Remember Mistress(No1) 投稿者: 天ノ月紘姫
「・・・里村さんどうしたんだろ。休みなのかな」
「どうだろうな・・・。」

本当に風邪でもひいたんじゃないか・・・
いつもあんな所に立ってるからな・・・・風邪ひかないほうがどうかしてるよな。


「でも茜が休むってのも滅多にないけど。」
「たしかにな・・・・・って何やってんだっ、柚木!。」
「そんなの当然じゃない、親友として茜を心配しているのよ。」
「そうじゃなくて、どうしておまえがここにいる!。」
「暇だったのよ・・・。」

ここのところ、柚木は毎日やってくる。
相変わらず身勝手な奴だが、もう慣れてしまっていた。
しかし!、だからといって甘やかすつもりはない!

「とにかく、1時間目の担当が来る前にさっさと出て行け」
「・・・う〜。わかったよ・・・。茜がいないんじゃしかたないしね。」

やけにあっさり引き下がったな・・・・
まぁいい、これで平和になる。




柚木が帰り、やがて1時間目のチャイムが鳴った。
だが、一時間目の担当はまだ来ない。

窓の外に目をやる・・・・相変わらず荒れてるな

暗い空
轟く雷光
降り続く雨

なにかひっかかる・・・・

雨・・・まさか・・・・な

・・・・。

嫌な予感がした。

俺は教室を飛び出した。
廊下を走り抜けて、3段抜かしで階段を駆け下りる。
玄関で靴を履き替え、外に出る。

雨は勢いを増していた。

外に飛び出す。
傘を差す余裕など無い。

街中を駆け抜ける

そして、あの空き地へ・・・・


「茜?」

広げた傘を力無くぶら下げ、一人立ちすくんでいた。
雨にうたれ、うつろな表情。
それでも俺に気づいたのか、こちらを向きか細い声で話しかけてきた。

「・・・折原君・・・どうしたの・・・・こんな所へ・・・。」

茜はいなかった
そこにいたのは・・・・

「柚木・・・・。」


(つづく)

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こんばんわ〜天ノ月紘姫です。
・・・・また別の話ですねぇ(^^;;
いや〜、別に行き詰まっているわけじゃないんだけど、気分転換をかねて(^^;;
次はちゃんと「川の流れに」を書くからね。

ちなみに、これも一応続き物です。
・・・・懲りない奴ですね(笑)
まぁ、破綻しないように頑張りますね(^^;;;

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