【35】 しゅがぁ・べいびぃ(7) |
しゅがぁ・べいびぃ(7)/いちのせみやこ 〜はじめに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 このSSに出てくる「佐藤加奈」は、七瀬シナリオの終盤で出てくる 七瀬さんと折原くんのセリフ 「あっ、佐藤さんの家だっ!」 「よし、明日訪ねてみような」 でお馴染みの、佐藤さん宅に住む、七瀬の小学校の頃の友達です〜。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 =あらすじ========================== 「あの日」から、公園で「人」を待ち続けている七瀬留美。 4月、偶然七瀬と再会した加奈は、そんな七瀬が気になってちょく ちょく遊びに行く。 6月、ふとしたことから知り合った里村 茜に、七瀬の今の状況を 教えてもらい、七瀬をそっと支える決意をしたのでした。 で、今回は番外編となる「7月篇」です。 =============================== 「花火大会……ですか〜?」 「……はい」 「うん、そーだよっ♪」 7月20日、海の日。 あたしたちにとっては、夏休み中だからあんまり意味がないような気がするお休みの日。 朝から図書館で涼み…… もとい、お勉強していたあたし、佐藤加奈。 お昼になったので、ごはんでも食べようと商店街にくりだしたところ…… 「今日、花火大会なんて知りませんでしたよぉ」 「……そうですか? まぁ、隣りの市ですから仕方ないかもしれません」 「そーだね」 里村 茜さんと、その友達の柚木詩子さんにであったわけでぇ、 せっかくだからと、いっしょにお昼を食べているわけでぇ(笑) 「よかったら、七瀬さんと一緒にいらしてください」 「待ってるよ♪」 「はい、ありがとうございますぅ」 と、なぜか柚木さんが大量に持ってた「関係者用スペースパス」を2枚貰ったわけでぇ。 「花火かぁ……」 ・ ・ ・ その日の夕方、あたしはいつものように高台の公園に向かった。 七瀬ちゃんは……あ、いたいた。 「七瀬ちゃ〜〜〜ん」 「あ、加奈っ」 今日もドレス姿だぁ…… って当然だよねぇ。 肩が開いてるけどぉ、暑そうだなぁ……。 「はぁい、さしいれぇ〜」 「ありがとっ、いつも悪いわね〜」 「『それはいわない約束でしょぉ、おとっつあんっ』」 「『うぅ、わしが不甲斐ないばっかりに』」 背中のリュック(プラダだよっ♪)から、自家製のスポーツドリンクを取り出す。 中身は、企業秘密かなぁ? レモン汁とハチミツさんの割合がポイントなんだよぉ。 こぽこぽとコップについで七瀬ちゃんに手渡す。 「ぷはぁ、生き返るわ〜」 「……七瀬ちゃん、おやぢくさぁい(汗)」 ・ ・ ・ 「花火?」 「うん、花火だよぉ」 七瀬ちゃんの隣りに腰をかけ、昼間の話をしてみる。 「へー、花火大会なんてあるのねー」 「あたしもぉ、今日のお昼に里村さんに聞いたんだけどねぇ」 「ふーん、って加奈ったらいつのまに里村さんと仲良くなったのよっ?」 「え? い、いつのまにかだよぉ」 「でも、別の学校でしょ?」 「んあぐぐっ、内緒だよぉ〜」 危なぁい、うっかりしゃべっちゃいそうだったよぅ(汗) この前、里村さんに「あの話、七瀬さんにはくれぐれも内緒で」ってクギさされたのにぃ。 「そ、それで柚木さんって人にこれ貰ったんだよぉ」 怪訝そうな顔をしてる七瀬ちゃんに、あわてて「関係者用スペースパス」を見せる。 「何? これ。ちょっと見せて」 「はぁい」 「へぇ……」 七瀬ちゃんは、それをしばらく眺めてたけど…… 「悪いけど、行けないわ……」 「えぇ?」 「ほら、アイツがいつ来るかわからないじゃない……」 「そっかぁ……」 ・・・ なーんて。 七瀬ちゃんなら絶対そういうと思ってたんだぁ。 「残念……」 「ごめん、せっかく誘ってくれたのに悪いわね…… 同じ学校の子とでも……って!?」 「じゃぁんっ♪」 「何よこれ…… 花火?」 そう。 いきなり七瀬ちゃんの顔のまえに差し出したのは、ここに来る途中に買った花火でしたぁ。 「七瀬ちゃんなら、絶対そうゆーと思って、ねっ」 がさがさ封をあけながらはなしかける。 「一緒にやろっ、七瀬ちゃんっ」 七瀬ちゃん、ぽかーんとしてるぅ。。。 そぉだよねぇ、突然だったしぃ。 「か、加奈?」 「ほらぁ、七瀬ちゃん、何からやるぅ?」 がさがさがさがさ 「手持ちのにぃ、へびさんにぃ、せんこー花火にぃ……」 がさがさがさがさ 「あ、ロケットもあるよぉ?」 がさがさがさがさ 「……ありがとう」 がさがさがさがさ 「ん? 七瀬ちゃん何かゆったぁ?」 「何でもないわよっ! やろっ、加奈!」 いつのまにか、あたりは薄暗くなっていて。 そういえば、そろそろ花火大会もはじまる頃かなぁ? 「あ、加奈っ」 「なぁに? あっ!」 七瀬ちゃんの指さした空には…… きれーなお花がたくさんたくさん咲いていました。 「ここからでも見えるのね〜」 「そ〜だねっ、きれ〜だね〜」 手に花火を持ったまま、遠くの空の花火を見る2人。 いつのまにか、近くのベンチに腰掛けて。 「この花火、いらなかったかなぁ?」 「うーん、この次のためにとっとけばいいんじゃない?」 「そうだよねぇ」 けっきょく、一本も火をつけないままの花火を持ったまま。 七瀬ちゃんと見た花火は、とてもとてもきれいでした。 (つづく) ______________________________________________ あとがき どーも、みやこです。 「加奈で〜す」 インタールード的な(7)をお送りします。まぁ、内容はないに等しいんですが(笑) 「そぉだね、ないよねぇ」 一応「結局、七瀬ちゃんを影で支えることにした加奈」というものを書きたかったんですが 「全然書けてないようが気がするんだけどぉ?」 うーん、経験不足? 「自分で言うなぁ! ところで、今回も里村さんが出てるよぉ? あと、柚木さんってゆー人も出てるけどぉ?」 花火誘いのきっかけ、っていうのもあるんだけど、(6)の後も里村さんと交流がある、というのを 書いてみたかったんだけど……って裏話&裏設定大会になってるぞ、今日(笑) 「あははは」 で、ここからレスでぐぁ。 み「ぐぁ? って、お〜い、みやこちゃ〜ん」 謎「ふふふ、やりましたよ」 み「だ、誰ですかぁ?」 謎「あなたには清水なつきなんて名前は名乗れません!」 み「清水なつきさんですかぁ? (じーこじーこ)もしもしぃ、警察さんですか?」 な「な、なんで名前を知ってるんですか? ていうか何してるんですかっ!」 み「警察さんに電話してるんですぅ」 な「ちょ…… ここは撤退です!」 み「またきても無駄ですよ?」 な「な、なんでですか?」 み「それは…… みやこちゃんが『PS版輝く季節へ』をやってないから、キャラをしらないからですぅ」 な「……(ガーン)」 み「今回のセリフも、みのりふさんのSS見て適当に書いてるって言ってましたよぉ(笑)」 な「……(真っ白)」 み「顔も見たことないってことも言ってましたぁ」 な「……!(何も言わずに逃走、泣きながら^^;)」 「行っちゃいましたねぇ。みやこちゃん?」 …… 「おーい。って返事がないなぁ。。。 ここにある紙に書いてあることをいえばいいのかなぁ?」 ***** 今回は感想無しです、ごめんなさい。 ピンポイントレス、いきます! >WTTSさん あたり……かな(^^;? やっぱり、あのセリフってマイナーですよね〜。 ***** 「ではではぁ」 ……(虫の息) |