闘えっ!!七瀬改 第5話 その1 投稿者: いいんちょ
ぱんぱかぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱ〜ん♪
ぱんぱぱ〜ん♪
『PLAY BACK』
♪(音楽スタート:「正太郎マーチ」)
佐織&詩子『これまでのあらすじぃ〜〜〜っ!!』
佐織「長森瑞佳、高校2年生。
眉目秀麗、才色兼備。敵を作らない人当たりのい〜い性格。
その面倒見のよさはクラスの男子の圧倒的な支持を受けているバリバリのちょ〜サラブレッド」
詩子「柚木詩子、高校2年生。
成績優秀、スポーツ万能。物怖じしない性格で友人多し。
大きなお屋敷に住むお嬢様で、こちらも正真正銘のサラブラッド…」
茜「…台本と違います」
詩子「あんな事言ってるよ、佐織ちゃん」
佐織「台本通り言ってないのは詩子ちゃんだってば」
詩子「七瀬留美、高校2年生。
漢字テストの成績では好成績を収め、かわいい顔と乙女チックな雰囲気でクラスの男子の人気投票で見事1位を獲得した彼女」
佐織「誰もがこの2人を残りの高校生活でヒロインの座をかけて争うライバルだと認識したでしょうっ」
詩子「だが2人が争うのはヒロインの座をめぐってではなく、たった一人の男の子をめぐってだった」
佐織&詩子『折原浩平、高校2年生。
成績凡庸、奇抜な行動とそのゴーイングマイウェイな性格は既にクラスの名物となっている彼。
その彼が2人の女の子に想われている幸せ〜な男の子なのですっ』
佐織「片や面倒見のいい幼なじみ」
詩子「片や登校途中で運命的な出会いをした転校生」
佐織「ところが実は七瀬さんは乙女に憧れるあまり、完璧なヒロインを演じる仮面の女だった。
そして、その事が瑞佳にばれてしまったっ!!」
詩子「弱みを握られたがために長森さんに一服盛られ、あえなく改造手術をされてしまう七瀬さん」
佐織「だが、表面上は何事もなかったように振る舞う2人」
詩子「しかぁしっ!七瀬さんの前途には様々な困難が待ちうけていたのですっ!」
佐織「折原くんとお昼ご飯を食べていたために改造される川名みさき先輩」
詩子「折原くんの上着にラーメンの汁をぶっ掛けたために改造される上月澪ちゃん」
佐織「人気投票1位を妬んで加えられる嫌がらせの数々と、瑞佳に改造される権力志向女、広瀬真希」
詩子「彼女らによって七瀬さんに平和な学園生活が訪れることはなかったのですっ!」
佐織「そして迎える崩壊の足音。校舎は度重なる怪人との闘いで限界でした…」
詩子「折原くんの雄叫びが、それにとどめを刺したのですっ!!」
佐織「崩れていく校舎」
詩子「全てが終わった後にたたずむのは、勝利の空しさを噛み締める七瀬さんの姿でした」
佐織&詩子『ああっ、この先っ、学校の授業はどうなっちゃうのぉっ!?』
詩子「授業、潰れるといいね☆」
佐織「詩子ちゃん、それ言っちゃあ…」

裁判所を思わせる大広間。
光の閉ざされた会議室である。
一際高くなっている席には、何人もの老人達が座っているのが、僅かな光の中に見て取れる。
闇の中で住井は詰問を受けていた。
「我々は遊びでやっているわけではないのだよ」
老人の1人が口を開く。
「左様。巨額の先行投資は新たな兵器開発のための出資だ」
「もはや周知の事実となってしまった怪人の襲来。情報操作。
すべては適切かつ迅速に処理してもらわんと困るよ」
「その件につきましては既に対処済みです。ご安心を」
「隠蔽工作は君の十八番だったな」
皮肉げな老人の声にも住井の表情は揺らぐ事はない。
「それにしても住井君。七瀬改とプロフェッサー瑞佳、もう少しうまく使えんのかね」
「基地の設営に先日君たちが壊した校舎の修理代。会社が一つ傾くよ」
「聞けばプロフェッサー瑞佳は嫉妬心だけで動いているそうではないか」
「人、金、時間。一体どれだけ浪費すれば気が済むのかね?」
「それに君の仕事はそれだけではあるまい」
「E計画。これこそが我々の急務だ」
「左様。その計画こそがこの危機的状況下における唯一の希望だ。我々のな」
「それには一刻も早い適格者の確保が必要だ」
「奴等が動き始める前に完遂せねばならん」
「いずれにせよ、怪人騒ぎによる計画スケジュールの遅延は認められん。
予算については一考しよう」
「では、あとは我々評議会の仕事だ」
「住井君、ご苦労だったな」

『第5話 日常の重さ(前編) その1』

トゥルルルル。
トゥルルル。
トゥルルルル。
トゥルルル。
トゥルルルル…。
「茜、今日も電話に出てくれないなぁ…」
なお10回を越える呼び出し音の後、少女は受話器を置いた。
「もう1ヶ月以上連絡が来ないなんておかしいよね。
一度、学校の方を訊ねてみよっかな」
そう呟いてふと、ある事を思い出す。
「そういえば、確か…」

カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と目の奥を貫く陽光。
「ほら、起きなさいよーーっ!」
「う〜ん…長森、この傷ではオレはもう駄目だ…あとは頼む…」
「なに言ってるんだよ。ほら、起きて〜〜」
「な、七瀬に『女房思いのいい奴だった…』と伝えてくれ…」
「……?」
「遺言だ」
「………?」
瑞佳が疑問符を浮かべている隙に浩平は再び寝る。
「あっ!もうこんな時間だよっ!!」
そう言いながら瑞佳は浩平を揺さ振った。
「う〜〜ん…。ってまだ7時40分じゃないか」
「いいから起きてよ〜〜っ!!」
半泣き状態の瑞佳に、仕方なく浩平はベッドから降りた。

「おい、長森。道が違わないか?」
「そんな事ないよ。こっちだよっ」
いつものように駆ける2人。
しかし、商店街を抜け横断歩道を渡ったところで右に曲がり、いつもとは違う場所に向かっている。
「ほらっ、あれだよ浩平」
瑞佳の指差す先、前に茜と来た事のある公園の周りにはバスが何台も止まっていた。
「何だ、一体?今日は遠足か何かだったか…?」
「もう、本当に忘れたの?」
瑞佳が不満そうに言うが、浩平はいまいち思い出せない。
そうこうしているうちに公園に着き、瑞佳に促されるようにして浩平はバスに乗った。
「おっす、七瀬、茜」
浩平は七瀬を見つけると挨拶をした。七瀬の隣には茜が座っている。
妙な組み合わせではある。
「…おはようございます」
茜が挨拶を返すと、七瀬も浩平に気づく。
「あ、おはよう折原」
なにか、視線を逸らすようにしながら七瀬も挨拶を返した。
「…?」
瑞佳はそんな浩平を不満に思いながらも、バスの中を見回して空いている席を探す。
が、2つ並んで空いている席はない。
「もう。浩平がなかなか起きないから隣同士に座れなくなっちゃったよ…」
「別にいいじゃないか」
そう言って浩平はたまたま空いていた住井の隣に座った。
座席についた浩平に住井が挨拶してくる。
「おっす、折原。かわいいコがいるといいな」
「…話が見えんのだが」
浩平の言葉に住井が意外そうな顔をする。
「なんだ、折原。まだ寝ぼけてるのか?」
んじーーーっ。
そんな会話をする住井を瑞佳が睨んでいる。
まるで改造でもしそうな勢いだ。
「わ、悪い折原。俺、南森の隣に座る約束してたんだ」
そう言うと住井はそそくさと席を移動した。
「…南森の隣には御堂が座ってるぞ?」
そんな浩平の言葉も住井には届かない。
「えへへへへ」
ニコニコしながら瑞佳が浩平の隣に座る。
そして暫くバスの中をうろうろした住井は、結局佐織の隣、浩平の後ろへと着席した。
「んあ〜。みんな揃ったな〜〜。じゃあ出発するぞ。
ではお願いします」
髭が運転手に言うとバスが出発する。
「あの、里村さん…」
「…何?」
「お願いがあるんだけど…」
「………」

15分ほど走ってバスが到着したのは見知らぬ学校の前であった。
「んあ〜。ここが2年生がしばらく通う事になる〜〜高校だ」
どうやら髭は学校の名前を忘れてしまったらしい。
「へ…?」
浩平は間抜けな声を上げた。
「ほんとに覚えてないの?浩平…」
「何をだ?」
その浩平の言葉に答えたのは後ろの席にいる住井だった。
「この前学校の地下で原因不明の爆発事故があったのは覚えてるか?」
実は原因不明でもなんでもないが…。
と、住井は心の中で付け足す。
「そのせいで校舎の一部に亀裂が生じて傾いていて、誰かさんの叫びで一気に倒壊しただろうが」
「ああ、それは覚えてる」
「で、仮校舎が建つまで1,2年生は他所で授業を受ける事になって、2年生はしばらくこの高校の教室の一部を借りるんじゃないか。
昨日、髭が言ってたろ」
「そうだったか?」
「ほんとに覚えてないのか?」
住井は念を押すように聞く。
「…もしかして、寝てたんじゃないか?」
そっちの方がありそうだ。
と、降りる準備を終えた七瀬が訊いてくる。
「あ、そういえばあの子はどうしたの?」
「あの子?」
浩平と瑞佳は顔を見合わせる。そして同時に同じ事に思い至った。
『あ〜っ!繭っ!!』

崩れた校舎の前に佇む人影。
「みゅ?」
椎名繭。
彼女は今日も元気いっぱいにいつもと同じ学校へ来ていた。
そう、いつもと同じ学校である。
そしてそれを電柱の影で見守る女性がいる。
彼女の継母、椎名華穂さんだ。
「みゅっ」
繭は臨時の玄関が設けられている体育館との渡り廊下へと向かった。
「みゅ〜〜っ、みゅ〜〜〜っ」
臨時玄関から中に入ると、普段1年生の教室が並んでいる廊下をひた走る。
今は3年生が授業が始まるまでのひとときを過ごしているが…。
「みゅ〜〜〜〜〜っ!!」
繭は、いつもの教室に行こうとするが階段を上がりかけて立ち止まる。
踊り場から先がなかった…。
「うぐっ」
繭の元気な顔がたちまち曇った。
「ひぐっ」
階段の影から華穂さんが覗いている。
(繭、頑張って……)
しかし華穂さんの願い虚しく繭は泣き出す。
「うっ、うああぁーーーーーーーーーーーんッ!」
「あら?」
と、傍を通りかかったピンクの髪の女性が泣き声に気付いた。
「どうしたの?」

「浩平、降りようよ」
瑞佳が浩平を促す。
浩平はどんな学校か見ようと窓の外を覗いた。
「ってうわっ!」
窓に人間(?)がへばりついていた。
「見なかった事にしよう」
窓の向こうで何か言ってる気がしたがきっぱり無視だ。
「さて、行くか長森」
「うんっ」
だが、バスを降りた2人に再びその物体が立ちふさがった。
「ねえ、あなた」
その物体が話しかけてくる。
浩平たちに話しかけてきたその物体は、見た事のない制服を着ていた。
「って、なんだ。かわいい女の子じゃないか。という事で行くぞ、長森」
かわいい身なりはしているが絶対こいつは厄介事を持ってくるに違いない、と浩平の勘が言っていた。
「…あの〜」
遠慮がちに言いながらその少女は浩平たちの行く手を遮るようにした。
仕方ない、という感じで浩平は言う。
「…長森の知り合いなのか?」
「え? ううん、知らない人だよ」
「本当に長森の知り合いじゃないのか? 自分の胸に手を当ててよーっく思い出して見ろ。
お前はときどき抜けてるからな」
「違うと思うけど…う〜ん」
と、本当に胸に手を当てて考え込む。
「どうだ? なにか思い出したか?」
「あ…そう言えば、幼稚園の時一緒のクラスだった北川さんにちょっと面影が似てるかも」
「そうかっ、謎は解けたぞっ!!
で、その北川が何のようだ?」
「北川って誰?」
「長森が幼稚園だった時のクラスメートだ」
「長森って誰?」
「だから、幼稚園時代の北川の…」
「……」
「……お前、さては偽者だなっ!」
一瞬、びくっとしてから少女は言う。
「偽者?」
「浩平、言ってることが意味不明だよ。ごめんね、浩平が変なこと言って」
「全然気にしてないよ。だって、面白かったからね」
「そうか、それは良かったな。別に見物料なんて取らないから安心しろ」
そう言うと浩平は足早にその場を立ち去ろうとした。
なんとなく、少女の持つ雰囲気に苦手なものを感じたのである。
「浩平…」
だが浩平が立ち去ろうとしても瑞佳がついてこない。
「ちょっといい?」
瑞佳は腕を掴まれ引き止められていた。
「浩平〜。この人目付きがいやらしいよ…」
「かわいい女の子、好きだからね」
「………」
「………」
「ひ、ひかないでよ」
浩平は仕方なくといった様子で聞く。
「で、結局何者なんだ、お前は?」
「あたし? あたしは柚木 詩子」
「しいこさん?」
「そう。しいこさん。しいこちゃんでもいいよ」
「で、何の用だったんだ?」
「別にあなたたちに用って訳じゃないんだけど、あなたたちの学校の生徒にちょっと訊ねたいことがあったから」
「あ、そうだったんだ」
そこまで言った時、チャイムが鳴り響いた。
「やべっ、急ぐぞ長森」
「うんっ。ご、ごめんね話し聞けなくて」
「いいよ。時間は幾らでもあるからね」
そう言うと詩子も自らの教室へと向かった。
「せっかく茜の方から来てくれたんだから…」

「折原…」
「ん…?」
一時間目が終わり、眠い目を擦っていた浩平に七瀬が呼びかけた。
「どうした、七瀬。金ならないぞ」
「違うわよ」
「実はみさき先輩との屋上までの競争に負けてお昼を一週間おごらされてな。
今月の小遣いはすっからかんなんだ。
由起子さんに泣きつくわけにはいかないしな」
「だから違うってば」
「そんなわけで今月は金がないから貸すことはできないぞ」
「…もしかしてお金貸して欲しいの?」
「実は今日昼ご飯の調達を忘れてな…」
そう言いながらいつもならパンがいくつか入っている鞄の中を見せた。
見事に空っぽだ。
「って言うか、教科書もノートも何も入ってないじゃない…」
「大丈夫だ。ノートも教科書も机の中に…あれ?」
机の中は空っぽだ。
「そうか、ロッカーに…」
「あるわけないでしょ。今日初めて来る学校なんだから」
「ぐあ…」
七瀬は、はぁっと溜め息を吐いて言う。
「それより、はいこれ」
そう言って七瀬は巾着袋を浩平に突き出した。
「ん…?なんだ?」
「昨日、結局折原が助けてくれたのよね…」
「はい…?」
「ほらあたしが、ピンチだった時に折原、あたしを助けようとしてくれたじゃない」
「そうだっけ…?」
少し視線を逸らしながら浩平はとぼけてみせる。
「それに、校舎はあんなことになっちゃったけど折原のおかげでみんなに正体がばれずに済んだのよね」
七瀬は少し俯いて続ける。
「だから、そのお礼」
そう言って七瀬は巾着袋を浩平に押し付けた。
「べ、別に変な意味はないわよ。た、ただのお礼なんだから」
「ああ。サンキュ」
「そ、それにちょうどそれ、クッキーだから少しくらいはお腹の足しになると思うし…」
「まあ、足りない分はおまえの弁当摘まむから良いさ」
「摘まむなっ!!」

2時間目の授業中―
(腹減ったな…。今日はいつもより早く起こされた上、急かされたから朝飯も食べてないんだった…)
ぐうぅぅ〜〜〜。
空腹を意識したせいで、お腹が鳴った。
(そう言えば、和菓子があったな。茶道部から失敬してきた奴だ)
浩平は机の中をまさぐる。
(…ここの机に入ってるわけないじゃないか)
期待を裏切られて更に空腹感が強まる。
(そう言えば、さっき七瀬に貰ったクッキーがあったな…)
そう思い、浩平は巾着袋を取り出した。
口を開けてみると、出来立てのような香ばしいクッキーの匂いが鼻腔まで届いてくる。
覗くと、ぎっしりクマさんたちが詰まっていた。
(待てよ、今これを食べたら昼困るな…)
と、浩平の灰色の脳細胞が高速回転を始めた…。
(おいっ、住井)
(…?)
唐突に呼ばれて怪訝そうな顔を向ける住井に浩平は紙切れを渡した。
暫くそれを読んで、単語単語を反芻した住井は、ビシッと親指を立てた。
オッケー。任せとけっ。
言葉にこそ出さなかったが浩平にははっきりとそれが聞こえた。

(おいっ中崎)
(なんだい?南森)
(こんな物が回ってきたぞ)
(ん…?)
後ろから回ってきた紙切れを手に取り読んでみる。

『 本日の商品 七瀬留美の今朝焼きたての手作りクッキー
 200円より 競売人 住井護』

キュピーン☆
中崎と南森の眼が妖しく光った。


続けられるかな…←かなり弱気(笑)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

佐織&詩子『これからのあらすじ〜〜〜〜っっ!!!』
佐織「乙女の必修科目、お菓子作りを頑張って果たした七瀬さん」
詩子「しかぁしっ!せっかくの彼女の想いを折原くんは競りにかけてしまう」
佐織「クッキーを競り落とすのは一体誰かっ!」
詩子「競り落としたクラスのヒーローにクッキーは無事とどくのかっ!!」
佐織「折原くんは七瀬さんとそんなほほえましい日常を繰り広げるのです」
詩子「だが、そんな幸せも長くは続かない。謎の美少女の目的は果たして一体何なのか…?」
佐織「…詩子ちゃん。もう名前出てるってば」
詩子「佐織ちゃんの初登場はいつになるのかっ!!」
佐織「詩子ちゃん。あたし、もう出番あったよ…」
詩子「え…?」
佐織「第4話その1でちょっとだけね」
詩子「気付かなかった…」
佐織「酷いよ詩子ちゃん…」
詩子「ゴメンね」
佐織「気を取り直して…。次回っ!」
詩子「闘えっ!!七瀬改」
佐織&詩子『第5話 日常の重さ(前編) その2』
詩子「どうでもいいけど、相変わらずあまり予告になってないね」
佐織「そうだね…」


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いいんちょ「なんか、随分久し振りだな。七瀬改書くの…」
マッド瑞佳「あれ…?バレンタインにも書いてたよ」
いいんちょ「いや、あれのことは忘れてくれ」
七瀬改「だいたい、バレンタインだって随分前のような気がするんだけど…」
いいんちょ「(ぐさっ)」
七瀬改「それ以前にSS書くこと自体久し振りじゃない」
いいんちょ「そ、そりは…」
七瀬改「もうみんなあんたの事なんて忘れてんじゃない…?」
いいんちょ「それはないぞ、多分」
七瀬改「やけに自信たっぷりね」
いいんちょ「しょっちゅうチャットにいるからな」
七瀬改「…もしかして、そのせいでSS書けなかったんじゃないでしょうね」
いいんちょ「そ、そんなことはないぞうっ」
七瀬改「どうだか…」
澪『私の出番ないの』
いいんちょ「…最近、あとがきも乱れてきたなあ。おんぶお化けまで出るようになるとは」
ぽかぽかぽか。
いいんちょ「いていていて…。やめろっちゅーに。だいたい澪の出番がないのはいつものことだ」
澪『酷いの』
いいんちょ「いや、そんなこと言われても…」
マッド瑞佳「それより言わなきゃいけないことがあるんだよね〜」
いいんちょ「そういえばそうだった。実は今まで登場させるの忘れてたキャラがいるんだよな…。
各話のプロットを見る限りでは既に登場してるはずのキャラなのに…」
七瀬改「…あほ」
いいんちょ「しくしく…。そんな訳で次回、そのキャラが出てきます。え?もちろん詩子のことじゃありません」
マッド瑞佳「佐織でもないよ」
七瀬改「ま、最初から読んでる人は多分わかるわね…。まだ出てないキャラって時点で」
いいんちょ「そんなわけで、今回はそのキャラが張るはずだった伏線を代替するためにプロットになかったシーンが入ったりして…。
30秒で考えたシーンだけあってどっかで見たようなシーンになってます(爆)」
マッド瑞佳「でもまだ無理があって、会話部分で少し不自然な部分が残ってるんだよね〜」
七瀬改「どっかで見たようなって言うよりまんまじゃない…」
いいんちょ「くっ…じゃあ、お詫び代わりに(?)次回のあとがきでちょっとした企画でもやるか…」
マッド瑞佳「…ホントかな?」
七瀬改「それより、大事なこと忘れてない…?」
いいんちょ「いや、ないぞそんな物は。じゃ、またな〜」
マッド瑞佳「帰っちゃったね」
七瀬改「感想書かんか〜いっ!ロケットパーンチ!!」
いいんちょ(遠くで)「ぐげっ!」

茜「…それより早く忍法帖書いて下さい」

おしまい