長森行進曲【短編集】 〜仕返しだもん〜 投稿者: WILYOU
1,朝
カシャアッ
聞き慣れた毎朝の音、
「ほら浩平、おきたぁ〜」
そして布団が今にもはぎ取られようとする。
「キヤアァァァァァァァァァァァァァァッ!」
平和な朝のご町内に響きわたる長森の悲鳴。
「こ、浩平〜・・・」
俺はモスラ(さなぎ、繭バージョン)と化していた。

バリッ
俺は昨晩徹夜続きでつくったそれ(白い繭)を内側から破る。
「どうだ。おどろいたか?あ〜る君を参考にしたネタだ」
「はぁ、古いよ・・」
長森は力無く呟いた。

そして次の日

・第一作戦
カシャアッ
「ほら、浩平!起きないと遅刻するよ〜」
やたらうるさい怒鳴り声に俺は重い瞼を少し開けた。
が、それが一気に見開かれる。
目の前に裸体がさらけ出された。
長森の・・・
「お返しだよ、浩平」
・・・・・・・・・・
ブシュ〜!!
部屋が真っ赤に染まってゆく。
「ちょっ、ただのポスターだってば」
突然鼻字を吹き出した俺に驚いたのか、長森が慌てる。
よくみるとただ、長森の前にスケベポスター(等身大)の体の部分を持ってきただけだった。
「な、なんだ・・びびったぜ・・・」
「あはははははははっ」
部屋の中にいつもの明るい空気が漂った。
しかし、
「って、どこから見つけたお前っ!」
気が付くと、ベッドの下のそれ系のものが、部屋中に散乱していた。
・・・・・・・・・・・・・・
「ロリ系だったんだね、浩平」
「俺が悪かった・・」

・第二作戦
カシャアッ
「ほらおきたぁ〜」
朝の眩しい光の中で俺は重い瞼を開けた。
「ん・・んんっ・・・」
見ると「ちびみずか」がいた。
「迎えに来たよ」
にっこり・・・・・・・・。

「ノオオォォォォウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」

・第三作戦
カシャアッ
くっ、またいつもの朝だ。
ぺちぺち
なにか堅いもので頬をたたかれる。
「ぐ〜」
狸寝入りを決め込む。
ぺちぺち
「ぐ〜」
しかしそれでもおれが起きないのを見ると、そいつは部屋から出ていった。
なんだ・・以外に根性無いな・・きょうのあいつは・・
そして、俺はまた深い眠りにつく・・・

ざばぁっ!

突然顔に変なものを当てられる。
というかすんごく熱い・・
「た゜あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
見ると前に澪が居た。
『おきるの』
「あ、ああわかったよ・・・・」
むっちゃ熱い・・・
俺はすぐさまシャツを脱ぐと、別のに着替えた。
そこで気が付く。
『長森先輩にたのまれたの』
「なんでお前がここに居るんだって、なんでさきに答えてんだよ」
『お約束なの』
「はいはい」
・・そしてまたあることに気が付く。
『体を見てみるの』
【これはどこがギャグなんだ?】ときこうとしたが、先に答えることを予測してなにも聞かずに澪の方を向くと、やはり先に答えていた。
「体?」
そういえばシャツがいつもと違ってきつい。
とくに胸の辺りが・・
「・・・・・・・・膨らみがあるな・・・」

バッ

俺はシャツをすぐさま脱いで、胸を見るとそこには確かに二つの膨らみがついていた。
『らんま1/2(逆バージョン)なの』
・・・・・・・マジかい・・・

・最終作戦
カシャアッ!
いつもの朝の光が、瞼を通して俺の目を刺激する。
パチリッ
何故か俺は嫌なものを感じて目を開けた。
「わっ、おきたっ!」
しかし、体が動かない。
「無理だよ」
「どうしてだっ!」
俺は横の長森に尋ねる。
「拘束してあるからね」
そうして、俺は手術台とかしたベッドの上から降りた。
ベッドの4隅にある拘束具、これが俺が起きるのを妨げていたらしい。
見るとあちこちにノコギリなどがちらばっている。
「お前。何をした・・・」
「悪い子には教えて上げないんだもん♪」

その日の掃除の時間、
「悪い!俺今日はみさき先輩と曲がり角でごっちんこイベントあるから先いくわ!」
後ろの長森にそう言うと、俺はずっと先の廊下の曲がり角を目指してもうダッシュした。
ごっちんこ♪ごっちんこ♪
浮かれながら俺がそう走っているときだった。
「浩平!だめだよさぼっちゃ!」
後ろから長森の声。しかし、俺は当然のことながらシカトした。
が・・・・・・・

パシュッ!

うしろから変な音。
見ると七瀬がロケットランチャーを構えていた。
というか、今すぐそこにその弾が俺に迫っている。
「嘘っ」
俺は速攻で逃げた。
職員室、用務員室、会議室、ボイラー室、女子更衣室(これはわざと)、校長室などをそれから駆けめぐった。
しかし、その弾は俺が曲がるごとに軌道修正してついてくる。
そして・・・・・

ドオオゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッン!!!
俺は全治一週間の怪我を負った。
「浩平ロック(オン)システムだもん♪」
派手すぎ・・

・余談作戦
「ほら、お風呂入りなさいよ、沸かしてあげたから・・」
お、わるいな長森・・それじゃさっそく。

ドボン・・・・

・・・涼しい。
というか、冷たい。
つーか、めちゃ冷たい。
「みずかぁ〜!」

2,クレープ食べられ事件

はむっ
「あ〜、またわたしのクレープ食べたっ」
テスト期間中、俺たちはバダボ屋のクレープを食べ永ら町を歩いていた。
長森が俺が奴のクレープを食べることに不満をもっているらしいが、現行犯逮捕できないのでちょっといらだっているようだ。
「も〜」

そして次の日、俺達は商店街に来ていた。

第一作戦
はむっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だぁ〜。
「わっ、あのお兄ちゃんきたな〜い」
「町中で吐くなんて・・・まったくいまどきの子供と来たら・・(何故?)」
「嫌です・・」
町の人たちの冷たい声が俺の耳に聞こえた。
「特注練乳クレープだもん♪」

教えたの(絶対)茜だな・・・・


・第二作戦

はむっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は住井の開発したどっぺる薬を飲んで、どっぺる浩平となった。
∇∇∇∇∇∇∇∇
∇ウォンテッド∇ 
∇折原浩平  ∇
∇∇∇∇∇∇∇∇
その張り紙は何故か、俺が消えていた一年の間も消えることはなかったらしい。
俺が気を失っている間に、なにをやったんだ、どっぺる浩平!


・第三作戦

はむっ
トロを生クリームであえてある・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まぁ、ささやかな復讐だな。
俺は悟って静かに食べた。
「苦労してますね」
風に乗って、茜の声が聞こえた気がした。


・最終作戦

はむっ
具がない・・・・・・
「ネタ切れなんだもん♪」
そんなんでゆるされると思っているのかぁ〜!」


・余談作戦

はむっ
口の中に異物感。
取り出すと髪だった。
いや違う、紙だ。
『これ以上長森さんにちょっかいかけたら殺す』
・・・・・・・・・・・・・・・・
辺りを見ると、商店街の店の人たちの大半が俺の方を見ていた。
クラスの男子もいる・・・・・・・・・
さ、さては数では七瀬を上回る(かもしれない)長森ファンが、いつもこいつにちょっかいをかけている俺にいいかげん堪忍袋の緒を切らして動き出したか・・
見ればバダボ屋の店員も隣のクラスの奴で、こっちにさりげなく中指を押っ立てている。
・・・・・・・
俺、生きて帰れるかな・・・・・
「泣いてますね」
茜の声、
うん・・・・・・・
「しかし、いったい何故今になって突然・・」
「わたしが住井君に『浩平君にいじめられたの、何があったかはとてもいえないけど・・・』って嘘泣きして電話で訴えたんだよ」
[お前が原因かぃ!」

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長森ファンクラブ「だよもん会」に所属していながらも(今はほぼ幽霊化してるけど(^^:)、長森系SSをまったく書いてこなかった俺。
かぃたぞぉ〜! もう上から下まで長森オンリー(澪少しはいったけど)!
もう書いてる側のエゴだしまくり♪
ん〜、やっぱええわ、長森☆
って、このままだと50KB越えるまで語りそうなのでここらで打ち切るとして。
今回は作中で長森をいじめまくった主人公を(かる〜く)いじめてみました☆

>感想
>の前に一言
感想下さった方々ありがとうございます☆

>藤井勇気さん
うまいですわ。繭の日記形式のSS。
思わずどっぷりと入り込んでしまいました。
いじめ、友達、浩平への思い出。繭の一年の中にはかかせないものをとりこんでいて、ほんとうにおもしろいです。
ONEの中では描かれなかった一年をみれてよかったです。

>まてつやさん
ん〜、せつなくていいです♪
「あなたの傘」うまい表現です。
茜と雨は切手も切れないかんけいですからねぇ(謎)。
ONEのあのBGMがいまにもかかってきそうです。

>奈伊朗さん
とりあえず始めに始めまして。
えっと、すっごぃです。鯛焼きにたとえた人間のあたりがのたとえかた(なんの事や(^^;)がすんごいです。表現も凄いし。
ん〜、そういうふうに書いてみたいです。
で、感想ですけど、どっぺるは本当に怖いです(^^;
途中からひびってました。(怪談系駄目・・でも好き(マゾ?))

・一回書いてみたかった、会話形式の奴。
陽(YOU)「さ〜て、終わった♪終わった♪」
天空に浮かぶ赤き月「まったくなにを書いているのやら・・・」
陽「どうでもいいけどHN長いよ、お前」
月「このわたしにむかってそんな口をきくとは、なかなかたいした度胸だな」
陽「とかいうわりに短くしてるじゃないか」
月「ふっ。出番ほしさにこうして頼みに来ている立場でそんなことができるはずもなかろう」
陽「そういうわりには偉そうだな(パッケージについてるだけの奴が)」
月「イメージがこわれるではないか(それに私は本編でも少しは出ている!)」
陽「どうでもいいけど、おれはMOONネタはとうぶんかかん!」
月「ぬあにっ!?どうしてだ」
陽「前回ONEの中に郁美、晴香(どっぺる)を登場させたんだが・・」
月「ほぅ」
陽「殺戮ありのとってもダークな代物になってしまった・・」
月「(それはお前が好きだからだろうがっ!)<(心の声)」
陽「犬ころに変えてやろうか?きさま」
月「冗談だ・・(言論の自由が・・)」
陽「とにかく、そんな調子でMOONなぞかいたら年齢制限ありな代物になってしまうかもしれないんでな(きさまに人権があるのか?)」
郁美「へぇ、書かないと・・(ないわね・・・)」
晴香「おっしゃるわけね・・(人じゃないもの・・)」
由比「いけぇ、ちょこ!(郁美さん達もある意味、人じゃないかも)」
陽「だあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!すいません!」
しばし後、
陽「くっ、骨折5カ所、脱臼45カ所、体についた傷は無数、といったところか・・(晴香は脱臼させるのがお好き♪)」
月「まったく、どうしてわたしには偉そうな口がきけて、どっぺる化してないあいつらに歯が立たない・・(そらまたご結構なご趣味で)」
陽「あいつらは女だ(断言)!!」
月「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(女尊男卑・・)」
陽(ところで月って男だっけ?)

>長々と書いすいません(^^;

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/5256/index.html