あいつが・がっこに・やってきたぁ! 投稿者: うぃる(YOU)
★はじまり★
・は〜い、このおはなしはONEのみの、平和な学園ものストーリー(笑いもちょ
っとあり)で〜す。 ムーンのキャラである郁美も起用してますが。知らなくて
も十分オッケーだと思います。
では、さっそく、どうぞ〜〜♪
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深夜。

「できたあぁぁっ。ついにできたぞおぉぉっ」
怪しい工場の怪しい一室で。住井は叫び声を上げていた。
「早速、起動だ」
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・・・・・・・・・・・・・・そして翌朝・・・

「こうへい、ビッグニュース!。この近くの、あの古びた工場、全壊だって」
俺がめずらしく早く登校してくると、早速長森がやってきて話し始めた。
「全壊?地震でもあるまいし、全焼じゃないのか?」
「う〜ん、わかんない。でも、聞いた話では全壊っていってた」
「ふ〜ん、そうか、こわいな・・・」
そう、あいづちを打っていると、俺はあることに気がついた。
「って、おい、住井の家じゃん」
「うそっ」
「住井は?」
「まだ来てないけど」
『・・・・・・・・・・・・・・』
二人とも沈黙
「死んだか・・・・・・・・・・・・・っていうと、しんでねぇよって
、でてくるんだよな・・・」
そうつぶやいたとき、俺の足下から声が聞こえた。
「しんでねぇよ・・・」
かすかに、いや、かなりの怒りを含んだその声は、我がベスト友人の住井君
だった。
おれは、迷わずそいつを踏んづけた。
「てめぇ、いわれたからってでてくんじゃねぇ!、それじゃあ、なんのひねり
もなにも、な〜い〜だ〜ろ〜が〜」
ぐりぐり踏みつけてやる。
「ああっ、すいませんっ」
「浩平、態度でかいよ」
まあ、1/4は冗談だが、
「なんて、やってるばあいじゃないっ!これから、大変なことになるぞ。外
を見て見ろ!、そろそろくるころだ」
そういって住井がはねおき、窓の外をピシッっと指さす。
俺と長森はうながされるままに外を見る。
登校時刻をすぎ、遅刻者のチェックもすんだ校門付近は、先生以外はいなかった。
そのとき、むこうからとてとて、かけてくる人影があった。
『繭?』
俺と長森の声がはもった。
「ただの繭ちゃんじゃない」
後ろからそんな住井の声が聞こえた。
みると、繭は校門前の先生に捕まるとこだった。
この学校の制服を着ていたためだ。
「みゅ〜」
そんな声が聞こえた。ような気がした瞬間。
大量の光と共に、その先生は消えていた。
そこに巨大なクレーターをのこして。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「どうだ、おどろきのあまり声も出ないか?」
「あったりまえじやあぁっっっ!」
俺は住井の胸ぐらをつかみ上げた。
「自分の知り合いが、あんな人間離れしたことして、驚かない奴がいるかっ!」
そういって、住井を上に掲げて前後にかくかく振る。
「まあ、まて、あれは繭ちゃんじゃない」
俺は手を離した。住井が床に落ちる。
「誰なんだよ・・・」
「おれのつくった1/1スケール繭モデルロボ、スーパー繭ロボラヴラヴ1号だ」
「・・・・・・・・・・・・・」
長森はすでについてこれてなかった。
「んじゃ、何か?マルチみたいなものを作ったって?、おまえが?」
「勘違いしてもらっては困るな、マルチにあのようなビーム兵器はナイッ!」
「あぶねぇだろうがああぁぁっっっ!」
横からの七瀬の空中中段回し蹴りが、住井の後頭部に炸裂した。
そして、コトッっと床に倒れる住井。
俺の役を奪いやがって、七瀬め・・・

どおおおおんっっっっ どごどこおうううんっっっ

そんなことをやっているあいまに爆発音、だんだんちかづいてくるのは気のせ
いだろうか。
「なんか、ちかづいてきてるよ!」
長森がなかなかうがったところを指摘してくる。
「まあ、いつものようにこうへいを追いかけるようにプログラミングしておいた
からな」
住井が、もうダメージから回復したのか、起きあがってそんなことを言った、
いや、そうぬかしやがった。

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俺は首を、ぎぎぃっっと住井の方へ向けた。
「今、聞き捨てならないことを言ったね。住井君・・」
「だ・か・ら、お前を追いかけるように設定しておいたんだよ。ほら、おれって
完璧主義って言うか・・」
住井がその言葉を最後までしゃべることはなかった。
なぜなら、おれの、三段机で上から叩きつけ攻撃に、すでにこときれていたからだ。
「んったく、繭ファンなら、自分をおいかけるようにプログラムしとけっっ!」
俺はそう吐き捨てると、これからのことを近づいてくる爆発音と
「みゆ〜」の声の中、考えた。
住井は確かにこう言った「完璧主義だ」と、
ならばあの繭ロボには、あのビーム兵器が、危険なものだという認識は、まずな
いだろう。オリジナルの思考そのままなのだから。
と、なると、俺や長森への好意を、そいつで表してくることも、なくはない。


「みゆ〜」
ちゅど〜ん
と、こうなるわけだ。
嫌だ、嫌すぎる。

「こうへい・・・」
後ろから長森が肩をたたいていた。
「ん?」
「逃げないの?」
聞かなくてもわかった。後ろから「みゆ〜」と言う声が聞こえたからだ。
俺はすかさず、後ろを振り返ることもなく、三つの机に埋もれている住井を強
引に引っぱり出して、振り向く時の遠心力を利用して、声のした方へとほうり投
げた。
住井はピッタシにも、繭ロボと俺の中間で、繭ロボが目から放つ、二条の光線を
一身に受け止めていた。
「ふうっ、とおといぎせいだった。ありがとうすみいくん」
「こうへい・・そういうとこ、昔とかわんないね・・・・・」
後ろからの長森のつっこみは無視するとして、とにかく俺はそこから逃げ出した。
廊下を走ってゆくとき、やはり後ろから繭ロボがおってきた。
すると、前に髭が現れた。
こいつを利用しない手はない。
「先生!」
「んあ〜、どうしたおりはぁっ!」
先生は俺の名前を最後まで呼ぶこともなく、変な声を上げ、窓ガラスをぶち破
って、下へと消えていった。 黒こげで。
おれが奴の背中を、後ろから回り込んで、思いっきり蹴り飛ばしたのだ。
もちろん、繭の方に向かって。

それからも、俺は逃げ続けた。
そばを通り過ぎる知り合いに、髭と同じ手を使いなんとかここまで逃げることが
できた。
南、鉄原、用務員さん、坂上、校長、郁美・・・尊い犠牲者達だ。
さすがに郁美が、窓の外にほかりだされたときは、後々の報復も考えたりしたが、
まあ、しばらく動けないだろう。4階だったし・・・・・・・・
「みゆ〜、みゆ〜、みゆ〜♪♪♪」
繭ロボはすっかりごきげんだった。なにが楽しいのやら・・・・・・
「たいへんそうですね・・・」
「うおっ」
突然横に茜が現れ、俺の手の中に温かいものを押し込んでいった。
照り焼きバーガーだ。 
なるほど、これで気をひけというのだな。
さんきゅー茜。ありがとう茜、おかげでたすかったぜ。
俺はそう心の中で感謝すると、振り向いて繭ロボにバーガーを見せた。
「いくぞ〜、それっ」
進行方向と逆方向に思いっきり投げてやる。
「♪♪♪〜」
猫のように急反転し、しなやかに体を曲げてそれをダイビングキャッチする。
ホントにロボットかよ・・・
そう思ったりなんかもしたが、とりあえずいまの隙に逃げることにした。


2階 会議室
ここまでくれば、もうおってはこないだろう。俺はそう踏んでいた。ところが、・・・

ちゅどごおぉぉぅぅぅぅ〜ん

さっきの数十倍の振動が学校をおそった。
びしびしっ、とかべにひびがはいる。
「へっ?」
「照り焼きバーガーでパワーアップしたようですね」
気がつくとまたも横に茜がいた。
「うおっ」
「手に負えません、静観します」
そう言うと、茜はスッと消えた。あいつ。いつの間に瞬間移
動などという技を・・・・・・・・・・・・・・・・
 だが、そう安穏としてもいられなかった。
「みゆ〜」   ばたばたばたばたっ
あの声とあの足音が近づいてきたのだ。
いつもならかわいく思えるこの二つも、今はターミーネーターの機械音と足音の
ように聞こえた。
しかしそのとき、幸運にも俺はこの危機の打開策を思いついたのだった。

どううううんっっっっ

会議室のドアが吹き飛ぶ、そしてそれに遅れて、繭ロボが部屋の中に入ってきた。
煙が立ちこめる中、おれは繭ロボに抱きついた。
後ろから。
さっき、俺はドアの横でまっていたのだ。繭ロボが入ってくるのを、
まさか、ドアを爆砕して入ってくるとは思わなかったが、結果オーライ。
後ろから抱きつくことには成功した。
ふふっ、これなら目からのビームはうてまい。
さらに、思った通り。繭ロボは、うっとりして、おれに体を預けてきた。
とはいえ、いつまでも、こうしているわけにもいかない・・・っと、そうだっ!
「繭、おいかけっこしようか?この前みたいに」
「うんっ」
まあ、繭ロボにこの前、がわかるはずもないのだが。一応、追いかけっこの案には
応じてくれたようだ。
「それじゃあ、ただおいかけるんじゃおもしろくないから。ルールを決めよう。
歩で、つまり歩いて、七瀬を先に捕獲したら勝ちだ。いいか?」
「うんっ」
それじゃあ、スタート!」
繭ロボは歩き出した。
すばらしいスピードで。
とはいえ競歩だから、七瀬でも逃げられるだろう。その間に燃料が切れてくれれ
ばオッケーだ。
ふふっ、我ながらか・ん・ぺ・・・・・・

ちゅどーん がりがりがりっ  べきべきっ ばぎばぎべぎっ

しまった、そう言えばあいつにビーム兵器は禁止だぞ、って言うのをわすれ
てた・・・・・・・
七瀬め、つくつぐ不幸な奴よのう・・・
俺はそう思いながら、晴れ渡った青い空を見つめた。
いつまでも。
放課後になって、爆音が止むまで・・・・・・・・・・・
現実逃避といえないこともないかもしれない。
                     お・わ・り
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☆後日談 
・七瀬留美          ・用務員さん
 骨折3カ所         左足捻挫(一階だった) 
・校長           ・郁美
 重体4ヶ月         擦り傷

・折原 浩平
ただいま行方不明中
彼の服の切れ端と、血痕が校内(食堂)にて確認済み *大量

破壊された備品(修復不能な物)
・ガラス167枚、下足箱4つ、ドア32枚、その他多数(ほんとに多数)
・食堂
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以上です。ONEのみの話です。ムーンのキャラ、郁美がはいってますが、わからな
いひとがいたら、ごめんなさい。

感想 時間がないので簡潔に
>智波さん
おお〜、ぬか喜びという。なかなか、切ない話ですね。 きますね〜
>ここにあるよ?さん
みさき先輩だったとは・・・。一ヶ月おかわりなしはきついっすね。
>ひろやんさん
日記形式で書いていく辺りに、繭の日毎に辛くなっていく感じが出ていて
ぐっとです。読んでて、せつなくなってくるのがいいです。
>藤井さん
住井と浩平の争奪戦がいいです。負けちゃったんですね住井君
>せきせいっせさん
澪の心情が、よくあらわれてました。違う人の視点から物語を見るのもいいです
ね人物の数だけ、話があるってかんじで
>社名変更のお知らせ
>このたびYOUから「ウィル」にハンドルネームを変えました。
某ページて゛、同じ人がいたんで・・・すいません
趣味悪いですけど、気に入ってます、これ>ウィル
12歳の少年の名前です。
 
「って、あれ?じゅんばんかわってるぞぉ?」って思われたそこの方!
かわってないぞぉっ、あまりの誤字脱字の多さに、もうちょっと手直ししたなんて
ことはだんじてないっ! 記憶違いだ。わすれてくれえぇぇっ!
たのむっ!
                             では!