戦術小犬日記・10/11  投稿者:犬二号


まえがき

本来は<FARGO>を予定してたはずなのでしたが、事情により、
突発SS<戦術小犬日記>(コードネーム<小犬>)を投稿致します。
もちろん、<FARGO>を投稿しない訳ではありませんので、
<FARGO>を期待されている方、ご心配なく。

この<小犬>(桜玉吉先生の「漫玉日記」シリーズのパクリ)では、
タクティクスに関係すると私が勝手に判断した事柄について書いたり
します。
記念すべき第一回は…同人誌即売会だーっ!
少年&巡回員「いきなりそれかーっ!」
犬、二人にトンカチと銃で殴られる。

***

戦術小犬日記・10/11

BGM「○イジング/蒼穹○蓮隊/大田区上空」

JR蒲田駅。

何やら怪しげなオーラを放つ三人組が、駅の会談を降りてくる。
犬「んー!くっふぁー!いいなあ!大田区産業プラザPio!」
『武士沢レシーブ』の犬先生のような、怪しすぎるマスクの男が、
そんな事を言って興奮している。
巡回員「こら、止せ!黙れ!あからさまに怪しい!」
犬「んー?だってー、二回目ですからー、Pioに来るのはー?」
少年「同人誌即売会で?」
犬「そーでーす!以前は5/23の『だいすきーたくちくす(仮)』
とゆーイベントでしたー!」
少年「あー、鍵と戦術限定かい?」
犬「そのとーりー!そして、そこで知り合いになった作家さんが、
今回美少女系限定イベント『いちごぴんく(仮)』に出るって
いうので!もうこれは是非!」
巡回員「まあ、美少女系ってのは興味あるから、来てみたんだが」
少年「僕は、『人間と幻想』をテーマに色々考えたい事があって、
そのサンプルとして」
犬「俺は知り合いにごあいさつー!本は…買うかどうだか、向こうに
行ってからのお楽しみー!」

回想モード・5/23・Pio小展示ホールにて

犬、東京に来て初めてのイベントに緊張している。
入場料を払ってカタログをもらい、サークルカットを見る。
犬(あれ?このサークル…)
某パソゲー雑誌で見た事がある。普通、「戦術」系は「おね」と
相場が決まっているのだが、ここは珍しい事に、『月』同人誌を
作られているサークルさんなのだ。(今では『おね』も作られて
いるそうです。某パソゲー雑誌で確認しました)
犬「…行ってみっか」
そのサークルでは、お若いお姉さんが一人座っていた。
他にお客さんがいなかったので、
犬「こんにちはー。F先生ですかー?私、Lと言いますー
(かつてのPNである)」
などとおっそろしく失礼な挨拶を交わした。今改めて考えると、
若いって怖いと思った。
F先生「あ、はい、Fです」
F先生(仮)は、そんな犬に至極丁寧に対応して下さった。
L犬「某パソゲー雑誌で拝見しましたー。大変感銘を受けました
ですー。『月』系の本、探しても見当たらないのでー」
F先生「ええ、『おね』の方が盛んですからね」
その後、『月』についてとか色々とりとめのない会話を交わし、
何と初対面にも関わらず、スケブに「声の主と少年のイラスト・
サイン付き」を頂いて来たのであった。大ラッキー!

少年「どれどれ?」
犬「これ。見る?」
少年「わ、これが僕かい?自分の姿を描いてもらったのを見るの、
初めてだよ」
巡回員「で、何か買ったのか?本」
犬「…」
巡回員「?」
犬「流れのまま描いてもらって…何も買ってないです」

階段から蹴落とされる犬。(真似してはいけません)

犬「ぐはっ!…ひ、ひざが、ひざ膝ヒザヒザ」
巡回員「手前、そこで死ね!俺達だけで行く!」
犬「あ、あほおお…おんどれら、道知らんのやろが…いたたたた」
巡回員「警察署で訊きゃ一発だ!おい、行くぞガキ…どうした?」
少年「警察署…どこ?」

十秒後。

巡回員「いやー、さっきは悪かった犬、謝るよ」
少年「肩車、必要かい?」
犬(…こいつらは…)
巡回員「じゃ、道案内、頼むぜ」
犬(…こ・い・つ・ら・はーっ!)
一瞬、全然違う道を教えてやろうかとも思ったが、見捨てられても困る
ので、結局ガイドを引き受ける。

そして、京急蒲田駅付近。

少年「…ねえ」
巡回員「…ああ?」
少年「…さっきから、変だと思わない?」
巡回員「ああ…二十代か三十代の、カジュアルな服装の野郎共を、妙に
あちこちで見掛けるな」
犬「いいんだよ、それで。多分、皆、客さ」
巡回員「…マジか?」
犬「マジです」
かく言う犬も、TシャツにGパンに迷彩色リュックという出で立ちで
ある。
少年「…あ、見て、あそこ、信号向こう側、そういうのが一杯集まって
いるよ」
推定、二百人相当の客が、ズラリと列を成して並んでいる。
巡回員「…まさか、あれが全員…?」
犬「へえー、そこそこのイベントみたいだね。実家の金沢の『コミ台
(仮)』レベルだ」
少年「まさか…あの後ろに並べっていうんじゃないよね…?」
犬「正にその通りだが何か?」
二人「うっそー!?」
二人、やけに憤慨した顔になる。
犬(俺も、初めて即売会行った時は、こんな反応だったなー…)
と、若い頃を懐かしむ老人ぶってみる。
巡回員「…?何だい、犬、『永遠追復曲(仮)』ってのは」
犬「…は?」
巡回員「いや、あの看板にそう書いてあるんだが」
よく調べてみると、どうやらその長蛇の列は、『いちごぴんく』と
同時開催の鍵限定イベント、『永遠追復曲』の客だったらしい。実に
間抜けな具合いとなる犬。
少年「なーんだ、勘違いだったんだね、犬」
犬「…うぐう…」
巡回員「って、おい犬、『いちごぴんく』は?」
犬「…済みませーん」
『永遠追復曲』のスタッフに訊くと、どうやら会場内大展示ホールに
行かねばならないらしい。
犬「…だってさ」
巡回員「…行ってみっか」

Pio正門から堂々と入場の三人組。
巡回員「ふん、これがPioか…なかなか近未来的な雰囲気だな」
少年「天井、ガラス張りだね」
巡回員「うわ、床の一部もガラス張りだぜ。下に歯車のデカいのが
動いてる」
少年「エスカレーターの回転構造も、横からカラスごしに見られるね。
やっぱり、人間の科学力って、すごいなあ」
犬(それ、全部、5/23に俺が思った事なんだがな…)
一人でニヤニヤしている不気味な犬。若い頃を懐かしむ(以下略)。
巡回員「…さて、『いちごぴんく』は?」
犬「大展示ホールだろ…って事は、あそこか?」
犬が指さした所は、しかし、何の行列もなかった。
犬「?はて、おかしいな。イベントといえば行列がつきものだと思うんだ
がな…」

とにかく入場。
広いスペースに、ブロックたったの六つ。ブロックを成す机は四台で、
一台につき二つのサークルが配置されている訳で…サークル数、どう
考えても五十に満たないのである。
いや、そんな事より何より、客足が…ない。
少年「スタッフとサークルは除くとして…げ、三十人前後!?」
開始直後の時点では、本当にそれだけしかいなかった。
犬「ち、小さー…」
巡回員「ま、でも、その分、巡回は楽じゃないか?」
犬「まあ、それは確かに…ちょっと、隣を見てみよう」
隣でやってる『永遠追復曲』を覗いてみる。
犬「うわ!濃いい!」
向こうが見えないくらいの超満員である。人気の程がうかがわれる。
巡回員「あれじゃ、巡るのはちょっと厳しいな」
犬「こっちで正解だったみたいだな、色んな意味で」
特に目的を決めているのなら別だが、ぷらぷら歩く分には小さくて、
密度もさほどないイベントの方がいい。体力を消耗せずに済む
(個人的意見です)。
少年「ところで、犬の知り合いの人のサークルって、どこさ?」
犬「えーと、あそこなんだが…あ、まだ来られてへん」
巡回員「んー、じゃ、しばらく、各自自由行動って事にしないか?俺、
本買いたい」
少年「賛成。色々、見学してみたい」
犬「んー…じゃ、そうすっか。F先生を待ってよっと」
三人組、散開。己が目的に没頭する(こう書くとYMOみたいだな)。

犬「…あ!F先生だ」
F先生、入場。声をかけようかとも思うが、準備に忙しそうなので
やめておく。同人誌の配置やポスターの貼り付けなどはその作家さんの
土壇場である。邪魔しちゃ悪い。
犬(…あれ?そういや、あいつらは?)
巡回員は、コスプレのお姉さんを口説こうとして肘鉄食らっている真っ
最中だった。
犬(…あの阿呆、<怠惰>で鹿沼とラブラブのくせに…)
一方、少年は、あるサークルの前で立ち止まっていた。
犬「おい、何立ち止まってんだ?」
少年「…ほら、あれ」
犬「ん?」
サークルの机の上に、パソコンの薄型ディスプレイがある。そこで、
超ハイクオリティCGアニメーションが展開されていた。葉っぱ系の
超有名なメイドロボが、一昔前のロボットアニメの敵兵器みたいに、
巨大な姿でカックンあごでガンダムのハロのような目で腕から
マシンガンを生やすという原型をほとんど留めてない姿で、某財閥の
執事、『東方不敗マスターアジア・眼鏡タキシードバージョン(仮・
本名はセバス何とか)』さんと格闘している。
犬「うわー、すっげーハイクオリティー…」
少年「…人間の技術力って、本当すごいなー…」
そのまま、五分間くらい見入っていただろうか。
犬「…はっ!?そういえば俺、一体何を!?」
振り返ると、F先生のサークルは既に準備完了していて、お客様が
集まっているではないか。
犬「し…しまったああ!」
急いで並ぶ犬。

他のお客様方が全員行ってしまわれたあとで、犬、F先生にご挨拶。
犬「…F先生、お久しぶりです」
F先生「…あ、Lさん?(改めて言うようだが、昔のPNである)」
L犬「この前は有難うございました。これ、差し入れです」
L犬、買っておいたプリッツを差し出す。油っぽくなく、粉も出ない、
小粋なおつまみとして、考えに考えた結果これがよいと思って買って
きたのだった。
L犬「それと…これ」
とある本を見せる。
F先生「あ!そ、それは…」
F先生が、この夏出した単行本、『共・感・心(仮)』である。表紙が
郁未と晴香という、おそらく世界でたった一つの、『月』が表紙に
使われている本である。運が良ければ、今でも都内の本屋にあるかも
知れない。
L犬「ふふふ、買いましたですよー」
F先生「わー…有難うございます」
本当に嬉しそうな表情をされるF先生。よかった、よかった。
L犬「あの、よろしければ、サインして頂けませんか?」
F先生「ええ、いいですよ」
カバーをはずし、差し出す犬。
L犬「じゃ、また後で」
その場でサインをもらってもよかったのだが、それだと急かすようで
悪い。後で取りに来る事にした。

外の自動販売機でジュースを買ってくる。入場料を払うと、カタログを
配られる。これさえ提示すれば、何度会場を出入りしても構わない。
パスポートとして機能してもいるのだ。
再び中に入ると、巡回員と少年が紙コップに入ったお茶を飲んでいた。
犬「あれ?そのお茶、どうしたの?」
巡回員「何って、カタログの中に、お茶のタダ券が一枚入っていたじゃ
ないか。気付かなかったのか?」
犬「…え?」
言われてみると、本当にタダ券が挟まっている。
犬「しまったあー!金を無駄にしてしまったあー!」
少年「犬って、そこら辺、馬鹿だよねー」
ナメた事をほざきたれるガキ。
犬「…まあ、いいさ。後で、F先生の差し入れに使うさ…トホホ」
そんな我々に、声をかけてくる方々がいる。『いちごぴんく』の
スタッフの方々だ。
スタッフA「あのー、コスプレイヤーの方ですか?」
犬「は?」
冷静に自分達の姿を鑑みる。犬はもう既に犬マスクを外していたが、
他二人はどう見ても『月』の少年とA棟巡回員のコスプレをしている
ようにしか見えない。
少年「ねえ犬、訊きたかったんだけど、コスプレって、何?」
犬「んー、端的に言うのは難しいよ」
少年「端的でなくていいって」
犬「特撮、マンガ、アニメ、小説、そして君らの場合はゲームキャラの
コスチュームを身にまとい、キャラになりきる行為だね、普通は」
巡回員「なりきるもクソも、俺達が本人じゃないか」
犬「証明出来る?」
巡回員「…そりゃ、出来ないけどよ…どうしろってんだ?」
犬「このイベントでは、男のコスプレイヤーは、追加料金を取られる
みたいだね」
二人「うっそー!?」
二人、やけに憤慨(以下略)。
犬「分かった分かった。俺が何とかするよ」
スタッフの方々に、「こいつらはこの服装が普段着なんです」とか
何とか言って交渉。どうにか解放してもらう。
巡回員「ふう、助かった…」
少年「有難う、犬」
犬「なあーに、いいって事よ。ところで、お茶はどこで配られてた?」
巡回員「向こうの机だ。ほら、あそこ」
向こうに、ボトルと紙コップの乗っている机がある。スタッフさんに
お茶を入れてもらう犬。
犬「あれ?あの、この通路、何ですか?」
お茶の机の隣の通路から、沢山の人が出たり入ったりしている。
コスプレ更衣室ではないようだが…
スタッフ「あそこから、『永遠追復曲』に行けるんですよ」
犬「え?そうなんですか?」
少年「どうしたの?」
犬「もしかすると…H上いたる先生に会えるかも知れん」
少年「…え?まさか、あのT棟中ボスの…まっさかあ?」
犬「この前の『だいすきーたくちくす』にも参加されていて、大騒ぎ
だったんだぜ(本当)」
巡回員「…あ、待てガキ!」
少年、『永遠追復曲』行き通路へ消える。
犬「しょーがねーなー、あいつも。生みの親の一人に会えるってのが、
やはり大きいか?」
巡回員「阿呆かーっ!そんな呑気な事言ってる場合じゃなーい!」
犬「え?」
巡回員「え、じゃなくて!あいつがあんな濃い空間の中で、万が一
不可視の力を使いでもしたらどうなる?よくは知らんが、
パニックが起きるのはまずいんだろ?警察沙汰になったら
アウトとか、そういう事はないのか?」
犬「…うわーっ!?ひょっとして大惨事の予感ー!?」
急いで通路に入り込む我々。

戦術小犬日記挿入歌1「犬と巡回員さん」

迷子の迷子の悪魔さん
あなたの身柄を追跡中
「最優先破壊目標
戦略ESP生物兵器『少年』
確カニ成功ヲ期ス」
(ながい○ん閣下「神聖○テモテ王国」より一部改竄)

『永遠追復曲』会場。
犬「えーい、あのアカンタレはどこじゃい!?」
巡回員「…この中から見つけ出すのは、至難の業だぞおい」
あきれ返る程の人口密度の高さである。手も足も出ない。
犬「…あ!いいアイディアが浮かんだ!とりあえず、何か騒ぎが
起きたら、そこを探せばいいんだ!あったまいいー!」
巡回員「阿呆かーっ!騒ぎが起きてからじゃ遅いっつってんだよ!
人の話も聞けえええっ!」
少年「騒ぎって、何の話?」
二人「…」
いつの間にか、少年が背後に立っていた。
巡回員「ガキィィィッ!お前、何かエライ事してないだろうなっ!?」
ほとんど蒼白になって叫ぶ巡回員。
少年「いやー、人が多すぎるから、尻込みしてたんだ。彼女に会うの、
諦めよっかなーって」
犬「…それがいい、それがいい。あーよかった、ホントよかった」
巡回員「やれやれだぜ。さあ、戻るぞ、ガキ」
少年「?」
こうして、我々は無事、生還に成功した。

『いちごぴんく』会場。
犬「F先生、差し入れでーす」
F「あ、Lさん(しつこいようだが以下略)サイン出来ましたよ」
カバー裏には、F先生直筆のサインとイラストがあった。
L犬「うわー、イラストまで!どうも有難うございますー!」
予想外の収穫に大喜びの犬。
L犬「今度、また『異邦人(仏語・仮)』のホームページに遊びに
行きますー!」
『異邦人(仏語)』とは、F先生のサークルのHPである。犬は、
5/23から、ちょくちょく顔を出しているのだった。
L犬「じゃ、また!」
F先生「さようならー!」
こうして、犬は無事、ニッコリ笑っての帰還に成功した。

JR蒲田駅プラットフォーム。
犬「いやー、よかったですよー、今回はー!大収穫ですわー!」
巡回員「俺も、色々買えてよかったよ。ただ、コスプレ写真が
撮れなかったのが残念だがな。犬、お前、邪魔ばかり
してたけど、納得のいくように説明してもらおうか」
巡回員が、静かな微笑みの奥からじわりと不平のにじみ出た顔で迫る。
犬「一言、相手に断ってからってのが礼儀というものだ。相手の
同意さえ得られれば全く問題ない。お前、無理矢理ってのを
死ぬ程嫌ってただろうが」
巡回員「え?じゃあ、何か?同意さえ得られればOKだったと?」
犬「そうだって言ったろが、あの時も。お前、人の話も聞けーっ!」
こればっかしである。
犬「ところで、お前の方はどうだった?」
少年「ん?まあ、よかったよ。色々勉強になったしね。後で、君にも
教えてあげるよ。SSに生かせるかもね」
犬「ん、そりゃ楽しみだ」

『ピーンポーンパーンポーン…間もなく…』

犬「お、電車が来るぞ」
巡回員「おう、犬、ところでお前、今度こそ本買ったんだろうな?」
犬「…!…」
巡回員「…ま・さ・か…」
犬「しまったああっ!買ってねえええ!」
巡回員「おいガキ、手伝え」
少年「うん」

線路に突き落とされ、そのまま天国へと旅立つパトラッシュ犬二号。

(続いてもよし。)

***

あとがき

事の始まりは、10/15、大学の帰りだった。
犬「あ、ポリじゃねーか」
ポリ「よう、犬」
高校の時からの悪友、ポリさんと出会う。
犬「冬学期の授業、どうよ?」
ポリ「まあ、ちょっと決め残しはあるけど、大体決まった。お前は?」
犬「俺の方もぼちぼち」
ポリ「また、週5コマの全25コマとかにしたんじゃねーだろーな?」
夏学期、入学したてで頑張りすぎの犬は、25コマも授業を取って、
その結果バテて、テストの際に軒並「不可・欠席」判定になった痛い
思い出がある。必修教科で「不可」の文字を見つけた時、何度自決を
考えたやら分からない。
犬「さすがに、17コマに減らしたよ。文系なら、それくらいでも
許されるだろう」
ポリ「そうだな。夏学期のお前を見てて思ったんだが、お前、変な
所で真面目すぎやしないか?」
犬「へ?」
ポリ「絞り込みとか、手を抜くとか、そういうの下手くそだって事」
犬「…!」
そうなのである。今までの犬の行動を鑑みるに、自分の糞真面目さ、
絞り込みの下手くそさ、手を抜かなさすぎる行動様式とかが、尽く
自分の足を引っ張ってきたような思いがある。特に、欝になった
時に書いたSSに、その影響が大きく出ている。
犬「その通りだわ、確かに」
ポリ「もう少し、息抜きって事も考えろや」
犬「…そうだな。有難うよポリ、やっぱお前見る所見てるわ」

その後、「賢いとはどういう事か」論、「性に対する男と女の
考え方の違い」論、「これから生まれてくる子供は幸福か」論、
「文明は麻薬である」論など、あれだけ反社会的な事を大声で
話し合ってて警察が来ないって、日本っていい国だなあと思った。

そういういきさつがありまして、<FARGO>の前に、軽ーく
一ギャグ入れとこうと決意した訳です。考えないでも、反射反応
だけで笑えるようなギャグをです。即売会行った事のない方にも
分かりやすく書いたつもりですが、どうでしょうか?ちなみに、
本分の内容は半分事実で半分フィクションです(言っとかんと
まずいってあの二人に言われたので)。

(続いてもよし。)とありますが、<ネコ>と<小犬>に関しては
これ以降は不定期連載になると思います。

今回、この投稿を快諾して下さったF先生、そしてポリさんには
本当に有難うございます。この場を借りて、感謝します(とは
言っても、ポリさんは多分読んでないだろうけど)。

では、次回、<FARGO>ご期待下さい。