こんにちはっ。調子にのって2作目を書いちゃいました。 では、ど〜ぞ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 土曜日の放課後、浩平がいつものように声をかけてくる。 浩 平「おーい、あかねー。」 茜 「...何?」 浩 平「これからデートしないか?」 茜 「...嫌です。」 (ちょっと悪いな)とも思ったけど、今日はどうしてもしたいことがあった。 浩 平「どうして?」 茜 「今日はどうしてもしたいことがあります。」 浩 平「そうか...じゃあ今度な。」 そう言って浩平は心の底から残念そうな顔をしながら自分の席へ戻って行った。 今日したいこと...それは『たい焼き』を食べること。 浩平に何度もお願いしたけれど連れていってもらえない『たい焼き屋さん』。 だから自分で『たい焼き屋さん』を探すことにした。 私はあきらめが悪いほうなんです。 家に帰ると早速着替え。 動きやすいようにシンプルなシャツにジーンズ。 おさげはほどいてバンダナを使って後ろで1つにまとめる。 こんな格好は本当に久しぶり。浩平が見たら少しびっくりするかしら。 家を出て『たい焼き屋さん』探しを始める。 まずは浩平と一緒に入った路地へと向かう... 路地に入ったら今度は分かれ道を左に進んで... . . . 全然知らない森に出てしまった... . . . しばらく森の中をうろついてみる... . . . 出口どころか来た道さえ分からなくなってしまった... . . . 仕方がないので更に森をさまよう... 遠くから「みゅー、みゅー」って声が聞こえる...動物の鳴き声かしら? . . . 茜 「...だいぶ暗くなってきました...」 不安になる。やっぱり浩平とデートしておけばよかったかしら? . . . しばらく歩くと車の音や人の声が聞こえてきた... 少しほっとした。 . . . 不意に視界が広くなる。 茜 「...ここは?...」 そこも知らない通りだった... . . . 歩道を1人とぼとぼと歩く... 何人かの人に道を聞きなんとか帰る方向は分かったけど、結局『たい焼き屋さん』は見つからなかった。 声 「おーい、おーい。」 誰かを呼んでいるみたい。 声 「おーい、あーかーねー。」 えっ?私? 声がする方向を見ると... 浩 平「あかねー、こんなところで何してるんだー?」 茜 「浩平...」 浩平が駆け寄ってくる。 茜 「...浩平は何してるんですか?」 浩 平「へへっ、ほらっ。」 笑いながら私の前に紙袋を見せる。 浩 平「開けてみろよ。」 茜 「あ...たい焼き...」 浩 平「本当は茜と探しに行こうって思ってたんだけど、今日用事があるって言ってたから1人で探してたんだ。」 茜 「え...」 (それじゃあ今日のデートって...) 浩 平「ところで茜は何してたんだ?」 茜 「...私も探してたんです...たい焼き屋さん...」 浩 平「へっ?」 茜 「...」 浩 平「...」 茜 「...」 浩 平「...」 茜 「...」 浩 平「はははははっ。」 茜 「ふふふふふっ。」 2人、顔を見合わせて笑う。 浩 平「ははっ。ばかだなぁ、俺たち。」 茜 「...はい。」 浩平と一緒に家路につく。 浩 平「なあ、茜」 茜 「はい。」 浩 平「その格好、いつもと感じが違うけどよく似合ってるな。」 茜 「本当に?」 浩 平「ああ。」 茜 「そうですか。」 なんか照れくさい。でも、うれしい。 浩 平「なあ、茜。」 茜 「はい。」 浩 平「手でも繋ごうかと思うんだけど。」 茜 「...」 (私も繋ぎたいな)と思う 浩 平「ダメか?」 茜 「いいです。繋ぎましょう。」 浩 平「本当にいいのか?」 茜 「はい、今日は記念日ですから...」 浩 平「え?何の記念日だ?」 茜 「あらためて浩平のことが大好きだって分かった記念日です。」 ・・・おしまい・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前作に感想を書いていただいた皆さん、ありがとうございました。 めちゃくちゃ嬉しかったっす。 新参者ですがこれからもよろしくお願いします。 前回は書けなかったけど感想ですっ。 まてつやさん 茜の歌唱力って...「みゅ〜の歌」より低いとは。(笑) 天ノ月紘姫さん 次の犠牲者は誰でしょうか?楽しみです。 雫さん 『不死身』の住井にこんな過去があったんですね。MOONキャラを使い方ナイスだと思いました。 偽善者Zさん 『浩平旅行記』いきなりほのぼのモードに突入でびっくりしました。でも個人的にはこういうの好きです。 ではまたっ。