ある悪魔の呟き・3 投稿者: 犬二号
警告

犬二号、昨夜に引き続いてトランス状態。
しかもスランプらしい。要注意(何に?)。

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あらすじ

   君は、<ヒト>という事をどう思う?

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ある悪魔の呟き・3

君は、仲間関係という事をどう思う?
ヒトの営為を語る上で、仲間関係という事を無視していては話にならない
「仲間?・・・仲間ねえ・・・」
そう、<仲間関係>という事をどう思う?
「・・・」
その女はこう言った
「いると楽しいし、いないと寂しいわね」
「あなたが私の仲間でいてくれる、それだけでどれほど救われてるか分からない」
それはどうもありがとう

「一人じゃ怖くて出来ない事も出来る」
「力不足だって補える」
「何かと心強いじゃないか、ええ?」
男達も似たような事を言う
(僕はこいつらを仲間だとは認めていないが)

「ヒトは、一人じゃ不安なのよ」
「不安はヒトをたやすく狂気に導くわ」
反乱分子の一人が、そんな事を言っている
ここは集団のくせに、力一杯狂ってるじゃないか
「ここを創立した奴が、一人で狂うより、皆で狂う方を選んだんじゃない?」
「集団なんてものは、大なり小なりそういう狂った側面を持つのよ」
「そして、そんな集団に、個人はただ飲まれていくだけ」
「そんな集団に勝つ方法は、ほら、やっぱり集団か・・・」
さもなくば一匹の化け物か
確かにもっともらしい
でも、本当にそうだろうか
どこかに、政治的な嘘の臭いがしてならない
反乱分子としての、歪んだ幻想の臭いが
・・・
ヒトに「種」は関係ないのかも知れない
あるのは、結局は不安定でうつろいやすい巨大な個人=「集団」だらけ
他の集団は、そのまま他の「種」である
決して同種ではありえない、絶望的なまでの他者
そのような差別を、僕はよく知っている
そして、同じ集団には、客観的に見れば無意味そのものの法と慣習を課す
決して嫌とは言わせない
この理不尽もまた、僕はよく知っている
種としての共通項をほとんど認めず、それぞれの集団が勝手気ままをやる
こんなコロニー形態は、生物界でもほとんど類を見ない
外に対しても、内に対しても狂気
巨大で、狂った「個人」=「法人」としての
法人宗団、ファーゴ

(続く)

***

あとがき

皆さんは、マジで狂ってみたい時って、ありませんか?
僕はあります。今がそうです。
嫌な疲れ方をした時なんか、よくこんな気持ちになります。

犬「正気というシステムを保つには、元気という名のエネルギーがいる」
「元気がなくなると、正気でいるのが辛いのよ」
「しーかーしー、それこそ罠だ、気を付けろ!」
「システムは、概ねエネルギーを温存する機能がある」
「システムが壊れたら、エネルギーは逃げていって、二度と戻らないぞ!」
「狂うよりは、元気を取り戻したくはないかね!」
「ならば、我慢しろ!時が過ぎるのを待て!」
「さすれば、再びどこからか生命の息吹が吹いてきた時に、火の鳥の如く復活!」
「だから、今は我慢だ!さもなくば、素直に苦痛にのた打ち回るがいいぞ!」
少年「このSSも、君の頭脳が放つ苦しみの悲鳴だからね」
犬「おお、いつの間に!そうだ、魂でなくて、頭脳なのがミソだな」
「魂の声のSSは、元気がないととても書けるもんじゃない」
「疲れてるせいか、感覚器官と、脳と、運動器官が分裂してるような気分だ」
少年「君のいう所の、エネルギー不足によるシステムの分裂だね」
犬「で、感覚器官からではなくて、脳からの刺激によって書いている」
「内なる記憶の、未整理の状態での発露。正にトランス状態だ」
「ゆえに、今書いているもんが、後で読み返してみてどうかなんて考えてない」
「純然たるリハビリSSだよ、これは」
「書けば書くほど落ち着いていく自分がいる」
「投稿すればするほどますます平常に戻っていく自分がいるんだ」
「だから、書く。そして、再び他のSSに着手するんだ!」
少年「いいねえ、その心がけは。ただ一つ、君がプロ志向だという一点を除いて」
犬「う!・・・」
少年「どうしたの?プロ志向として恥ずかしい事してるとでも思ってるの?」
犬「・・・」
少年「君は所詮、ただのプロに憧れるアマ、それも雑魚だろう」
犬「・・・てめえ、うちの弟みたいな事言いやがって・・・」
少年「事実だ。文章の上手さ下手さは、書き手の精神状態に大きく左右される」
「君、今、自信持って、自分が雑魚アマじゃないって言えるかい?」
「1%でも、君がプロになれるなんて思ってるのかい?」
犬「・・・エルポドか。その手には食わないぞ、俺は」
「その手のコンプレックスに、支配されるつもりはない」
「俺はプロになる。夢がかかってるからな」
「長い雌伏の時が必要なら、甘んじて受けよう」
「醜い足跡を残しても、それを隠すまい」
少年「へえ、じゃあ、君は、今やっている事が醜いという自覚はあるんだ」
犬「さあな。美醜の判断すら、今の俺にはつきかねる」
「だが、いつの日にか判断力も再び復活するだろうよ」
「完全に狂うのではなく、狂ったようにのた打ち回りながら復活する事を選んだ」
「だからさ」
少年「・・・まあ、いいだろう」
「不満は残るが、君が選んだ道なら、良くも悪くもそれが正解だ」
「後は、運命の流れに身を委ねる事だね。裁かれるなら裁かれるし、否なら否だ」
犬「・・・おうよ。じゃ、あばよ、ガキ」

と、こんな夢を昨日の夜見たか見なかったかは別として(うなされてたらしい)、
そのうち完全復活しますので、それまでは皆様、暖かい目で見守って下さい。

では、お邪魔しましたー。