雨の日・・・・
また、空き地に立ちつくす日々・・・・
水位を増した川の流れは、想い出という『河原』に迫り、押し流していく・・・・・
代わり映えしない日々・・・・
だけど緩やかな時の流れ。
穏やかな日々。
小さく・・・・でもささやかな幸せ。
なぜこうもあっけなく流されてしまうのだろう。
ささやかな日常の幸せは、河原の小石と同じ。
幾千、幾万積み重ねようと、しょせん流され砕け散るもの。
そう・・・・・
えいえんなんて・・・・・ありません・・・・・・
「茜〜っ!。」
詩子・・・・・
あれから、以前にも増してよく遊びに来るようになった。
家・・・・・
学校・・・
そして、空き地。
「茜・・・・またここに来てたんだ・・・・。」
「・・・・・はい。」
詩子は聞かなかった。
(茜、なにがあったの?)
(何か悩みがるんでしょ?)
(相談してよ!、幼なじみでしょ?)
詩子の目が、表情が、態度がそう叫んでいる。
それが痛いほどよくわかる・・・・
しかし、口に出して言うことは決してなかった。
それが茜には辛く・・・・また、ありがたかった。
「・・・・・ねぇ、聞いた?。」
「・・・・・・・この、空き地のことですか?。」
「うん・・・・・家が・・・建つんだってね。」
「・・・・・・・・。」
記憶だけでなく、思い出の場所も消えていく・・・・・
この世界が、浩平の・・・・そしてもう一人の幼なじみの存在を否定していくようで悲しかった。
「・・・ね、茜。この空き地でよく遊んだよね。鬼ごっこしたり・・・・あ、コマ回しとかメンコとか凧揚げもしたよね。」
「・・・詩子はとても上手でしたね。」
「あはは・・・・男の子みたいな遊びばっかしてたね〜。」
「・・・・はい。」
「あれ?、でも・・・・茜はあんまりやらなかったよね?、見てばっかりで・・・・・。」
「・・・・私は上手じゃなかったから・・・。」
「???・・・・じゃあ・・・・誰と遊んでたんだろ?。まさか一人で・・・・あれ?。」
・・・・消えた幼なじみの事だ。
茜以外は消えた幼なじみのことも、浩平のことも、記憶の矛盾と言う形で覚えている。
悲しかった。
そのことが、返って浩平の不在を思い出させる。
しかし、記憶の矛盾という形ではあれ、詩子や浩平に縁のあった人たちの中に残っている。
まだ、浩平の帰る場所は残っている。
記憶に矛盾すら感じなくなったら・・・・・その時はもう、浩平は戻っては来ない。
永遠に・・・・・戻っては来ないのだ。
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こんばんわ〜天ノ月紘姫です。
その4です・・・・順調にあがって・・・・・いません。
だ〜っ!こんなペースじゃいつまでたっても終わらないぞ(^^;;
しっかし自分の文章力のなさにはあきれますねぇ・・・・
アイデア自体は結構浮かぶのに、それを活かせない・・・・(泣)
・・・・これ書いてるうちに上達するといいな(^^;;
では!
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