わっふるな午後(その2) 投稿者: 天ノ月紘姫【DTK02】
放課後、浩平と澪は劇の練習をしていた。


「・・・なぁ、澪・・・・」
うん!
「何で俺は演劇部にいるんだ?」
『うれしいの』
「たしか今は茜シナリオのはずだが・・・・」
『気にしないの』
「それにタイムテーブル上矛盾があるように思うのだが・・・・」

澪は?な顔をしている。

ちなみに茜と激甘ワッフルを食べたのが昨日(3月1日)。
七瀬を保健室送りにしたのがついさっきである。
もうめちゃくちゃだ。

まぁいい
演劇の本番は3月7日だから良しとしよう。


ぐいぐい

「ん?どうした、澪」
『おなかすいたの』
「おなかすいた・・・・ってまだ練習始めたばかりだろう。我慢しろ!!。」

「・・・」
はぅ〜

澪の目が潤んでいる。
このままでは泣き出すのは時間の問題だ。

「わかったわかった、腹減ったくらいで泣くな!!。」

しかたない、何か食わせてやるとするか。
しかし、学食はもう終わっているし、弁当など残っているはずもない。
どうしたものか・・・・


じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ


ふと気が付くと、澪は俺の鞄(の隣に置いてある箱)を見つめていた。
山葉堂のワッフルの箱である。
そうか、そういえば激甘ワッフルが残っていたな。
4個入りのを持ってきて、2つ手を付けた(七瀬と長森)からあと2個残っているはず・・・・

しかし、澪に激甘ワッフルが攻略できるだろうか・・・・
いや、チョコパフェから寿司まで澪の守備範囲は結構広い。
意外と平気で食べられるかもしれない。

「澪、ワッフル食うか?」
「・・・」うんっ。

澪は嬉しそうにうなずく。

箱から「激甘ワッフル」を取り出し、澪に渡す。
澪は満面の笑顔でワッフルをほおばった。


「・・・・・」
「・・・・・」


かきかきかき・・・
『甘すぎなの』

う〜む・・・やはり無理だったか・・・

これで3人撃沈か。
恐るべし激甘ワッフル。




ごそごそごそ




「・・・なにしてる、澪」

澪は自分の荷物を漁り、なにやら緑色の物体を取り出した。

「おい、ちょっと待て澪。それはもしや・・・」
『そうなの』
「それをいったいどうする気・・・ってこらちょっとまてぇぇぇぇい!!。」

澪は緑色の物体のキャップを開けると、中身をワッフルの上にかけた。
中身も緑色だ。
そしてワッフルを二つ折りにした。
言うなれば、ワッフルのサンドイッチ。中身は緑色だ。

『いただきます、なの』
「・・・・・」

かきかきかき・・・
『甘くなくなったの』

そりゃそうだろう、あんな物をはさめば・・・

俺は、嬉しそうに食べる澪の姿をぼーぜんと見ているしかなかった。

『ごちそうさま、なの』



・・・この激甘ワッフル対澪の勝負、いったいどっちが勝ったのだろうか・・・・


つづく


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天ノ月紘姫ですぅ。
さて第2話・・・・また変なのを書いてしまった。
まぁいい、どうせ自己満足なおはなしだから(^^;;;

ちなみに、あと3回の予定<予定は未定(^^;;;


まてつやさん
おもしろかったです(^^)
私的には瑞佳のオチが(笑)


いけだものさん
そうですよねぇ、1年いなかったんだからねぇ・・・

みさき先輩「浩平君、卒業おめでとう」
浩平(言えない・・・実は留年だなんてとても言えない・・・)

なんてね(^^;;

http://www.xiaolin.com/xiao/