繭ロボ3【終】 投稿者: WILYOU
闇の中。懐中電灯で照らされたノートパソコンが、ピピピッという電子音で探索終了を告げる。
ここは都庁の真上、ちょうど屋根というか屋上というかと言ったところだろうが、暗くてよく分からない。そんななかに俺、茜、そして今パソコンをいじくっていた郁美さんはいた。
「結果は?」
「駄目、半裸にされかかったことに対して非常警戒態勢に入っちゃってる。私たちの力じゃもう一回同じ事をやるのは難しいわね」
住井の部屋のホストコンピューターから「住井君ネット」に繋いで現在の繭ロボの様子を調べてもらったのだが、結果は思わしくなかった。
「不意もつけませんしね・・・」
前回は罠を張って待ちかまえていたが、警戒態勢に入った今では、簡単な罠ではすぐに見破られるだろう。
「しかたありません、援軍を呼びましょう」
茜がその結論に達するまでに、そう時間はかからなかった。


シュン!
5分ほどしてテレポで戻ってくる茜。そして暗闇の中に、茜ともう一人いた。
俺は何かを感じてそちらに懐中電灯を向ける。
「わっ、まぶしいって!」
やっぱり柚木だった・・・・・・・・・・・・・・・・。
「茜、どうして柚木なんかつれてくるんだよ・・・」
こいつが茜や郁美さんのような特殊な能力を持っているとは思えない。
とりあえず俺が懐中電灯を向けるのをやめると、茜達は顔の見える距離まで近づいてきた。
「それわね・・・」柚木が異様ににこにこした顔で続ける。「私だからだよ」
理由になってない、確かに理由になっていないのだが・・・。
「・・なんか異様に説得力ある言葉だな」
「浩平も詩子のことをわかってきました」
「こんなのに納得されても嬉しくないけどね」
俺だって嬉しくない・・・。
「まあとにかく、これで一層チームがUPしたわね」
笑い方面でならただ七瀬がいないというだけで、ほぼ最強レベルまでUPしているだろうが・・。
「それじゃあもう一回挑戦してみましょうか」
「ええ」
「まってました☆」
「・・・(泣)」
そうして俺達はまたも都庁の中へと移った。


そこはさっき繭ロボに吹き飛ばされそうになった十字路だった。茜曰く、「行った場所か、すぐ側しかテレポートできないんです」ということらしい。
「繭ロボは・・、いないようね・・・・」
辺りにはきな臭い匂いが立ちこめていて、きつかったので俺達はその場を離れる。エレベーターは発見される恐れがあるので階段を使い、やがてどこかの綺麗なフロアへとつく。
「どうするんですか、詩子?」
「まず、罠を張りましょ」
柚木はポケットから四つ織りにした紙を取り出すと、床に広げて懐中電灯で照らした。その丸い灯りの中に浮かび上がる、『詩子風繭補完計画』とクレパスで描かれた文字と、その概要。
みんなでしゃがみ込んで見ると、その概要はほとんどが稚拙としか言い様のない絵で描かれていた。
「帰る」
「人の話は最後まで聞きなさいってば」
立ち上がる前に襟首をつかまれてつんのめるが、俺はそれを振りはらって立ち上がった。
「こんなんに命賭けられるかぁっ!」
おそらく茜が詩子を連れに言った5分のうちの3分はこれを描いていたに違いない。
「大丈夫だよ」
「その根拠は?」
「私だから(断言)」
・・・・・・・。
そう、またも理由はない、根拠も何もないのだが・・。
「理性は否定していても、本能では納得してますね」
「なんでやあぁぁぁっっっっ!!!!!!!!」
「それが詩子だからです」



そうして詩子風繭補完計画は本当に実行された。
まず、くそ長い廊下に茜が持ってきた、あの短時間では買ってこれるとは思えない量のハンバーガーを一定間隔で置いていく。
「見え見えだよな・・・」
「大丈夫。繭ちゃんはこれには目がないから☆」
横で今俺が置いたばっかりのバーガーをぱくつきながら、話しかけてくる柚木。
「って喰うなっ」
「いいじゃない。いっぱいあるんだから」
なんでそんなこと言うのよ、と言った顔で(実際その後で言ったが)結局一個全部食べてしまう詩子。
「わかった好きなだけ喰ってもいいから、お前も置くの手伝え」
「どうしてそんなことしなきゃいけないのよ」
さらに困惑した表情を見せる。
「どうしてって、これはチームプレイだろが」
「肉体労働は男の仕事」びしっと後ろで指さしてくる郁美さんと。
「夜更かしだけでも肌に悪いんですから」とのたまう茜。
バイトだろお前ら・・・。
そうしてバーガーの設置も完了。あとは繭ロボをここ、廊下の突き当たりのT字路までおびきよせればいいだけである。ちなみにTの文字の縦線の部分にバーガーを一直線に並べてあり、横線の部分は外に面した窓が並ぶ廊下である。
「背水の陣だな・・・」
「もし後ろの壁ごと吹き飛ばされたら地上○○メートルを真っ逆さまですね」
「ほらほらぁ、そろそろいくよ」
「気負いがまったくないな・・」
「詩・・・」
「何も言うな茜」
「はい・・」

チンッというエレベータの到着を告げる音が、遠くで聞こえる。
「来たわよ」と郁美さんが小声で告げる。
T字路の両側の曲がり角に、俺と柚木、あっちには郁美さんと茜がスタンバイして縦棒のところを来る繭ロボを伺う。
「みゅ〜」
影から覗いてみると、非常口の緑の灯りに灯されて、繭ロボがなんの警戒もせずにバーガーにぱくつく姿が見えた。
と、そこで俺は思った。
別に柚木の立てた作戦でなくても・・、俺は後ろの柚木を一瞥して考えを進める。
こいつを『使う』ことで繭ロボを止めることができるのではないか?
試してみる価値はある。と俺は考えた。
「柚木、ちょっと見てみろ」と言って俺はこいつに場所を譲る。
「え、何々?」と何の疑いもなく物陰から繭ロボを観察する詩子、俺はその背中を軽く蹴り飛ばしてやった。
「行けっ!『可愛い物抱きつき拘束兵器』!」
お忘れだろうか?こいつは前に澪に対してちょっとした執着心を見せていた。その可愛い物好き、を利用したまさに意表を突いた作戦である。これは俺の推測だが、楠木はその執着心で今回も何とか繭を無事にゲットすることだろう。
しかし、

ドウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

繭ロボのビームがT字路の交差している所に倒れ込んだ詩子を直撃したらしく、俺、おそらく茜や郁美さんも同様だろうが、は床に伏せていたためによくは見えないものの、ガラスの割れる音で、楠木が外に吹き飛ばされたことはわかった。
そして俺が顔を上げて大きく割れた窓を見ると、夜空に新しい星が一つ、大きくきらめくのが見えた。
「ちっ、失敗か・・・・・・」
向こうで茜のため息が聞こえる。
「詩子で実験しないで下さい・・・」そしてこう付け加える「使い方ならこうです」
茜はポケットから凧糸を取り出した。
「?」
それは何故か外に向かって糸がシュルシュルと延びていたが、茜はそれを片手でグッと止め、その糸を巻き始めた。
カラカラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
カラカラカラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ひあぁぁぁっっ!!!!」
一本の凧糸を体にくくりつけた柚木が、たこのように飛来しつつ夜空より舞い戻ってきた。
ズシヤアァァァァァッッッッッッッ
そしてそのまま胴体着陸。
「いたたぁっっっ・・・」
「・・・・・・・・・・・・なっ・・・」
「詩子、戻ってきてさっそくでわるいですが行きますよ」
「ああ、オッケオッケ。いつでもいいよ」
そして間髪入れずにテレポートする柚木。俺が茜達の視線の先を追っていくと、ぼ〜っと立っていた繭ロボの背後に詩子が立っていた。
そのままガバァッ!と抱きつき、ほっぺに顔をすりすりする。繭ロボはさらに当惑した様子で、こちらからでも何となく慌てた様子が見えた。
「さすがは詩子です」
いや、お前も大したモノだと思うぞ。
が、しかし。
「ね〜。茜〜。停止ボタンってどこ?」
おぃ・・・。
俺は首を郁美さん達の方に向けるが、二人とも首を横に振るばかりだ。
「もしかして・・誰も知らなかったのか・・・」
俺はパッと柚木の方を向くと、大声で呼びかけた。
「お〜い、適当にその辺押してみろっ!」
「わかったっ!」
繭の頭のてっぺんをガシガシガシッと一生懸命押す柚木。
「ポットじゃないです」
そして頭を叩かれて(たぶん)不機嫌になったと思われる繭ロボが頭を押さえながら柚木の方を振り返る。
「みゅ〜!」
柚木は後ろを向いて逃げる、しかし・・。


ズトオオゥゥゥゥゥゥッッッッッッッッッンンン!!!

さっきとは逆のT字路の縦棒の一番下を突き抜けて、柚木は再びお星様となった。
ちなみに茜の持っていた凧糸も途中で切れている。
「ひさびさの出番なのに短かったですね」
「ああ・・・・・」


そして繭ロボットはこちらへと向かってきた。「みゅ〜」、この声が今は非常に恐ろしく感じる。
しかし俺達は狼狽えることはなかった。T字路の両側に待ちかまえて挟撃。どちらか一方に対してビーム攻撃を仕掛けようとしても、もう片方が停止ボタンを押すという作戦である。
が・・・・・・・。
「よく考えたら停止ボタンわかんね〜じゃねぇかっ!」
「そうですね」
「しかたないわ、こうなったら体中すみずみまで撫で回してみるのよっ!」
その言葉に思わず赤面する俺、の横を通り過ぎる光球。
「のわっ!」
「言っておくけど、ややこしい部分に少しでも手を触れたら直撃だからね」
「はい・・」
「来ました!」
その言葉に腰を落とし、右足を少し後ろに下げて体制を整える俺。
繭ロボはバーガーをぱくついて来ているようで、飛び出してくるほどのスピードはなかったが、それでもやはり素早くそこにあらわれた。
「はぁっ!」「たぁっ!」
一斉に飛びつく俺達。
繭ロボは両側からの攻撃にびっくりして硬直していた。
「触れ触れ触れ触れ触れ〜!!!!!!!」
「揉んで叩いて突いて張り飛ばして!」
そうとう怪しげな発言にみえるがこっちとしては必死なのである。
が、その時。繭ロボが正気を取り戻した。
「みゅ〜!!!!!!!!!!!!!!」
いままでにない強いビームが、開いた窓ガラスから、外に向かって照射される。
ピィッッッッッッッッ!!(バーガーにより360%強)
そしてその黄色い光は、向かいの大きなビルを、少し斜めに切断していた。
・・・ズズッ。
そのしばらく後で、俺達が見守る中、そのビルの上半分が斜めに切られた切断面を境にして斜め下に滑ってゆく。その傾斜はそれほどきついモノではなく、極々ゆるやかな坂であったが、確かにビルの上半分はだんだんと滑っていった。
ズズッズズズズッズズズズズズズズズッ
そしてある一定のラインまで来ると、その上半分がグラァッと、本当にゆっくりと傾き始める。
下のライトもあまり届かない闇の中で、俺が最後に見たのは下へと倒れてゆく黒い大きな影だった。


ドオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォんんんんんんんんんっっ!!!
とてつもなく重い地響き。都庁全体がゆっさゆっさと揺らされている感じだ。

「しらんしらん!俺達は何にも知らないぞぉ〜っ!」
俺だけではなく、茜や郁美さんまでが、外を見ようともせずに一心不乱にガシガシと繭の体を押していた。
しかし繭ロボはそんな俺達の気持ちも知ることはなく、ただ外へとビームの照射を続ける。
ビィッビィッビィッビィッ!!!
そして俺が前髪に隠れて見えなかった赤いボタンをプチッと押したときだった。
《電源オフ》
プシユゥゥゥゥゥゥッッッッッッッッッッッッ・・・・・・・、
抑揚のない声があたりに響き、やっとの事で繭ロボは停止した。


「止まりましたね・・・」
「長かったな・・・・」
「長居は無用、とっとと回収して出ましょうか」
座り込んだ俺達を郁美さんが立つように促す、とその時、俺は誰かの話し声を聞いた気がした。
「どうしました?」
「いや、なんか話し声が・・」
「話し声?」
「もしかしてこれじゃない?」
郁美さんが繭ロボの耳の辺りから、何か音のするイヤホンを取り外して持ってくる。それからはたしかに誰かの話し声が聞こえた。
「誰かがこれで指示を送っていた見たいですね」
そういう茜の表情は少し険しくなっていた。
音量調節用とおぼしきつまみがあったので、俺はそれを最大にまで上げてやる。

《はっはっは、うまくいきましたな住井様》
《まったくだ。折原には感謝するぜまったく》
《完全実写のSF映画、ターミネーターなんか目じゃないですな》
《ああ、後は繭ロボの中のカメラに入った映像と、都庁内に仕掛けまくった隠しカメラのデータを取りだして編集するだけだ。これで今度の文化祭特別賞はいただきだな》
《私もお嬢様に映画を持っていくことができそうで嬉しい限りです》
《俺もお前のような優秀な執事を借りることができて幸せだよ、セバス》
《いえ、このセバスチャン。来栖川家、長女様が望むならたとえ卑しい俗民どもにこき使われようとっ!!!》
《どさくさにまぎれて言いたいこといってくれるな、お前・・・・・。まあ、ヘリの免許を持ってるってのはありがたかったけどな》
《おっと、そろそろ燃料がきれてきたので台場へ戻ります》
《ああ、頼むよ・・・》


・・・・・・・・・・・
「つまり私たちは住井君の手の上で遊ばれてたんですね」
「どうりで繭ロボが私たちを見つけるのが異様に早かったわけだわ」
「さてと、これをふまえた上でどうします、こ、浩平?」
後ろで茜の戸惑う声、しかし俺はそれを無視して目の前の赤いボタンをもう一度押した。
ブウウウゥゥゥッンという機動音。
「みゅみゅっ!」
「よ〜し、繭!あそこにヘリがいっぱい見えるな、あの中の極彩色の趣味の一番悪いのを叩き落とせ」
「あ〜っ、あんたなにやってるのよっ!」
しかしいまされとめられても遅かった。
「発射っ!」
「みゅっ」
ピカッ
伸びていったビームが、そのヘリを真っ二つに切断する。ちょうど卵をパカッと割ったような感じで、中から二人の人影が下へと落下してゆくのが伺えた。
「ふはははっ!見ろ、人がゴミのようだぁ!」
「ラピュタですね」
「以前にセバスチャンって、運転している癖してベルト閉めてなかったわね」
そしてビルの谷間へとすいこまれていく二人だったが、用意の良いことに、『だよもん』と描かれたパラシュートを広げて降下してゆく二人。
そしてそのピンクのパラシュートを、上から伸びた繭ビーム(浩平命名)が貫いたのだった。

<事後>
浩平「よっ!奇跡の生還おめでとう!」
病室のベッドから、面会謝絶状態ながらもリンゴを力無く放り投げる住井。
住井「・・・・・・・・・・・・・」
浩平「なになに?悔しいって、そりゃ当然だよなぁ」
浩平は住井の前で新聞を広げる。
浩平「都庁内に仕掛けられたビデオカメラの残骸。いったい犯人の目的は!?って書いてあるよな」
住井「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
浩平「まああのまま残して置くわけにも行かなかったんで壊させてもらったんだが・・」
住井「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
浩平「これで一ヶ月の苦労がぱぁだねぇ。はっはっは」
がばっと住井が人工呼吸器をはずして起きあがる。
住井「なんだとっ、だいたいてめぇ復讐にしてはアバウトすぎ・・・ごほっ、ごほごほっ・・」
そして力つきる住井。
浩平「ま、お大事にな。あの無免許操縦でつかまったじいさんにもよろしく言っておいてくれ」
そしてジト目で見つめる住井を尻目に、病室を出てゆく浩平。
茜 「浩平・・・・」
浩平「おぅ、茜。編集できたか?これでこんどの文化祭は頂だな」
茜 「中に聞こえてますよ」
浩平「大丈夫。しばらく動けないから。さっ、いこうぜ」
茜の方をさりげなく抱きながら病院の廊下を歩いてゆく浩平。
住井「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
茜 「(大変ですね)」
住井は心の中で頷いていた。
    
                     おわり☆
<そのころの詩子>
茜が携帯をかける。
詩子《はいもしもし、あ、茜!》
茜 《心配しました。今どこなんですか?》
詩子《え〜っとね、下に靴の形をした半島が見えるよ》
茜 《・・・》
そうして茜は宇宙(そら)へ上がった日本人女性2号さんとなった。

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今回はひさびさに詩子をつかってみました。
最後のは衛星軌道上(某○タリア上)の意味です。
あとセバスは某○ーフの方から借りた奴です。すいません(^^;
あとさらに長めですいません(^^;;;

簡単ですが感想いきます。
>粉雪の舞う舞台で・・・ (1)
>ポン太さん
いいですねぇ、深山先輩☆ ・・・。
こほんっ、そ、それはともかくとして、部活に熱を入れ始める不真面目学生ってのはいいですね、動機は動機としても。

>お弁当
>いけだものさん
浩平のことを気にし始めるあたりの茜がいいですね。
調理実習がありながらもランチタイムのために作っていこう、と思う辺り、
くぁ〜〜〜っ! これぞ女の子ではないでしょうかっ!!(超阿呆)

>えいりさん
繭の彼ですね☆ なかなかいい奴です(^^)
繭の大切な人、浩平という人格、それらを繭の彼氏という視点でみるのは面白かったです。にしても、本当に二人が(両カップルとも)いい感じですね。

>永遠への誘い −その2−
>バルさん
浩平のお知り合いの中で、みさき先輩がもっとも核心に近いところにいるような気がしますね。「浩平君だったんだ」のセリフや、突然先輩がいなくなっているあたりのことが気になります☆

>やさしい決断(前編)
>吉田 樹さん
住井いい奴です(T T)
友人の好きな人にトップの座を渡すエピソードもいいけれど、やっぱり広瀬の話が一番個人的に良かったです。広瀬のあの意地悪な行動の裏にある、そんないじらしい女心がサイコーです☆

ぐあ〜っ!感想もらいまくっていながらここまでしか書かなくてすいません。
あと感想下さった方々ありがとうございます。

>後記などあればどうぞです↓(話題はフリーです)

http://web.pe.to/~sin/bbs3/mkboard2.cgi?youlane