投稿者: Yin
  なんでだろう
  どうしてだろう
  いつからだろう
  誰のせいだろう

  意味の無い問い掛けがくるくると頭をめぐる。

  なんでだろう    
  どうしてだろう
  いつからだろう  
  誰のせいだろう

  変わらないと思っていた。
  ずっとずっと、変わらなかったから。
  変わって欲しかった。
  でも、自分で変える勇気はなかった。
  だから、変わらなかった。
  当たり前かもしれない。
  でも。
  時間が解決してくれるって、いつか変われるって、信じてた。

  何の根拠も無く。

  なんでだろう
  どうしてだろう
  いつからだろう
  誰のせいだろう  −ちり−

  そこはね、私の居場所だったの。
  小さい頃から、長い長い時間をかけて手に入れた、私だけの居場所。
  泣いて、笑って、怒って、追いかけて、置いていかれて、それでも追いかけて・・・
  たくさんの時間を一緒に過ごしてやっと手に入れたの。
 
  なんでだろう
  どうしてだろう −ちり−
  いつからだろう
  誰のせいだろう−ちりちり−

  ねえ、知ってる?
  月の光って、涙を透すとね、粒が見えるの。
  とてもとても純粋で、きらきらと光る粒。
  私が手を伸ばすとね、集まってくるの。
  お母さんのところに駆け寄る、小さな子供みたいに。

  なんでかな、この子達に触れて私、わかったの。
  今からでも、私は変われる。ううん、変えられるんだって。

  なんでだろう−ちり−
  どうしてだ−ちりちり−
  いつか−ちりちりちりちりちり−
  誰−ちりちりちりちりちりちりちりちりちり−

  驚いてる。
  暗い、部屋。
  裸の上にシーツだけをかけて抱き合う二人。
  浩之ちゃんと、もう一人。
  女の子の方は・・・わからない。顔も名前も知ってるけど、思い出さない。
  必要無いから。
  だって。
  そこはあなたの居場所じゃないもの。


「変われたのかな、私達」
  浩之ちゃんの横にちょこんと座りこんで、呟くように訊ねてみる。
  答えてはくれなかった。身体の方は。
(ああ、変われたさ。だからこうしていられるんだろ?)
  心の中の、声。私だけの浩之ちゃん。
  そうだよね、変われたんだよね、やっと・・・

  −ちり−

  閉じていく視界の隅で、光る粒が私達を祝福するように舞うのが見えたような気がした。

  (了)

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 Yin: はじめまして。Yinと申すもので御座います。
     書きたいことが少しでも伝わったでしょうか?
          文才の欠片も無いこの身ではこんな拙いものを書くのがやっとですが、
          よろしければ読んでやって下さい。お願いします。
 アイラナステア:最初だからって猫かぶってるね? マスター。
 Y:おを!? 誰かと思えば、白天使のアイラナじゃないか。元気そうで何よりだ。
 ア:誰一人としてわかんないようなネタを・・・知ってる人は誰もここ読んでないじゃない。
 Y:気にしない。
 ア:はあ・・・まあそれは置いとくとして、マスター?
 Y:ん?
 ア:よかったの? あかりさん壊しちゃって。
     前は、「うをぉぉぉぉっ!! あかりぃぃぃぃぃっっ!!!!」
     とか言って身悶えてたじゃない?
 Y:うん、そうなんだけどね。でもなんとなくToHeartに電波をからめて話を作ろうと思った時に
     一番しっくりきたのがあかりだったんだよね。まあそこら辺は割り切って考えないと。
 ア:そんなもん?
 Y:そんなもん。
     それはそうとして、先輩(こう呼ぶのもおこがましいかな?)ss作家の皆様。
     まさた様の『りーふ図書館』で、過去の作品を読ませていただいてますが、面白い上に勉強になります。
     まだ1/5も読めてませんが、しみじみと自分のボキャブラリーの少なさを実感しています。
     ネタが重なってないかがとても気がかりですが・・・・
   そのうち、人様にレスを返せるようになりたいです。
 ア:一生返せないかもね。
 Y:ああ!! 
 ア:それ以前に「次」があるの? 飽きっぽいくせに。
 Y:あああああ!!! そーゆーことをゆうなあ!!!
     ・・・・・・こわいから。
 ア:(ボソリ)駄目人間。
 Y:それは承認。
 ア:・・・ふぅ。よく考えたら時間も無いじゃない。去年ろくすっぽ単位とって無いから。
 Y:うっ、そ、それは、講義の合間に・・・
 ア:サボリ、でしょ?
 Y:ううっ・・
 ア:単位は? 進級は? マスター、本気で心配されてるよ? 奴は進級する気あるのか?って。
 Y:・・・・・・・・
 ア:マスターが自己嫌悪モードに入っちゃったんで、ここら辺で失礼します。
     お相手は、“駄目人間”Yinと、“こんなのをマスターに持っちゃって一苦労”アイラナステアでお送りしました。
 Y:・・・次を、書かなきゃ・・・