わっふるな午後(その7) 投稿者: 天ノ月紘姫
みさき先輩がさらわれる前の日のこと・・・


「・・・練乳ワッフル1つ・・・」

デパートの雛人形コーナーにて雛人形をじっくり堪能した茜は、帰りに山葉堂へ来ていた。

「申し訳ございません、今日はすべて売り切れましたぁ。」

茜はケースの中を見た。
なるほど、たしかにすべてのワッフルが無くなっている。


「・・・嫌です。」
「あの・・・そう言われましてももう無いのですが・・。」
「・・・今から作ってください。」
「でも、材料も残ってないはずですので・・・。」

ドンッ!!

茜は袋から包みを取り出し、カウンターに置いた。

「・・・材料はここにあります。作ってください。」

練乳だけじゃなく、そんな物も持ち歩いてるのか・・・・茜

「あの〜それならばご自宅でご自分で作られては・・・」
「・・・器具がありません。」
「・・・・。」
「・・・・作ってください。」
「て、店長〜。」

店員は泣きそうになりながら、店の奥へ入って行ってしまった・・・・






「はい、おまたせ。」
「・・・ありがとうございます。」

茜は山葉堂の事務室に通され、店長らしき人から焼きたてのワッフルを受け取った。

「君は、そのワッフルがお気に入りなのかな?。」
「・・・はい、とても美味しいです。」
「そうか・・・それはよかった。実はろくに試食もせずに発売したからちょっと不安だったんだよ。」

店長(らしき人)は頭をぼりぼり掻きながら、ばつが悪そうに言った。

「何故味見しなかったのですか?。」
「いや、私はもちろん何度も試食したさ、だけど他の店員達が何故か試食したがらなくてね・・・。」
「・・・不思議です。」
「それで今、練乳ワッフルの改良型を開発中なんだが、誰も試食してくれなくて困っていたんだよ。
君、よかったらどうかな?。」
「やります。」

即答だった

「よし、じゃあ用意しておくから。明日また来てくれるかな。。」
「はい。」
「あと、もう一人くらい試食してくれる人欲しいな・・・・君の友達で試食してくれそうな人いないかな?ちゃんと味を見てくれそうな娘がいいんだけど。」
「・・・心当たりがあります。」
「じゃあその娘も是非連れてきて。」
「はい。では、明日・・・・・」


(まだつづくよ〜)

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天ノ月紘姫です。
けっこう間が空いてしまいましたね(^^;;
しかしこの話、ちゃんと完結するのかなぁ・・・<不安(^^;;


感想です

ここにあるよ?さん
キムチとカレールーの七瀬スペシャルですか。
どんな味か想像できない(笑)


KOHさん
乗せられてしまう七瀬がなんだからしくていいです(^^)


もうちゃん@さん
なんか茜がかわいいですね〜
それにしても長森はいったい何を作っているのでしょう?


GOMIMUSIさん
すごいです。
私もこんな話書けたらなぁ・・・
がんばってくださいね。


感想書ききれないです(T−T)、ごめんなさい〜
でも、全部読んでますよ(^^;;;