こんにちは、いけだものです。今回はちょっと変わった話を書いてみました。 ではどうぞ。 12月16日 テスト3日目の放課後、俺は長森と遊んで帰ることにした。みさき先輩と図書室に行ってもよかったのだが、なにより確かめたいことがあったのだ。 浩 平「あー、今日はよく遊んだなー。」 長 森「そうだね。パタポ屋のクレープも食べれたしね。でも明日もテストだから帰ったらちゃんと勉強するんだよ。」 浩 平「へいへい。」 そんな会話を交わしながら帰り道を歩く。 しばらくすると例の自販機が見えてきた。 それは一昨日のことだ... 茜のあわてた顔を見てみたいと思った俺は『あのジュース』を茜に飲ませてみたのだ。しかし... 茜 「こく、こく」 浩 平「...」 茜 「こく、こく」 浩 平「...」 茜 「おいしい...」 浩 平「な゛...」 といった具合に茜は何事もなかったかのように『あのジュース』を全部飲んでしまったのだ。 あまりの衝撃的な結果に俺の頭は混乱していた。 おかげで澪にまでワッフルをおごるハメになるし、勉強も手につかなくなってここ2日のテストの出来は散々だった。 そして今日、俺は自分の味覚が正常であることを証明するために『あのジュース』を長森に飲ませてみることにしたのだ。 (許せ長森...) 徐々に自販機が近づく。 浩 平「なあ、長森。」 長 森「なに?浩平。」 浩 平「喉、渇かないか?」 長 森「うん、少し渇いてるよ。」 (よし、茜の時とは違っていい展開だ。) 浩 平「あそこに自販機があるから少し休憩していこうか。」 長 森「うん、そうしよっか。」 2人で自販機の前に並ぶ。 浩 平「長森、このジュースなんかどうだ?」 長 森「え、これ?」 あまりに奇抜な缶のデザインに躊躇しているようだ。 浩 平「そうだ、なかなかおいしそうじゃあないか。」 長 森「そうかな...」 (まずい、何とかいいフォローを入れなくては。) 浩 平「俺がおごるから飲んでみろよ。まずかったら俺が飲むから。」 長 森「うん...浩平がそう言うんならこれにしようか。」 (よしよし、我ながらナイスなフォローだ。) 俺は早速小銭をスロットへ投入し、ボタンを押す。 『ガコン!』 すばやくジュースを取り出すと長森に手渡した。 浩 平「さあ飲め。きっとうまいぞ。」 長 森「うん...」 長森がプルトップの蓋を開け、缶に口をつける。 長 森「こく、こく」 浩 平「...」 長 森「こく、こく」 浩 平「...」 長 森「おいしいんだもん。」 浩 平「え゛...」 ふっと気が遠くなる。 長 森「あれっ?浩平、こーへーってば、どうしたの?」 長森の声で我にかえった俺は長森の手からジュースを奪う。 長 森「もう空だよ。」 浩 平「なにっ、全部飲んだのか?」 長 森「うん。だっておいしかったもん。」 浩 平「おいしい...?」 俺はジュースをもう1本買おうと、小銭を取り出す。 長 森「売り切れだよ。」 浩 平「う゛...」 『売り切れ』自販機のボタンに赤い文字がうかんでいた。 長森と別れ、家に向かう。 浩 平「女の子ウケする味なのか...?」 俺の頭はますます混乱していった。 つづく ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 書いているうちに自分でも先がわからなくなってきたのでとりあえず「その1」ってことで投稿しちゃいます。 つづきはいつになるのだろう... それにしても最近皆さん投稿のペースが凄いっす(楽しみが多くて嬉しいけど)。 では新しい順に一言感想ですっ。 天ノ月紘姫さん その3:激甘ワッフル入りクレープですか...茜以外には食べられなさそうですね。 その4:「○ティちゃん雛飾り(主付き)」ってナイスな発想です。 でも茜はやっぱり「主」の方がお気に入りなんでしょうか。 GOMIMUSIさん みさき先輩のいじらしさが...(ウルウル)。気持ちよく読まさせていただきました。 しーどりーふさん おまけで皆を煽ってますね〜。また今週も鬼のような投稿があるかも!? 火消しの風さん 休日なのに浩平のおとぼけぶりが良いです。 藤井勇気さん 猫、雉、猿との掛け合いが面白いですね。キビダンゴを食べ尽くす茜の食欲はみさき先輩以上と見ました。 よもすえさん こんなラブラブ話が大好きですっ。またおねがいしますっ。 KOHさん 最後のほのぼのとしたところがいいですね。 偽善者Zさん すごく手のこんだ作品ですね。つづき期待してますっ。 だよだよ星人さん 歌詞を作れるってすごいです〜。さあ歌うぞ〜。 まてつやさん やっぱり南くんも茜ねらいだったんですねぇ、でもせつないですねぇ。 ここにあるよ?さん これから茜がどうでるのか?つづきを期待してますっ。 nabeさん ハンタイ茜、すごいキャラですね。後半の茜も少し積極的でイイ感じ(死語)。 WIL YOUさん 「スーパー繭ラヴラヴ1号」...恐ろしい... それから感想いただきました皆さん、ありがとうございましたっ。 ではまた〜。