チェンジ!4.5.6【5章前半】 投稿者: WILYOU
5章   〜だよもん達街へ行く〜

またまた折原浩平17歳。
前回のあらすじは前の通り。
んじゃ、いきなり話から行きます。

俺がだよもん星人と化した全校生徒に踏まれまくってからはや一時間。SSの利点というか、俺はすでに復活していた。
「これでまたつっこみが入れられるわね☆」
「違うっ、断じて違うっ!!」
保健室のベッドの横で、けが人にかける言葉とは思えない(しかも加害者)言葉を吐く七瀬に俺は思いっきり反論していた。
「あ、浩平。起きたんですか」
保健室の奥から茜がとてとてとやってきた。
「ああ」
「痛いところは?」
「知り合いに殺されかけたことに対する心の痛みかな」
ヘッといった笑みも付けてやるが、七瀬はノーリアクションだった。
シカトするとはなかなかいい度胸してるせねーちゃん。
「まあとにかく大事がなくて良かったです」
「なに?ひょっとして俺の快報をよろこんでくれるのか!?」
だとしたら貴重な存在である。
「はい、なにせ浩平にはこれから・・・・」
これから・・・。
「頭が痛くなった、寝る」
俺は布団をかぶって横になる。
「あの、話があるんですけど」
「そういえば腹が減ったな、七瀬、お前の弁当でもくれ」
「馬鹿、もうお昼過ぎてるわよ」
「話が・・・」
「あ〜あ、いい天気だよなぁ・・・」
俺はそばの窓の方に目をやる。
昼過ぎの暖かな光、動物でいえば食後のお昼寝タイムといった時間だろうが、その気持ちがいまはよくわかる気がする。この季節の風は冷たいだろうが、その光はどこまでも暖かく柔らかな気がした。
落ちた葉っぱが風に舞い、澄んだ空気が吹き抜けるあの公園は、寒いながらもきっとこの季節でしか味わえない顔を見せてくれることだろう。そう、目の前につきだされた黒猫顔のポシェット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「うあぁぁぁぁぁっ!俺はもう猫なんて知らねぇぞおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」
「思いっきり遠い目をして。全力で現実逃避してたわね・・・」
「いいですか浩平。現実とは常にそこにあるモノ。どうあがいても逃げられないモノなんです。そしてそれは待ってはくれません。時の流れの中でいつまでも同じモノなんて過去以外にはないんです。そしてそれはほとんどが悪くなっていくモノ。気がついた時点で腰を上げて、それに真っ向から対処していくつもりでなければ、いずれ辛くなりますよ」
・・・・・・・・・・・・・・・。
茜の言葉が妙に痛く感じる。
「わかった・・・・・・・。で、話したい事って」
俺はしぶしぶ茜達の方に顔を向けた。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
顔を見合わせる二人、が、七瀬の方から先に口を開く。
「いい、また逃避しないできいてね」
「・・あ、ああ」
「繭が学校の外に出たのよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・ふっふっふっ。
「秋の夕日に〜照る山も・み・じ〜☆」
「だから外をそんな目で見ないでっていってるでしょ」
「うるさいっ!俺は今季節の情緒を全身で感じているんだっ!!」
「今は冬でしようが!」
「俺の知ったことかああぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!」
・・・・



そうして結局ほっておけるわけもなく、俺達は商店街まできていた。
「で?どこにいるって?」
「ほら、あっち」
七瀬が指さした方を向くと、確かに彼らが掛け声を掛け合ってこっちに向かって走ってきていた。
そしてその掛け声たるや、
「だよ」『もん!』「だよ」『もん!』
そして彼らは俺達の前を通り過ぎてゆく。
「何?高校のマラソン大会?」
「ただのパフォーマンスだろ?」
「ああ、福祉のためにどうたらこうたらっていう?」
そんな店の人たちの声が聞こえる。
そして通り過ぎてゆく生徒の中に俺は澪の姿を見つけた。

ハラハラッ パシッ

『なのなのもんもん☆ なのもんもん☆』
「・・・・・・・・・・・・・」
「なんだこりゃあ?」
「さあ?ひょっとして今度の演劇部の演目じゃないのか?」
「ああ、あの学校の演劇部はレベル高いからな」
この人たちが、彼らが素でやってると知ったらどんなリアクションを示すだろうか?
何か平和な世界にいる彼らが憎らしくて、俺はついそんなダークな考えに走っていた。
「どうする?」
「もういい、もういいよ毛利君。わからない奴にはわからせてやろうじゃないか」
俺はこみ上げてくる笑いを手で押さえようとするが、口の端から漏れる声だけはどうしょうもなかった。
「誰が毛利君よ」
「浩平。目が『偽りのクリスマス』イベントの時と一緒になってます」
「それがどうしたぁっ!」
「それに本当にやるんですか?」
「何かあるのか?」
「またユーザーの方から『よくも純真な彼女を』とか『最短コースで消すぞ』とか『前半のナナピーイベントでたっぷりいたぶってあげよう☆』とかっていうコメントが続々と・・・・」
「さ〜て、明朗快活、毎日御礼、折原浩平。今日も清く正しく厚生に、道路標識しっかり守っていってみよ〜かぁ!」
そして元気に前へと進む俺。
「媚びてますね」
「あんたその一方通行って車の話よ」
そんな声が聞こえた気がしたが、むろん俺の脳には遠く届いていなかった。


                      <5章の途中でなぜかおわり>
                      もしかしたら続きへ続く。
<そのころの長森>
ズズッ
「おいしいお茶ですね☆」
「ありがと。そういってもらえると嬉しいよ」
「先輩ってお茶ズキですか?」
「う〜ん、通ってわけでもないけどそこそこ飲んだりもするよ」
「ふ〜ん・・・」
ズズッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
どこまでものどかな昼の風景だった。
_________________________
はぁっ、なんか話がまた壊れてきました。最初は先輩と澪が変わる展開になるはずが、途中で「目と口のことはどないすんねん!」ということに気がつき急遽変更したのはいいものの(汗)とりあえずなんとかはします。
あと、だんだん笑いが減ってます(汗汗)
次回で終わらせるつもりなんで、なんとしてでも挽回したいです。
長々とすいません、感想行きます。
感想
>かっぺえさん(リレーSS第13話)
南が救済SSで救われているエピソードはいいですね。鳴り響いた電話の先が気になります。それと禁断の場所ってのもよかったです。
>(おねくえすと 第三章)
乙女の証がメリケンサックとか、メテオでラーメンが振ってきたりと、まさしくONEなクエストですね。茜の台詞が楽しかったです。

>吉田 樹さん(待っているから(後編)
優しい南と、純な佐織。この二人が異様に気に入ってしまいました。夏みたいな女の子。いいですねぇ。とても可愛く見えました。

>変身動物ポン太さん(感想SS”寒い朝には缶コーヒー”)
や〜いM、M〜☆
とまあ気軽な挨拶はおいといて(すいません(^^;)
感想ありがとうございます。ドイツ製とはなかなかこだわってますな(笑)
>(激突!!(事件編)
激突してくるONEのヒロイン達が好きです。派手にさくさくいくあたりが気持ちいいですね。最後の「メリークリスマス」も時期にあっててナイスです。
>(激突!!(解決編)
おお、解決編ですね。しっかし繭が原因だったとは。おそるべし繭・・・。
でもやっぱ「乙女必殺!”ジェノサイドバスター”!」が最強ですね(笑)

>いけだものさん(頼りになります! 折原浩平)
全然頼りになってない浩平や、何十倍も恥ずかしい過去を握られているみさき先輩がいいですね☆ やっぱりせんぱいよりも深山さんの方が一枚上手って事ですね。
あと感想ありがとうございます☆叫びは私情がちょおぉぉぉぉぉぉぉっっっっとだけ入ってるかもしれません。(嘘つき)

>もももさん(穴埋めSS2)
感想ありがとうございます。
浩平、一日も寝てたんですね。自分にも似たような経験あります(爆)
それと目覚ましぐらいじゃ、絶対に浩平は起きないんですね(笑)
>(大海原で遠泳を〜1〜)
茜と詩子の司会進行がいいです。晴香と乙女の対決、追いつめられた深山部長が楽しかったです。続きが楽しみです。

>秀さん(感想戦記(謎なナレーター住井ひっそりと現るの巻)
いゃあ、七瀬をクール宅急便で送ったり、ちゃんと証拠を握って戻ってきたり、何故か住井がリポーターで入ったりとおもしろかったです。ルミ強いですね。
>(大宴会(クリスマス編))
いや、最初の「おじゃまします」では思いっきり笑わせていただきました。
さすがは詩子ですね。これだけの人数を引き連れてくるとは。先輩の肉まんや、茜と澪の酒乱も良かったです。

>バルさん(にゃんな日々)
結局浩平のいつもの悪い癖が原因だったんですね。それを真に受けて怯える澪が可愛かったです。しっかし浩平もなかなか楽しいことを教え込みますね。

>偽善者ZZさん(浩平犯科帳 第三部 第五話)
由依の笑いを交えた人物紹介がよかったです。記憶操作に、最後にでてくる人たちと、次の展開が気になってきますね。詩子もいい味出してます。
>(浩平犯科帳 第三部 第六話)
いろいろとしっているシュンや、必死に攻撃をかけてくる高槻と、楽しい(?)展開になってきましたね。茜の出生の秘密も明かされましたし☆

>まてつやさん(らぶらぶラブラブLOVE☆LETTER♪)
いや〜笑わしてくれます。七瀬の後輩からのお手紙や、藤井勇気さんの登場。
なにより恋と変の字を間違えた辺り(特に「経験者談」のあたり)がよかったです(笑)あと、追伸ありがとうございます☆

>天王寺澪さん(NEURO−ONE 4)
スミイの性格がいいですね。あと雰囲気がいいです。汚れた街の一人の男って感じで。澪のママさん?バーテンみたいなの?もやたらいいです(阿呆)。
>(NEURO−ONE 5)
泳ぐっていう表現といい本当にリアルですね。他人を気にし、常に周りに注意を払いながら生きて行く人たちがいいです。シュンの謎も気になりますね。
>(NEURO−ONE 6)
面白くなってきましたね。これから展開される作戦やコードワッフルの生い立ちやその生活など、完全に一つの世界を作り上げてる感じです。彼女の「軽そうな男」という表現がよかったです(笑)

>吉田 樹さん(ある日の南)
はぅっ、「自分の体も熱くさせた茜」の辺りが鼻時ものですね☆(馬鹿)
テニスボールで仕返しする茜がいいです。
あと感想ありがとうございます。にしてもボスって、覚えてましたか(笑)

>もうちゃんさん(乙女興奮記「高槻を殺せ パートすりゃ〜」)
いや〜本当にいい人ですね、高槻。裏庭の草むしりとはなかなか(笑)
あと、茜と詩子のコンビと、死傷者を出さない七瀬もいいです。

>メタルスライムさん(悪夢という名の現実)
説得力あるSSです。リボンを取られるをいやがった理由がはっきりとしてますね。にしても本当にちょっときました。

>ばやんさん(南君の悩み―7―)
さ、3○・・・・。なんつーか、想像していたら(すなっ!)鼻血がでそうに(笑)いや〜外道な浩平がいいです。レ○な詩子も素敵です(阿呆)
あと感想ありがとうございます。、にしてもボスって・・・。
吉田 樹さんといい覚えられてる〜(笑)
>(リレーSS第14話)
怪しげな高槻財閥の秘密乗用車。そして詩子を甘さと金銭面で攻めようとしている茜がいいです。やっぱりこの二人ですね。

>KOHさん
だぁっ!お嬢な詩子がいいですっ!詩子のご学友と、クラスメートとの対話はさらにいいです。「…っ! うわー、久し振りに肩こったぁ!」の台詞が気に入りました。(実は詩子も結構好き☆)

>まねき猫さん(ある日の出来事)
南ばかりが救済されることに、なにか理不尽なものを感じた住井ですね。紆余曲折あって結局「脇役の☆」を目指すことになるのがいいです☆
New住井君に、シュン君も笑わしてくれます。

>YOSHIさん(はぐれ3匹【恋愛編】その2)
ハレルヤが流れているのがいいですね(笑)詩子が南を「一線越えてるよ」とか「肉体○係」という言葉を用いて追いつめていくの笑わせてもらいました。

以上です。
次回はひさぴさに飛ばしていくぞぉ〜☆フフフッ(寝不足)
では、寒い中お体に気いつけてくださいね〜☆☆☆

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