わっふるな午後(その1) 投稿者: 天ノ月紘姫【DTK02】
「え?、山葉堂のワッフル?」
「あぁ、ワッフルだ。」






昼休み、俺は七瀬、長森と一緒に昼食を食べていた。
この時期、シナリオ通りなら茜と食べても良いようなものだが・・・・まぁ気にしまい。

二人が食べ終わったのを見計らって、例の物をとりだした・・・・あの「激甘ワッフル」である。


「実は優雅な昼食を締めくくるデザートにと用意してきたのだが、何故か腹が一杯で食べられそうにない。
よかったら2人で食べてくれい!。」


嘘である。
実はあのワッフルが消費者のニーズに合ってあるか調べてみたくなったのだ。
別に食べた瞬間の固まった表情をみて笑ってやろうとしたわけではない。

・・・・・・ホントだって。



「あんたねぇ、あたしと瑞佳のおかずを半分以上強奪しておいてよく言うわ・・・・。」
「ふっ・・・育ち盛りだからな。」

「でも、山葉堂のワッフルって一度食べてみたかったんだ〜。」

七瀬の目が輝いている・・・・・

「甘い物は乙女の定番よね〜」
「そうだ七瀬、真の乙女に甘い物はお約束だ。」
「でも珍しいね、いつもはおすそわけなんか絶対しないのに。」
「そんなことは無いぞ。いつも10点集めるともらえるディッシュの応募券とかやってるだろう。」
「それ、食べ物じゃないよ。」
「まぁいいじゃん・・・・じゃなくてよいではありませんか。ありがたく頂戴いたしますわ。ヲホホホホ・・・」

ちがうぞ七瀬・・・・・・


「じゃあ、いっただきま〜す。」

ぱくっ

「う・・・」
「ぐぁ・・・・・・」

2人の動きが止まる。

「浩平〜、これ甘すぎだよ〜。」
「いや、気のせいだ。」
「でも・・・・」
「昨日、茜は平気で食べていたぞ。」
「すごいね〜、よほど甘い物が好きなんだね。」
「いや、だから普通だって。」
「じゃあ食べてみてよ。」
「俺は乙女じゃないから食べない。」
「はぁ・・・なにか変だと思ったんだ。浩平がワッフルを持ってくるなんて。ね、七瀬さん。」
「・・・・・・・」
「七瀬さん?」


七瀬は凄い形相で激甘ワッフルと格闘していた。


ぱくっ

「うぐっ」

ぱくっ

「はう・・・」

ぱくっ

「うぐぅぅぅぅ」


なぜそこまでする 七瀬・・・・・


「う・・・もうだめ限界・・・・・」

七瀬は口を押さえて教室の外へ飛び出していった。

「だいじょうぶ〜?、七瀬さ〜ん。」

長森も七瀬を追って行った。
う〜む、凄い威力だ激甘ワッフル。
七瀬の鋼鉄の胃袋でもダメだったか・・・・



ちなみに、次の授業は体育でマラソンだった。

どうなったかは押して知るべし・・・・・・合掌。


(つづく)

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どうも天ノ月紘姫ですぅ。
また懲りずにやっちゃいました(爆)
まぁ七瀬なら「こんのもの食えるか〜!!!」と言って机ひっくり返しそうな気もするけど(笑)
その辺は大目に見てね(^^;;;


感想
・・・・・・・・書きたいけど、皆おもしろくてなんて書けば良いやら(^^;;;
ちゃんと全部読んでますよ〜