海へ行こう! 投稿者: うとんた
 さて、ここは浩平の部屋。折原浩平、長森瑞佳、七瀬留美の3人は
(え、書き出しが『MOON『.』考察』と同じだって?気にしないで(汗))
GW中、まっっったりとした時を過ごしていた。

折「平和だな〜」
七瀬「平和よね〜」
折「暇だな〜」
瑞佳「暇だよね〜」
折「……」
七瀬「……」
瑞佳「……」
折「…だあー!なんでせっかくのゴールデンウィークだってのに、家ん中でダラダラ暇してなきゃ
いけないんだー!全然ゴールデンじゃあないじゃないか!」

折「…よし、海に行くぞ!」
七+瑞「海?」
折「そうだ、海だ」
瑞佳「でも浩平、泳ぐにはまだ寒いよ…水着だって用意してないし…」
折「馬鹿者、誰が泳ぐと言った!それ(水着姿、特に澪)は夏になってからのお楽しみだ!」
七瀬「誰のお楽しみなの?」
折「作者の。」
七瀬「……」
折「……」
七瀬「話…進めましょっか」
折「ああ…」
七瀬「それで、泳ぐのじゃなけりゃ、わざわざ海まで行って何しようってのよ?」
折「潮干狩りだ」
七+瑞「潮干狩り?」
折「ああ、貝を堀りに行こうってんだ、このまま家ん中でぼーとしてるよりはずっとましだろ?
沢山取れりゃあ食費の節約にもなるし、一石二鳥だ」
七瀬「あんまり乙女のやる事じゃなさそうだけど、べつにいいわよ」
瑞佳「私は全然OKだよ」
折「よし、そうと決まれば早速行くぞ」
七瀬「待って折原、どうせなら他の人も誘わない?」
瑞佳「それに海に行くんならもっと濡れてもいい格好に着替えないといけないよ」
七瀬「掘るためにシャベルとかバケツとかも要るし、一度家に戻った方がいいんじゃないかしら?」
折「そうだな…よし、じゃあ七瀬と長森は家に帰って準備して来い。俺は他の奴に電話する」
瑞佳「うん分かった」
七瀬「じゃあ30分後ぐらいにここに来るわ」

七瀬と瑞佳は自分の家に帰っていった。

早速受話器を取る浩平。
(うーん、誰を誘おうか…とりあえず住井かな…)
プルルルルルルル…
「はい、住井です」
折「おっ住井か?俺だ」
「申し訳ありませんがただいま外出中です。ご用の方は…」
ガチャ。
(うーん、留守か…じゃあ誰にかけよう…)

この調子で浩平は澪、茜、(ついでに詩子)、みさき先輩にも電話したが、みんな留守だった。
(どういう事だ!GWぐらい家に居たっていいじゃないか!?)
…逆だと思うぞ。

(そうなると後、残りは…おっ、椎名が居たじゃないか!あいつならその動物的嗅覚で貝のある
場所を探し当てる事が出来るかも!)
プルルルルル…
華穂「はい、椎名です」
折「あっ、折原ですけど」
華穂「あら、折原さん、…ちょっと待ってくださいね、いま繭に代わりますので…」
…暫くして…
繭「こーへいー」
折「おっ椎名、実はな、今から潮干狩りに行こうと思ってるんだが」
繭「しおひがり?」
折「ああ、貝を堀りに海に行くんだ」
繭「かい?好き〜」
折「それでな、暇だったら椎名も一緒に行かないか?」
繭「みゅ〜♪いく〜」
折「それじゃあ今から動き易い服装に着替えて俺んちに来い。場所は分かってるよな?」
繭「うん!」
折「ちゃんと華穂…お母さんに断ってくるんだぞ」
繭「うん…わかった」
折「それじゃ、待ってるからな」
繭「うん、ばいばい」
ガチャ。
(ふう…これくらいか…って結局繭しか誘ってないじゃないか。)

(まあ、俺も着替えておくかな…)

…それから20分後…

ピンポーン
(おっ来た来た。)
ガチャ
七瀬「お待たせー、そこで長森さんと会ったから一緒に来たの」
瑞佳「ごめんね浩平、着替えるのに時間がかかっちゃった」
ちなみに瑞佳はミニスカートでストライプのワンピース、七瀬は無地のTシャツに
短く切ったジーンズといったラフな格好だ。
折「乙女に似合う格好とは言い難いな、七瀬」
七瀬「五月蝿いわね、濡れにくくて動きやすい格好って言ったらこんなのでしょうが!」
折「まあ確かに…」

ピンポーン
折「おっ、繭がきたな」
七瀬「げっ折原、あの子呼んだの!?」
折「家にいたのがアイツしかいなかったんだよ」

ガチャ
繭「みゅ〜♪」
折「よう椎名、よく道に迷わずここまで来れたな…って、なんじゃその格好はあああ!」
瑞佳「繭ちゃん、こんにちは…って、あ、可愛いね、似合うよその格好」
繭「ほえ?」
なんと椎名は学校の体操服、すなわち『ブルマー』姿だったのだ。
胸の所にはしっかりと、『6ねん しいな まゆ』と書かれている。
折「椎名…なんて格好してんだよ…」
繭「こーへい、うごきやすいふくそうっていった…」
折「いや、確かに動き易いが…(潮干狩りの格好が体操服…)」
繭の頭の中では『動く=体育→体操服』の方程式が成り立っていた様だ。
折「(それにしても華穂さん…とめろよ)」
七瀬「そんなことどうだって良いじゃない、それより早く行きましょうよ」
瑞佳「繭ちゃんも早く行きたがってるみたいだよ」
繭「こーへい、はやくいこー」
折「あ、ああ…」

こうして浩平達4人は潮干狩りをするべく、海へと出発した。

七瀬「しかし、こんな時期に普通潮干狩りなんてする?」
折「何言ってんだ、人の少なそうなこんな時期だからいいんじゃないか、競争率低いから掘り放題
だぞ」
七瀬「そうは言ってもねえ…って、ギャ―――!」
繭「みゅ〜♪」
折「おっ出た、お約束」
瑞佳「繭ちゃんのお気に入りだもんね」
七瀬「(分かってたんなら止めなさいよ、アンタ達…)」

そんな事を話しつつも、出発して程なくして浩平たちは海岸についた。

繭「みゅ…」
ウズウズ…
折「ん、どうした椎名?」
繭「みゅ〜!」
海岸に着いた途端海へと走りだした繭。
折「おーい椎名、あんまり遠くには行くなよー、迷子になるからなー!…ってダメだ、
聞いちゃいない」
そのまま繭は走り去っていった…
瑞佳「よっぽど楽しみにしてたんだね」
折「くそっ、これで『椎名、ここ掘れワンワン』計画もパアか…残念だ」
瑞佳「浩平、なにそれ?」
折「いや、なんでもない…」

七瀬「それにしても…人…少ないわね」
折「ああ…」
確かに海岸には数えられる程しか人はいない。
瑞佳「貝、取れないのかな?」
折「でもそれなら誰も居ないはずだろ?…ちょっと聞いてみるか」

見ると、浩平達から少し離れた所で、上下ともに白のトレーナーを着た1人の女性が
黙々とシャベルを動かしている。日除けの為の麦藁帽で顔は分からないが…

折「おっ、あそこのおばさんに聞いてみようぜ」
瑞佳「(え、結構若く見えるけど…?)」
折「もしもし、そこのおばさーん!どうです、取れますか?」
?「…おばさん?」
折「えっ、その声は…」
そう言って帽子を取ったその顔は、
瑞佳「あ、里村さんじゃない、こんにちは」
茜「こんにちは…」
折「よ、よう、茜…(汗)」
茜「浩平…私はおばさんですか?」
折「い、いやその…三つ編みじゃなかったんで…」
茜「濡れるといけないのでアップにしてたんです」
七瀬「それにしても普通間違える?」
茜「浩平、酷いです」
折「ぐはあっ」

そこに丁度詩子がやって来た。服装はストライプのワイシャツに白の短パンだ。
詩子「あーかねっ、どう、取れてる?…って、折原達も来てたの?」
七+瑞「こんにちは、柚木さん」
詩子「あ、こんにちは七瀬さん、長森さん。…ん?あの2人どうしたの?」
七瀬「実はかくかくしかじか…」
詩子「ふんふん…えー、茜の事をー!?そりゃひどいわねーアタシだって怒るわよ」
瑞佳「でしょ?」
詩子「あちゃあ、あの様子じゃあ3日は機嫌は直らないわね」
瑞佳「里村さん結構情が深そうだもんね」
詩子「そうそう、幼馴染が消えた時もそりゃあもう何年も…っとまあこの話はこの位にして、
後はあの2人にまかせて、私達は退散しましょうか」
瑞佳「うん、そうだね」
七瀬「2人の邪魔は出来ないわよね」
なんやかんや言って結局巻き添えはごめんだと言うことである。

3人はその場を離れた。

茜「……」
折「……」
茜「……(怒)」
折「……(汗)」

さてさて、
七瀬「そういえば柚木さんは里村さんと2人で来たの?」
詩子「いえ、澪ちゃんと川名さん、あとその保護者と一緒よ、だから全部で5人かしら」
七瀬「保護者って?」
瑞佳「演劇部の深山先輩のことじゃないかな…?」
詩子「そう、澪ちゃんを誘ったらね『みさき先輩も誘うの』って言ってね、川名さんも誘ったの。
そしたら危なっかしいってんで深山さんが、2人の通訳兼監視役として来てくれたって訳。
あ、あそこにいるのがそうじゃないかな、おーい!」

みさき「あ、詩子ちゃんの声だ」
深山「みさき…だれかれ構わず『ちゃん』付けするのは止めなさいよ」
みさき「えー、可愛いのに。詩子ちゃんだってそう言ってくれたよ」
深山「はあ……」
澪『長森さんと七瀬さんもいっしょなの』
深山「あ、ほんとだ」
みさき「えっどうしたの?」
深山「長森さんと七瀬さんもきてるって」
みさき「えっ、そうなんだ」

七+瑞「こんにちは、澪ちゃん、深山先輩、川名先輩」
深山「こんにちは、あなた達も潮干狩りに来てたのね」
七瀬「折原に誘われて…」
深山「折原君に?それで彼は?」
七瀬「あっちで里村さんと来たるべき日本の将来について討論しています」
深山「あら、そう…(汗)」
澪『こんにちはなの』
瑞佳「澪ちゃんも来てたんだ」
澪『はじめてなの』
瑞佳「澪ちゃん潮干狩り初めてなんだ?…そう、頑張ろうね」
澪『頑張るの』
うんっ、と嬉しそうにうなずく澪。
みさき「こんにちは、瑞佳ちゃん、留美ちゃん」
瑞佳「ちゃ…ちゃん?(汗)」
七瀬「川名先輩、それはちょっと…」
深山「ほら見なさい、みさき!」
みさき「えー、可愛いじゃないー」
深山「可愛くても駄目なモンは駄目!」
みさき「うー、雪ちゃんがいじめるよー」
深山「誰がよ!」
瑞佳「川名先輩って見た目と実際のギャップが凄いですね…」
深山「よく言われるわ…」
詩子「それで潮干狩りの方の調子はどう?取れてるかしら?」
深山「それがねえ、みてよこれ」
そう言ってバケツを見せる深山。
瑞佳「ええっこんなに!?」
七瀬「ほとんどバケツ一杯じゃないですか!深山先輩凄いですよ!」
深山「取ったのはあの2人よ。私はほとんど取ってないわ」
七瀬「えー?!」
瑞佳「だって澪ちゃん潮干狩り初めてなんでしょ?」
みさき「私も初めてだよ♪」
深山「…のはずなのに、それがなぜかあの2人が掘る所、貝が出て来る出て来る。
私が掘っても全然出て来ないのに…」
澪『また沢山出てきたの』
深山「…この調子よ」
みさき「あっ、もうバケツに入らないよー」
深山「長森さんたち、余った分は持って帰ってくれる?」
瑞佳「いいんですか?」
深山「これ以上取れても、もう入れる物がないし、あったとしても、重くて持って帰れないわよ。
逆にこっちが頼みたいくらい」
瑞佳「それじゃあお言葉に甘えて」
七瀬「でもせっかく来たんだから、私達も掘りましょうよ、長森さん」
瑞佳「そうだね」
詩子「よーし、私も頑張るわよー」

…そして30分後…

みさき「こんなものかな?」
澪『手が疲れたの』
七瀬「こ、こんなものって…」
詩子「私達4人の取った分全部合わせても、澪ちゃんと川名さんの1人分にも及ばないなんて…」
瑞佳「澪ちゃん、すごいね」
澪『頑張ったの』
七瀬「こんなに取っても食べきれないわね」
みさき「えーそうかなー、足りないくらいだと思うよ?」
深山「みさきを除いて、ね」
瑞佳「ねえ、そろそろ帰ろうよ、もう私達が持ってきたバケツにも入りきらないもん」
七瀬「そうね…って、ギャー!」
繭「みゅー♪」
瑞佳「あ、繭ちゃん、戻ってきたんだ」
七瀬「何処からわいてきたのよ、あんたっ!」
瑞佳「繭ちゃん、楽しかった?」
繭「うんっ」
澪『楽しかったの』
みさき「私も楽しかったよ」
深山「それじゃあ帰りましょうか、帰り道を私が道案内するからしっかりついて来なさいよ、
ふらふらと変な方向に行かないのよ」
みさき「ひどいよ雪ちゃん、まるで私が小学生みたいじゃない」
澪『お子様じゃないの』
深山「(あんたら同レベルでしょうが…)」
詩子「それじゃあね」
瑞佳「ばいばい澪ちゃん」
澪『じゃあね なの』
七瀬「さようなら、川名先輩」
みさき「うん、またね、七瀬ちゃん」
七瀬「先輩…だからちゃんづけはちょっと…」
深山「いい加減にしなさい、みさき。置いてくよ!」
みさき「あー、待ってよ雪ちゃん!」
……
詩子「さてと、私達も帰りますか」
繭「みゅ〜♪」

こうして彼女らはそれぞれの家路へとつくのであった…

詩子「あれ、そういえば私達、なんか忘れてるような気がするんだけど」
瑞佳「え、そうだっけ?」
繭「みゅ?」
七瀬「気のせいじゃないの?」
詩子「んー、そうかもしんない」

そのころ、海岸では…

折「……」
茜「……」
折「…なあ、茜…」
茜「…知りません」
折「ぐあっ…」

瑞佳達に置いてかれた後もいまだにやってたりしていた…


<終わり>
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なんでONEには水着がないんだー!(11〜2月なんだから当たり前)
せめて体操服希望。ブルマならなおBetter!(火暴)
はあはあはあはあ……
というわけで(どんなわけやねん)うとんたです。
GW中で暇持て余しまくり。と言う事でこんなSS書いてみました。いかがでしたか?
今回は自分の実体験を元に(全然元にしてないけど)書きました。
でも、5月じゃあいくら九州最南端とはいえ、全然貝なんかなかった…(涙)
おまけに風が吹いて砂まみれ。ぐはあ、目に入ったあ!
散々な1日でした。
(でも(貝堀りにきた)人はたくさんいたんだよなあ、目茶不思議)

この作品、今までの中で一番だらだらと長く、しかもギャグがないです。最悪です。
もっと練り込めば良かった…今回だけは下書きせずに思いつくまま打ち込んだからなあ。
しかもオールキャストにしなけりゃ良かった、キャラ全員の把握が出来ていません。

しかし…今回繭の言動に滅茶苦茶苦労させられた。繭がどんなしゃべり方してたか、
ほとんど記憶にない…、『みゅ〜♪』ぐらいしか覚えてないし…
実際読んで見ると、他の人の言動もなんかおかしい…違和感ばりばり。みさきさんの「七瀬ちゃん」
なんて、まるで某電波少女じゃあないか…あ、でもこれネタにするのも良いかも(爆)でも絶対他の作家さんが使ってそう…)
後みんなの服装。書かなきゃ良かった…自分が服のことなんててんで無頓着なのに
書ける訳ないじゃん。自爆してしまった…
ほんと、後悔ばっかりですねえ。
いや、絶対何か変だとは思うのですが…自分では分かりません。
感想、ツッコミ、質問、ご要望などありましたらぜひメールを。
なんでも結構ですのでお待ちしております。

それでは。