どうも、こんばんわ、いけだものです。
はぁっ...なんとか今年1発目のSSを書くことができました。
では、どうぞ〜。
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「行かない。」
「ちょっと廊下まで来てくれる?...ってどうして先に答えてるのよっ。」
「なんとなくお前の行動が読めたからな。」
「いいから来なさいって。」
抵抗むなしく、ずるずると廊下まで引きずりだされる。
「一体なんの用だ?今日は俺、何もしてないぞ。」
「実は折原に相談したいことがあるのよ。聞いてくれるでしょ?」
「相談か...『どうやって広瀬を闇討ちするか』なんて相談にはのれんぞ。」
「そんな相談な訳ないでしょっ!とにかく今夜7時に高台の公園まで来てよね。」
「...あ、ああ、分かった。」
本当は『この寒いのにそんなのはごめんだ』と言いたかったが、七瀬の目がマジで恐かったので止めておいた。
ってな訳で夜...
「ううっ、寒っ。」
案の定、夜の街はかなり冷え込んでいた。
「くそっ、これじゃあまた風邪ひいちまうぞ。」
白い息を吐きながら、公園の階段を駆け登る。
階段を登りきると、噴水の縁に腰掛けて空を見上げている七瀬が見えた。
「...七瀬。」
声をかけると、七瀬は俺の方に顔を向ける。
「折原、来てくれたんだ。ありがと。」
「なあ、何でこの時間にこの場所なんだ?」
「嬉しかったのにっ。」
「寒いだろ、キムチラーメンでも食いながら話しようぜ。」
「なんだかんだ言っても、気にかけてくれてるんだって。」
「おい、俺の話、聞いてるか?」
「私、あんなことのために、みんなの誘いを断ったんだぁ。」
七瀬はすっかり乙女モードに入っていた。
仕方がないので、俺は七瀬の髪を腕に縛り付けて力いっぱい引っ張ってみる。
ぶちぶちぶちぶちーーーーーっ!
豪快な音とともに、結構な量の髪の毛がひきちぎれた。
が...
「ダンスパーティーとかっ。」
どうやら、ハイパー乙女モードに入っているらしい。
今夜の七瀬は、この程度の攻撃(?)では正気に戻らないようだ。
「はあっ...」
大きくため息をつくと、俺は七瀬につきあってやることにした。
「七瀬、手を貸せ。」
「え...」
「踊ろう、ここが俺達のダンスホールだ。」
「折原...」
俺は片手で七瀬の手をとり、もう片方の手で七瀬の体を引き寄せた。
七瀬の瞳がこころなしか潤んでいるようにも見える。
そして俺達は踊りはじめた...
ごちん!がこっ!
ごちん!がこっ!
ごちん!がこっ!
「ぐあぁぁぁぁぁ...」
結局、七瀬の相談事は聞けずじまいな上、深夜まで『親しい頭付き合い』に付き合わされるはめになった。
翌朝...
「浩平、こんなところでなにしてるんだよっ!」
「...」
公園で倒れているところを、運良く長森に発見された俺は、そのまま病院へ担ぎ込まれた。
そして検査の結果、数箇所の頭蓋骨の陥没と肺炎が確認され、1ヶ月の入院を余儀なくされたのだった。
ちなみに長森に聞いたところによれば、七瀬は元気に登校していたらしい。
あいつの頭の硬さは、みさき先輩以上だな。
それにしても、俺はいったい何をしてたんだろ...とほほ...
そして1ヵ月後...
学校へ行くと、早速七瀬に声をかけられる。
「ちょっと折原、この前はどうして相談にのってくれなかったのよっ。」
「...お前な...」
「しかもダンスの途中で勝手に寝ちゃうし、その後は入院なんかしちゃって、体がなまってんじゃないの?」
俺の言葉を遮り、機関銃のように俺に罵声をあびせる七瀬。
「ほんっとに頼りにならないんだからっ。」
「あのなぁ、七瀬...」
いいかげん、流石の俺も切れそうになった。
しかし...
「今夜はちゃんと相談にのってもらうわよっ。」
その言葉を聞いた瞬間、ふっと意識が遠のく。
「...お願いだ、勘弁してくれ。」
俺は半ば涙目になりながら、七瀬に懇願していた。
・・・・・ おしまい ・・・・・
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おそまつさまでしたぁ。
ついにこのネタ、3まで行っちゃいましたね〜。
しかも、さすがに風邪で1ヵ月も学校を休ませる訳にいかなかったんで、こんな強引な展開にしてしまいました。
さて1日、1週間、1ヵ月ときたら次は...ミエミエですよね。
一応、次に書く時がこのシリーズの最後となります。
さて、では感想に...と行きたいところだったんですが、ごめんなさいっ!感想書くのが追いついてませんっ!
と言うことで、次回の『つっこみ茜ちゃん』のときにどど〜んと書くことにさせていただきたいと思いますっ。
最後にレスをひとつ。
めちゃくちゃローカルな話ですみませんが...
天ノ月絋姫さんが岐阜在住なのは存じておりました。なにせ天ノ月さんは、DTKの第一人者ですからね。
それでもってPELSONAさんも岐阜在住とのこと。びっくりしました。
ちなみに自分は岐阜各務原IC近くの蔵前ってとこに住んでます。
また今度、休みの日にお茶でも飲みながら3人でSS座談会でもできたら良いですね。
自分は週末の昼間だったらだいたいOKなんですが...
気が向いたらメールでも下さい。
それじゃあ、今日はこのへんで。
じゃあ、まったね〜