【35】 しゅがぁ・べいびぃ(7)
 投稿者: いちのせみやこ <iq083414@mx6.nisiq.net> ( 謎 ) 2000/3/15(水)21:24

しゅがぁ・べいびぃ(7)/いちのせみやこ


〜はじめに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このSSに出てくる「佐藤加奈」は、七瀬シナリオの終盤で出てくる
七瀬さんと折原くんのセリフ
「あっ、佐藤さんの家だっ!」
「よし、明日訪ねてみような」
でお馴染みの、佐藤さん宅に住む、七瀬の小学校の頃の友達です〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

=あらすじ==========================

 「あの日」から、公園で「人」を待ち続けている七瀬留美。
 4月、偶然七瀬と再会した加奈は、そんな七瀬が気になってちょく
ちょく遊びに行く。
 6月、ふとしたことから知り合った里村 茜に、七瀬の今の状況を
教えてもらい、七瀬をそっと支える決意をしたのでした。

 で、今回は番外編となる「7月篇」です。

===============================


「花火大会……ですか〜?」
「……はい」
「うん、そーだよっ♪」

 7月20日、海の日。
 あたしたちにとっては、夏休み中だからあんまり意味がないような気がするお休みの日。

 朝から図書館で涼み…… もとい、お勉強していたあたし、佐藤加奈。
 お昼になったので、ごはんでも食べようと商店街にくりだしたところ……

「今日、花火大会なんて知りませんでしたよぉ」
「……そうですか? まぁ、隣りの市ですから仕方ないかもしれません」
「そーだね」

 里村 茜さんと、その友達の柚木詩子さんにであったわけでぇ、
 せっかくだからと、いっしょにお昼を食べているわけでぇ(笑)



「よかったら、七瀬さんと一緒にいらしてください」
「待ってるよ♪」
「はい、ありがとうございますぅ」

 と、なぜか柚木さんが大量に持ってた「関係者用スペースパス」を2枚貰ったわけでぇ。

「花火かぁ……」







 その日の夕方、あたしはいつものように高台の公園に向かった。
 七瀬ちゃんは……あ、いたいた。

「七瀬ちゃ〜〜〜ん」
「あ、加奈っ」

 今日もドレス姿だぁ…… って当然だよねぇ。
 肩が開いてるけどぉ、暑そうだなぁ……。

「はぁい、さしいれぇ〜」
「ありがとっ、いつも悪いわね〜」
「『それはいわない約束でしょぉ、おとっつあんっ』」
「『うぅ、わしが不甲斐ないばっかりに』」

 背中のリュック(プラダだよっ♪)から、自家製のスポーツドリンクを取り出す。
 中身は、企業秘密かなぁ? レモン汁とハチミツさんの割合がポイントなんだよぉ。
 こぽこぽとコップについで七瀬ちゃんに手渡す。

「ぷはぁ、生き返るわ〜」
「……七瀬ちゃん、おやぢくさぁい(汗)」







「花火?」
「うん、花火だよぉ」

 七瀬ちゃんの隣りに腰をかけ、昼間の話をしてみる。

「へー、花火大会なんてあるのねー」
「あたしもぉ、今日のお昼に里村さんに聞いたんだけどねぇ」
「ふーん、って加奈ったらいつのまに里村さんと仲良くなったのよっ?」
「え? い、いつのまにかだよぉ」
「でも、別の学校でしょ?」
「んあぐぐっ、内緒だよぉ〜」

 危なぁい、うっかりしゃべっちゃいそうだったよぅ(汗)
 この前、里村さんに「あの話、七瀬さんにはくれぐれも内緒で」ってクギさされたのにぃ。

「そ、それで柚木さんって人にこれ貰ったんだよぉ」

 怪訝そうな顔をしてる七瀬ちゃんに、あわてて「関係者用スペースパス」を見せる。

「何? これ。ちょっと見せて」
「はぁい」
「へぇ……」

 七瀬ちゃんは、それをしばらく眺めてたけど……

「悪いけど、行けないわ……」
「えぇ?」
「ほら、アイツがいつ来るかわからないじゃない……」
「そっかぁ……」

 ・・・

 なーんて。
 七瀬ちゃんなら絶対そういうと思ってたんだぁ。

「残念……」
「ごめん、せっかく誘ってくれたのに悪いわね……
 同じ学校の子とでも……って!?」
「じゃぁんっ♪」
「何よこれ…… 花火?」

 そう。
 いきなり七瀬ちゃんの顔のまえに差し出したのは、ここに来る途中に買った花火でしたぁ。

「七瀬ちゃんなら、絶対そうゆーと思って、ねっ」

 がさがさ封をあけながらはなしかける。

「一緒にやろっ、七瀬ちゃんっ」

 七瀬ちゃん、ぽかーんとしてるぅ。。。
 そぉだよねぇ、突然だったしぃ。

「か、加奈?」
「ほらぁ、七瀬ちゃん、何からやるぅ?」

 がさがさがさがさ

「手持ちのにぃ、へびさんにぃ、せんこー花火にぃ……」

 がさがさがさがさ

「あ、ロケットもあるよぉ?」

 がさがさがさがさ



「……ありがとう」



 がさがさがさがさ

「ん? 七瀬ちゃん何かゆったぁ?」
「何でもないわよっ! やろっ、加奈!」

 いつのまにか、あたりは薄暗くなっていて。
 そういえば、そろそろ花火大会もはじまる頃かなぁ?

「あ、加奈っ」
「なぁに? あっ!」

 七瀬ちゃんの指さした空には……
 きれーなお花がたくさんたくさん咲いていました。

「ここからでも見えるのね〜」
「そ〜だねっ、きれ〜だね〜」

 手に花火を持ったまま、遠くの空の花火を見る2人。
 いつのまにか、近くのベンチに腰掛けて。

「この花火、いらなかったかなぁ?」
「うーん、この次のためにとっとけばいいんじゃない?」
「そうだよねぇ」

 けっきょく、一本も火をつけないままの花火を持ったまま。



 七瀬ちゃんと見た花火は、とてもとてもきれいでした。



(つづく)

______________________________________________

あとがき

 どーも、みやこです。
「加奈で〜す」
 インタールード的な(7)をお送りします。まぁ、内容はないに等しいんですが(笑)
「そぉだね、ないよねぇ」
 一応「結局、七瀬ちゃんを影で支えることにした加奈」というものを書きたかったんですが
「全然書けてないようが気がするんだけどぉ?」
 うーん、経験不足?
「自分で言うなぁ!
 ところで、今回も里村さんが出てるよぉ? あと、柚木さんってゆー人も出てるけどぉ?」
 花火誘いのきっかけ、っていうのもあるんだけど、(6)の後も里村さんと交流がある、というのを
書いてみたかったんだけど……って裏話&裏設定大会になってるぞ、今日(笑)
「あははは」

 で、ここからレスでぐぁ。
み「ぐぁ? って、お〜い、みやこちゃ〜ん」
謎「ふふふ、やりましたよ」
み「だ、誰ですかぁ?」
謎「あなたには清水なつきなんて名前は名乗れません!」
み「清水なつきさんですかぁ? (じーこじーこ)もしもしぃ、警察さんですか?」
な「な、なんで名前を知ってるんですか? ていうか何してるんですかっ!」
み「警察さんに電話してるんですぅ」
な「ちょ…… ここは撤退です!」
み「またきても無駄ですよ?」
な「な、なんでですか?」
み「それは…… みやこちゃんが『PS版輝く季節へ』をやってないから、キャラをしらないからですぅ」
な「……(ガーン)」
み「今回のセリフも、みのりふさんのSS見て適当に書いてるって言ってましたよぉ(笑)」
な「……(真っ白)」
み「顔も見たことないってことも言ってましたぁ」
な「……!(何も言わずに逃走、泣きながら^^;)」

「行っちゃいましたねぇ。みやこちゃん?」
 ……
「おーい。って返事がないなぁ。。。
 ここにある紙に書いてあることをいえばいいのかなぁ?」

 *****

 今回は感想無しです、ごめんなさい。
 ピンポイントレス、いきます!

>WTTSさん

 あたり……かな(^^;?
 やっぱり、あのセリフってマイナーですよね〜。

 *****

「ではではぁ」
 ……(虫の息)