注(すでに先輩は着替えています) 「先輩、浜辺でも歩こうか!」 「うん、そうだね」 ざーざざー(波の音) 「風が気持ちいいね」 「先輩屋上の風とどっちがいい」 「どっちもいい風だよ」 「そうか…」 「浩平君、あのときなんて言いかけたの?」 「あのとき?」 「私が何で出かけようと思ったのって聞いたとき、 なんか言いかけたでしょ」 「あれは、先輩におわびのしるしって言おうと思ってた。」 「おわびって…」 「俺が突然いなくなった日の」 「なんで浩平君あの日いなくなったのか教えてよ!」 「あの日なんでいなくなったのか話すよ、長くなるけどいいかな先輩?」 「うん…」 「俺の家族は、俺が幼いときに死んでしまったんだ、 それで俺だけが取り残された…その時の自分は、何でみんな俺をおいて、いってしまうんだと思った、そして…せめてみさおがいれば…と思った。」 「みさお?」 「みさおって言うのは俺の妹」 「みさおがいたから、いままでがんばってこれた、みさおがいたから親の死を乗り越えてこれた、けど…そのみさおが亡くなってから、生きることが嫌になった。そして、俺はこの世界が嫌になった、みさおがいるあっちの世界に行きたいと思い始めていた、そして色々と考えているうちに俺は幼いうちにこの世の終わりをしってしまったんだ…それは…生きるものすべてが、いつかはたどりつく結論…それをしってしまったら、行くしかない…あっちの世界へ」 「それって…あの世?」 「そうともいうな、それで俺は、この世からいなくなった…けれど、誤解はしないでほしい、幼いときにはみさおのいる世界に行きたい!と思っていたけど、行く前と今はそう思わない、それはこの世界に先輩という大事な人を残しては行けないとずっと思っていた、だけど自分の存在が忘れられているのを感じた、そして…あの日俺はあっちの世界に旅立ってしまった。 だけどもどってこれたのは、たぶん俺と先輩の絆が強かったからもどってこれたんだと思う、先輩こんな俺を思っていてくれてありがとう それとごめんなあのときおいていってしまって…」 「ううんべつにいいよ、浩平君はみさおちゃんじゃなくて私をえらんでくれたから… でも浩平君の中にはみさおちゃんもいるんだから、もう行きたいなんて考えないでよ! 浩平君」 「ああ」 もう行きたいなんて思わない俺には先輩がいるから… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 偽善者z様感想ありがとうございます まつてや様 前に乗せた続きの先輩とのデートその1と今回初めて乗せた先輩とのデートその2 をあわせたものです、わかりにくかったようなのですいません。 偽善者z様 先輩の浴衣姿いいですね 雫様 ものすごく熱い話ですね 天ノ月鉱姫様 激甘ワッフルいつ考えても寒気がしますね まつてや様 茜が何の歌を歌うのか聞いてみたいですね