抜けるが、声の方向には猫の着ぐるみをまとい、目の部分が穴の空いた黄色の目隠しをした少女が立っている。
こうへい「あらわれたな!だよもんキャット!ねこのえはわたさないぞ!」
だよもんキャット「そうはいかないにゃん!かならずてにいれるにゃん!」
説明しよう!だよもんキャットの声はどう聞いても、みずかの声である。気付け・・・お前等。
あかね「わたしはきづいてます・・・」
こうへい「だれにいってんだ?あかね」
あかね「なんでもありません・・・」
だよもんキャット「どうでもいいけどはやくへんしんするにゃん!はなしがすすまないにゃん!」
説明しよう!この手の戦隊ものは変身してから戦うのがお約束なのだ。(雑魚はのぞく)
みさき「いまのうちぬすめばいいのにね」
みお『どうかんなの』
こうへい「ええ〜い!んなこといってないでへんしんするぞ!」
あかね「わかりました・・・」
みさき「りょうかい!」
みお『お〜け〜なの』
こうへい「いくぞ!チェ〜〜〜ンジ・・・!ハムスター!」
そして彼らはそれぞれ食物を取り出す。こうへいはひまわりの種、あかねはわっふる(なぜ?)、みおはけしの実、みさきはレタス一玉(^^)それらを口に運ぶ。
バリバリ!モグモグ・・・カジカジ・・・!
小気味よい音を立ててそれらを消化していく。そして彼らの体が閃光に包まれた。
こうへい「ハムレンジャー・・・ジャンガリアン!」
みさき「ハムレンジャー・・・スノーホワイトだよ」
みお『ハムレンジャー・・・チャイニーズなの』
あかね「ハムレンジャー・・・ゴールデンです・・・」
説明しよう!彼らはそれぞれのハムスターの着ぐるみを着ている。これでハムレンジャーの変身は終了した。
こうへい「かくごしろ!だよもんキャット!・・・あれどこいった?」
だよもんキャットの姿はどこにもない。
あかね「こんなてがみがありました・・・」
こうへい「どれどれ・・・」
手紙の内容『へんしんにじかんがかかりすぎだにゃん!もうおやすみのじかんだからおうちにかえるにゃん!またあしたさんじょうするにゃん!それではさらばにゃん!』
こうへい「・・・・・・・・・」
みさき「おなかすいたよ〜」
みお『おねむなの』
あかね「かえりましょうか・・・」
こうへい「そうだな・・・」
説明しよう!つまり全くの時間の無駄なのである・・・・・・。


次回予告!ハムレンジャーの活躍は一体いつなのか!そして、だよもんキャットのにゃん言葉を地味に広めようとしている作者の真意は一体!
次回子ねずみ戦隊・ハムレンジャー第二話お楽しみに!
茜「あるわけないです・・・」


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〜ちびみずかの部屋〜
ちびみずか「わ〜い!わたしがでてる〜!」
あう〜・・・まさかこんな作品になるとは・・・
ちびみずか「ちょうしのりすぎなんだよ」
そうかもしれん・・・台詞はひらがなオンリーだし。大体、この永遠の国の設定は別の作品だったからな。強引にかえたけど。
ちびみずか「ぼうとうはそののこりだね」
うむ。ギャグに変更したんだけど、どうもね・・・オチが。
ちびみずか「ところで、これほんとにつづくの?」
続かない・・・と思う(^^)
ちびみずか「それじゃきょうはここまでさよならだにゃん!」
にゃん言葉を広めよう(^^)

ついでに目隠し団も(^^)SS&替え歌専用掲示板設置したよ!
http://www2u.biglobe.ne.jp/~wkichi/index.htm

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