頼りになりますっ! 折原浩平 2 投稿者: いけだもの
こんばんわ〜、いけだものです。
懲りずに2(つう)なるものを書いてしまいました。
では、ど〜ぞっ。
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プルルルルルルルル...プルルルルルルルル...
「はい、折原ですけど。」
「...浩平?」
「なんだ茜か、日曜の朝っぱらからどうしたんだ?」
「...相談にのって欲しいんですけど、いいですか?」
「ああ、構わないぞ」
「...それでは、30分後にあの空き地まで来てください。」
「あ、空き地?」
「...待ってますから。」
カチャッ、プープープー

20分後...
ざーーーーーっ
家を出ると冷たい雨が降っていた。
「ったく、何でこんな雨の日に空き地なんだ?」
ざーーーーーっ
しかし、茜からの相談とあってはすっぽかす訳にはいかない。
ぼやきながらも俺は空き地に向かった。

そして空き地...
ざーーーーーーーーっ
雨足は家を出たときより、いちだんと強くなってきていた。
「...茜。」
ピンクの傘をさし、いつものように空き地の真ん中で佇んでいる茜に声をかける。
「...浩平。来てくれたんですね。」
「何でこんなところで待ち合わせなんだ?」
ざーーーーーーーーっ
「...待ってるんです。」
「なあ、寒くないか?」
「...この場所で別れた幼なじみを待ってるんです。」
「商店街の喫茶店にでも場所を変えないか?」
「ここが、最後にその人と別れた場所だから...」
ざーーーーーーーーっ
茜は俺の話をまったく聞いてないみたいだった。
びゅーーーーーっ
心の中と空き地に北風が吹きはじめる。
さっさと話をきりあげて帰ろう...
そう思った俺は、気を取り直してもう1度茜に話しかけた。
「ところで、相談って何だ?」
「...あ、そうでした。実は...」

ざーーーーーーーーっ
びゅーーーーーっ
それから俺は茜から『どうしたら柚木が自分の学校に行くようになるか』という相談を受けた。
それは俺も切望する問題でもあり、話し合いは雨が止んだ午後7時すぎまで続いた...
「へあっくしゅっ!」


次の日...
「ほらーっ、起きなさいよーっ。」
いつものようにカーテンを開け、布団を剥ぎ取る長森。が...
「...」
「こっ、浩平っ、大丈夫?顔が真っ青だよ〜。」
後から長森に聞いたところによると、そのとき俺はビジュアル系バンドもびっくりなほど真っ青な顔をしていたらしい。
結局、俺は1週間ほど学校を休むはめになった...
しかし、これくらいで柚木がウチの学校に来なくなるのなら安い代償と言えるだろう。


そして1週間後...
1週間寝続けただけあって、さすがにこの日の朝は早起きだった。
長森と2人、のんびりと通学路を歩く。
「なあ長森、俺が休んでる間、柚木は来てたか?」
「柚木さん?確か来てなかったと思うけど、どうかした?」
「いや、ちょっと聞いてみただけだ。」
どうやら俺が伝授した『ちゃんと学校へ行かないと、私が詩子の学校へ行きますよ』作戦は見事に成功したようだ。

学校へ着き、俺は茜からの報酬を期待しながら颯爽と教室のドアを開けた。
するとそこには...
「あっ、折原くんと長森さん、おっはよ〜。」
朝から元気がありあまっているという感じの柚木がいた。
そして横には、俺を恨めしそうな目で見ている茜。
「おい柚木...お前、自分の学校に行かなくてもいいのか?」
「うん、これからは1週間ごとにお互いの学校に通いあうことにしたから。ね、茜。」
「...」
「そう言えば里村さん、先週ずっと休んでたよね。」
「何ぃ?」
なんと俺が休んでいる間、茜は本当に柚木の学校に行って(行かされて)いたらしい。
どうやら俺たちよりも柚木のほうが一枚上手だったようだ。

「ごめんな茜。」
俺は茜の側に歩み寄り、耳元で力なく囁く。
「...来週は、私の代わりに浩平が詩子の学校へ行ってください。」
茜の言葉が耳に痛かった...


・・・・・ おしまい ・・・・・

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は〜い、いかがでしたでしょうか?

前と話のパターンが変わってないぞ〜って思われた貴方、そのとおりです。
そういうシリーズなんです。
『飽き来ないわんぱたーん』に挑戦ってことで勘弁くださいね。
だから3(あるのか?)も話の筋は同じような感じになる予定です。
どうぞ、お楽しみに。(←だからあるのかってばっ!)

では、今朝の文月ゆうさんのまでの感想で〜す。

偽善者Zさん
・浩平犯科帳 第三部 第九話「激戦」
 詩子とお七、やっぱり本気の晴香には歯が立ちませんでしたね。不可視の力、恐るべしです。浩平達ONEのキャラとは力の差がありすぎなのではと思ってしまいました。
・SS温室
 感想ありがとうございました。『えいえんはあるよ』攻撃は最強技ですよね〜(笑)。
・浩平犯科帳 第三部 第十話
 ここにきて沖田総司が再登場っ!強化体になっていなくてもこの強さ、やはり幕末を代表する剣士だけのことはありますね。浩平が負けちゃったのが残念。
・浩平犯科帳 第三部 第十一話
 黒幕は織田信長でシュンは蘭丸ぅ〜。いよいよこのシリーズもクライマックスですねっ!この2人の配役、見事にマッチしてますっ!
・なぜなに犯科帳!
 ご説明、わざわざありがとうございますっ。ふむふむ...なるほど。(←ホントに分かってんのか?)

吉田 樹さん
・やさしい決断(前編)
 おおっ、これは住井救済企画の発動かっ!なんか自分に酔ってるみたいだけど、その行動は格好よすぎですっ。七瀬にいやがらせをしようとする広瀬の心情も理に叶ってますね。
・やさしい決断(中編)
 クリスマスに2人で食事に行ったってことはバッドエンド方向ではないですかっ!そうならないよう自分の行動に陶酔してる住井の活躍を期待してますっ。

パルさん
・永遠への誘い −その2−
 声の主の目的はいったいなんなんだろ?みさき先輩は騙されてたみたいに思えるし、薄気味悪いですねぇ。こう言った展開になると他の5人の安否も気がかりですね。 
・永遠への誘い −その3−
 みさお、悪者キャラではなさそうですね、ちょっと安心しました。心のバランスを崩した人...それは人の良い彼女のことなのかな?

えいりさん
・私に勇気をくれたひと
 はじめましてぇ。彼女から大切な人って言って他の男(彼女付きだけど)を紹介されて、ちゃんと理解しちゃうこの男は人間ができてますね〜。そんなこと、なかなかできないよねっ。
・かけがえのない日常
 おおっ、浩平もあいつも戻ってきて超ハッピーな話ですねぇ。浩平が日常の大切さを噛み締めてるなって感じがしました。

変身動物ポン太さん
・粉雪の舞う舞台で・・・ (1)
 一途に、情熱を持って演劇に取り組む深山先輩、そんな先輩を見てたら恋心の1つも沸いてくるってもんでしょう。今後の展開が楽しみです。
・粉雪の舞う舞台で・・・ (2)
 街灯の光と舞い落ちる雪が深山先輩を包み込む...くあ〜っ、むちゃくちゃ素敵なシチュエーションですっ。浩平が思わず見とれてしまったのが理解できますね。
・感想SS”BS2行けなかった記念(泣)”
 2つとも恐すぎ〜。でも笑えるなぁ。感想どうもありがとうございましたっ!

WILYOUさん
・繭ロボ3【終】
 詩子、美味しいトコをかっさらっていきますねぇ。根拠のない自信に満ち溢れた言動と『詩子マスター』(勝手に命名)茜とのやりとりは爆笑モノでしたっ♪あと、感想ありがとうございました〜。

天王寺澪さん
・NEURO−ONE 10
 ってことは浩平たちはVRゲームのAIなんですかねぇ。でもそうすると猫ってのが何かひっかかるしなぁ。理解力不足ですみませんっ、でも楽しく読まさせてまらってますっ。

雫さん
・女の戦い
 くっくっくっくっくっ♪恐るべし外道ペアですっ!お星様になった(勝手にしてる)後の詩子、佐織、南、住井への台詞なんか、もうさいこ〜に笑えましたよっ。

YOSHIさん
・はぐれ3匹【恋愛編】住井の場合〜その3〜
 詩子と南森が意外にやるなって感じで侮れないキャラになってますねぇ。そしてシリアスで謎めいた話の展開、次回も楽しみです〜。

藤井勇気【華穂】さん
・お気楽劇場わんとむ〜ん 第1話その4
 わはははははははは〜。高槻化した浩平とその顔からは想像し難い長森の外道ぶりが笑えるよぉ♪更に「脱げ。」の後なんかはもう大爆笑でしたっ。
・後書き劇場「椎名さんちの郁未さん」その1
 こりゃあもう立派なSSですねっ!しかも続きモノになってるし(笑)。華穂さんと未夜子さんが同級生だったとはっ!そして突然あらわれた郁未の真意はっ?気になる、気になる〜
 最後に、感想どうもありがとうございましたぁ。

ばやんさん
・『かせぐの』仮名−1−
 うをぅっ!澪っ、浩平に金の相談とはまだまだ青いな(←どこがだ?)。年賀状を(それも親のを)作成してからBS2行きを強行するとは、すばらしい根性ですねぇ。とりあえず熱気だけでも感じられたのはよかった(?)ですね。(自分は行ってもないし〜)

しーどりーふさん
・やさしい雨の降る夜に
 華穂さんが鏡を見ているシーンが印象的でした。確かに言えてるよなぁ、なんて思わず納得してしまいましたよっ。

Mr.C-Manさん
・聖夜の舞台
 はじめまして。なるほど、腰が痛くなって立てなくなるまで踊ったんですねぇ。こういう思わせぶりなの、好きですよ。でもホントに不器用な2人ですねぇ。

かっぺえくん
・おねくえすと 第四章
 「一団を壊滅させた三人のチアガール達」、恐いねぇ。3人とも『自分が1番』って感じだし(笑)、仲間割れしてるし(大笑)。あとコンティニューしてるってのもいい発想ですね。

将木我流さん
・感想SS番外編『感想はあるよ』編
 忙しい中、レスありがとうございました〜。今回はドリームキャスト風な展開でしたね、偽住井の変装ってのがいいオチです。

まねき猫さん
・もっかい感想です。ごめんなさい
 感想ありがとうございました〜。忘れてなんかないから、じっくり次回作を書いてくださいね〜。楽しみにしてま〜す。

文月ゆうさん
・Mix
 浩平プラス不可視の力ってのは珍しいパターンですね。冷静に「それは不可視の力」なんて言ってる長森も只者じゃないですぅ。

いよいよ明日はイブですね〜。
みなさん、予定は入ってるかな?
自分はないけどねっ!
じゃあ、まったね〜。