「夕焼け、きれい?。」 「そうだな、今日は85点だ。」 「あ、めずらしくいい点数だね。」 「今日の風はどうだ?、先輩」 「う〜ん・・・・・」 夕暮れの風を浴びようとフェンスに近づくみさき先輩。 だが、突然身を翻し、浩平の背後に回る。 「先輩?」 「あ、動いちゃダメだよ。」 「???」 スコーーーーーン!!! 「ぐあぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」 浩平の額に何かが激突した・・・・・野球のボールだ。 グラウンドの野球部の誰かが特大のフライを打ち上げたのだろう。 額を押さえうずくまる浩平・・・・・ 「どうしたの?浩平君。なにか凄い音がしたけど?」 「うぐぐぐぐ・・・俺を盾にしただろ、先輩!!」 「盾?、何のことかわからないよ。」 平然と答えるみさき先輩。 「じゃあ何で・・・まてよ?」 抗議しようとした浩平だったが、あることに気が付いた。 (目が見えないのに何で球が飛んできたことがわかったんだ???) 「やっぱ偶然なのか?でも俺の後ろに回り込んだし・・・・・でも球が飛んで来るなんてわかるはずが・・・・」 「変な浩平君。」 「図書室はこっちだよ。ついてきて」 先輩が俺の手を取って引っ張る。 「・・・そ、そんなに走って大丈夫か?」 「私、走るの好きだよ」 (・・・しかし、本当に目が見えないような雰囲気はないよな・・・・・・ってどわっ、人がいっぱいいる!!!) 先輩の走る先には生徒10数人がたむろしていた。 このままでは激突間違い無しである。 「先輩!先輩!!、人がいっぱいいるぞ!!、ぶつかるぞ!!!」 「ん?なに?浩平君」 「だからぶつかるって!!!。わっ!!!」 ぶつかる!!。 浩平がそう思った瞬間、みさき先輩は右へ左へ見事なフットワークでたむろしていた生徒すべてをかわした。 (・・・・うそだろ?) そして、先輩に手を引かれていた浩平はその場の生徒全員と激突した。 「ここだよ」 「・・・・・」 図書館に着いたとき、浩平はもうボロボロだった・・・・・ 「送ってくれてありがとう。浩平君。」 「あぁ、またな、先輩。」 「ばいばい。」 みさき先輩が家の中に入るのを見届けると、一つため息をついた。 (・・・・ホントに目が見えないのか?) そんなことを考えてふと先輩の家の屋根に目をやると、なにか黒い物がたくさんぶらさがっていた。 「・・・・・・・・・・」 隣の家の屋根を見てみるが、そこにはいなかった。 「あぁ〜浩平、こんなところにいたぁ〜」 「・・・・・・」 「何見てるの?浩平・・・・」 無言のまま、先輩の家の屋根を指さす。 「・・・・・コウモリ・・・だよね?」 「あぁ・・・・・」 「コウモリがどうかしたの?」 「なるほどな、と思って・・・・」 「え?」 「いや、何でもない・・・・」 「変な浩平・・・・」 (尻切れだけど)おわり ************************************ (ここでは)はじめまして、天ノ月紘姫ですぅ。 みさき先輩FANの方々、ごめんなさい(土下座) いやぁ、突然思いついたものでつい・・・・ それにしても皆さん、お話つくるの上手ですねぇ・・・・私なんてへぼへぼ〜(泣) まぁ、また何か思いついたら投稿しますね<懲りてない(^^;;http://www.gix.or.jp/~hiro-483/index2.html