ある悪魔の呟き・2 投稿者: 犬二号
注意
犬二号、只今トランス状態。

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真のあらすじ

君は、<ヒト>という事をどう思う?

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ある悪魔の呟き・2

君は、暴力という事をどう思う?
ヒトの営為を語る上で、暴力は欠かす事が出来ない
(僕も、しょっちゅう殴られてばかりだ)
「私だってそうよ。被害者面しないの」
で、<暴力>という事をどう思う?
「・・・」
その女はこう言った
「怖いわよ。刃向かう術とかないしね、銃相手じゃ」

男の方にも訊いてみた
「ムシャクシャしてる時なんか、誰か蹴り入れさせろって気になるな」
「やっぱ、一発ビンタ入れると、誰でも大抵黙るしな」
「殺しの後は、やっぱり眠れないな。興奮と緊張でね」
「スカッとすらあな、何だかんだ言ったって」
やっぱり予想通りの事を言っている

「組織的暴力こそが、ヒトの持つ最も重大な業だ」
「このカルマがあったから、君らではなくヒトが台頭出来たのさ」
別の反乱分子の一人が、そう言っていた
「ヒトの快と不快は、過剰なくらいセックスと暴力に向いている」
「だから、ヒトは病的に強くなれたし、地上を席捲出来た」
「組織的暴力に刃向かうには、別の組織的暴力か・・・」
「さもなくば、一匹の化け物を用意するしかない」
その口調は、大層憎々しげだった
共感は出来ないでもない
しかし、何か違う
本当にそれで合ってるのか?
・・・
結果的に、ファーゴを滅ぼしたのは、軍隊でも化け物でもなかった
一人の母親思いの女の子、それが滅びの種だったようだ
百数十人もの苦痛と死を生んだ死神が、一人の女の子に倒される
運命なんて、そんなものだ
意味など、ない

(続く)

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あとがき

前回言い忘れてましたが、これは「月改」SSです。
それと、あまり大きな声では言えないのですが、リハビリSSです。
少年「何のリハビリだい?」
犬「<月改>を再プレイした」
少年「・・・そりゃ重傷だ」
犬「あと、YMOのCDを一日中聞いていた。思いっきり逆効果だった」
少年「ますます重傷そうだね」
犬「さらに、栗本慎一○が議員になる前、明大教授だった頃の本を色々読んだ」
少年「このSS、というよりは君の人生観を三割くらい支配している本だね」
犬「<料○の鉄人>に呼ばれている場合じゃないのに・・・」
少年「<○理の鉄人>と言えば、君、太田真○郎についても色々言ってたね」
犬「そうだ。ナレーターしている場合じゃない、<海兵月>(昔の有名アニメ)の
  成長するスタンドっぽい予知能力少年はどうしたんですか!たったの二回
  (厳密には三回)か出てこなかったじゃないですか!彼の成長っぷりが
  楽しくて、それだけが目当てで<海兵月>見てたのに!」
少年「ああ、<福音戦士>(昔の有名アニメ)の主人公と外見とか似ている」
犬「そういう表現をするな。碇○ンジほど脆弱じゃない。あれに青臭さと乳臭さと
  泥臭さを加え、狡猾さと余裕と度胸のよさを習得させれば○和良になる」
少年「そんなキャラが、君にとってはあのアニメの全てなの?歪んでるなあ」
犬「二回目には命に対する執着と、実戦的な戦術、他人の上手な巻き込み方が
  プラスされてたんだぞ。驚くべき成長だ」
少年「君、本当に浦○良好きか?ほとんど呪ってるようにしか聞こえないんだが」
犬「何、ヒトとして祝福しているんだ。あれは単なる平和な生徒じゃない。戦場に
  比較的簡単に順応して、それでも自分を失わないタイプだ。オールマイティな
  強さが、少なくともその可能性があいつにはある!だから好きなのさ」
少年「彼が準レギュラー化していたら、ひょっとしたら正に君好みに成長していた
   かも知れないね」
犬「そうだよ。だから、映画版<亜○ちゃんの初恋>では、浦和○の復活を確信
  したんだ。復活させるとしたら、あれほどツボにはまった桧舞台もなかった
  からな。だから、その路線でストーリーを予想していたら、見事に大外れ。
  ・・・ちょっとごめん、一人で泣かせてもらえるかな・・・」
少年「・・・じゃ、皆さん、お休みなさい」

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では、皆様、お休みなさいませませ。