【86】 桜の時 |
桜の時/いちのせみやこ 「えー、諸君は今日からこの中崎高校の生徒となるわけで……」 校長先生のおはなし。 ながい…… 「そも、人生には大事な3つの袋が……」 ながい…… 「この3年間を有意義に過ごすために、私から諸君へ……」 ながい…… みゅー! 「この学校の校則はさほど厳しくはないが、高校生らしい自覚を……」 まだまだ続くおはなし。 うぅー、たいくつ。 でも、がまんする。 ……ふわっ…… わぁ♪ いい風、いいにおい。 桜のにおい♪ 『春が来るとこの川辺は桜がめいっぱい咲き乱れるんだ』 みゅ〜が言う。 『桜が咲いたら花見でもするか』 『うんっ♪』 桜…… ちょっとさみしいけど、好き♪ 「最後に、諸君へ人生の先輩としてメッセージを……」 うー、早く終われー。 ・ ・ ・ 「よ、入学おめでと」 みゅ〜だ。 来てくれたんだ♪ 「みゅ〜〜〜♪」 「おっと…… 相変わらずだな」 「うんっ♪」 右手をつないで優しくつないでまっすぐ前を見て どんな困難だってたいした事ナイって言えるように ゆっくりゆっくり時間を越えてまた違う 幸せなキスをするのがあなたであるように 「なんか食うか?」 「みゅ〜、てりやき♪」 「・・・・・・」 「♪」 (おわり) ______________________________________________ あとがき ど〜も、いちのせみやこです。 「やっほー、加奈でっす♪」 なんかテンション高いな…… あ、カクテ○バーの空き瓶が…… 「きゃはは。ところでぇ、今回のSSはなにぃ?」 時期がら…… 4月だし。入学モノってことで。 「ふーん」 えっと、変身動物ポン太さん、Matsurugiさん、WTTSさん、みのりふさん。感想ありがとうございました。 「ちょ、ちょっと〜。今回はこれだけぇ?」 ログが流れちゃってて…… とりあえず感想をいただいたのを確認した方へ…… になっちゃいました。 ごめんなさいっ。それでは。 「ごめんねぇ、みやこちゃんあとで蹴っとくからぁ」 ちょ…… |