近況報告 ようやく、調子が出てきました。 復活まであと少し。 *** あらすじ 君は、<ヒト>という事をどう思う? *** ある悪魔の呟き・4 君はエゴという事をどう思う? ヒトの営為を語る上で、エゴを口にしない論議は卑怯だ 「言い切るわね・・・」 まあ、そんな訳で、<エゴ>という事をどう思う? 「・・・」 その女はこう言った 「エゴなしの生活なんて考えられないけど、エゴだけじゃ生きていけないでしょ」 実にもっともな意見だ 「エゴこそは、心の中心、自尊心の核、自由意志の主体だ」 「精神疾患ってのは、エゴに対する考え方によるものがデカい」 僕の知る限り最も頭のオカシイ反乱分子が何か言っていた 「ファーゴじゃ、神経症になる奴が多いだろう」 「あれなんか、自分の<かくあるべし>と周りのそれとのギャップのせいだ」 「俺達の革命は、俺達の<かくあるべし>を貫くための戦いだ」 「奴等のは上層部からの押し付けとスケベ心によるものだ」 「俺達のは俺達の正気がかかっている。負けてたまるかよ」 それからしばらく彼のご高説が延々と続いた (こいつはもう好き勝手に喋らせておくのが一番だ) 一応、経験者としての彼の病歴とその解釈は聞いていて面白い しかし、断固として違うのだ 彼の説明では、普通のヒトのエゴについては何も分からない 彼自身も心の底では知っている その上で、こんなお経を唱えているだけだ ・・・ 冷静になりさえすれば、自分の事は自分が一番よく分かる ここが、そんな事を許さない場だという事が問題なのだが 「知るか」 「分からん」 「そういう事は俺達に訊くんじゃない」 男達の意見が、実にそれをよく代弁していた (続く) *** あとがき そろそろ、東京に帰らなくっちゃな。 少年「・・・それだけ?」 犬「それだけ。他に何を期待している」 少年「いや、また何か訳の分からない事を愚痴愚痴というもんかと」 犬「眠いんじゃい。バグる元気すらないんだ。分かったか」 少年「それより、東京って?」 犬「九月六日にプログラミングのテストだ。それまでには間に合わねばならん」 少年「パソコンの?実家じゃ無理なの?」 犬「大学のパソコンのOSはUNIX、うちのはWIN95だ。どうにもならん」 少年「なるほどね」 犬「それに、あの喧騒が、塵っぽい空気が懐かしくなったのさ」 少年「へえ、あれほど神経症すれすれまで行ってたくせに?」 犬「だって、金沢、ただの大学生には大人し過ぎるんだもの」 少年「また、病気をぶり返すなよ」 犬「大丈夫。まーかせて!(鳥坂さんの挑戦的ポーズ)」 *** では、お休みなさい。