「・・・里村さんどうしたんだろ。休みなのかな」
「どうだろうな・・・。」
本当に風邪でもひいたんじゃないか・・・
いつもあんな所に立ってるからな・・・・風邪ひかないほうがどうかしてるよな。
「でも茜が休むってのも滅多にないけど。」
「たしかにな・・・・・って何やってんだっ、柚木!。」
「そんなの当然じゃない、親友として茜を心配しているのよ。」
「そうじゃなくて、どうしておまえがここにいる!。」
「暇だったのよ・・・。」
ここのところ、柚木は毎日やってくる。
相変わらず身勝手な奴だが、もう慣れてしまっていた。
しかし!、だからといって甘やかすつもりはない!
「とにかく、1時間目の担当が来る前にさっさと出て行け」
「・・・う〜。わかったよ・・・。茜がいないんじゃしかたないしね。」
やけにあっさり引き下がったな・・・・
まぁいい、これで平和になる。
柚木が帰り、やがて1時間目のチャイムが鳴った。
だが、一時間目の担当はまだ来ない。
窓の外に目をやる・・・・相変わらず荒れてるな
暗い空
轟く雷光
降り続く雨
なにかひっかかる・・・・
雨・・・まさか・・・・な
・・・・。
嫌な予感がした。
俺は教室を飛び出した。
廊下を走り抜けて、3段抜かしで階段を駆け下りる。
玄関で靴を履き替え、外に出る。
雨は勢いを増していた。
外に飛び出す。
傘を差す余裕など無い。
街中を駆け抜ける
そして、あの空き地へ・・・・
「茜?」
広げた傘を力無くぶら下げ、一人立ちすくんでいた。
雨にうたれ、うつろな表情。
それでも俺に気づいたのか、こちらを向きか細い声で話しかけてきた。
「・・・折原君・・・どうしたの・・・・こんな所へ・・・。」
茜はいなかった
そこにいたのは・・・・
「柚木・・・・。」
(つづく)
************************************
こんばんわ〜天ノ月紘姫です。
・・・・また別の話ですねぇ(^^;;
いや〜、別に行き詰まっているわけじゃないんだけど、気分転換をかねて(^^;;
次はちゃんと「川の流れに」を書くからね。
ちなみに、これも一応続き物です。
・・・・懲りない奴ですね(笑)
まぁ、破綻しないように頑張りますね(^^;;;