さんにんがゆく 投稿者: XY-MEN
じんぶつしょうかい
くるすがわ せりか・・・むくちでおとなしい、おじょうさま。さんにんのなかで、いちばんとしうえの、おねえさんです。
かしわぎ かえで・・・おかっぱのおんなのこ。さんにんのなかでは、いちばんしっかりしています。
つきしま るりこ・・・とってもふしぎで、とってもやさしいおんなのこ。かえでとおないどしです。

だい1わ  さんにんは なかよし


きょうは、とってもいいてんきです。
おひさまが、ぽかぽかとあったかくて、かぜがそよそよとふいています。せりかは、さくらのはなびらが、はらはらとおちるのを、ぼうっとみていました。
「せりかちゃん・・・。」
じぶんのなまえをよぶこえがきこえたので、せりかはそちらのほうへふりむきました。
「こんにちは・・・。」
そこには、おともだちのるりこがいました。
せりかは、(こんにちは)とあいさつをかえしました。
「せりかちゃん、まった?」
せりかは、ふるふる、とくびをふってこたえました。
「そう・・・。」
るりこはそういって、にこ、とほほえむと、せりかのとなりにたって、さくらのきをながめました。
「さくらのはな、きれいだね・・・。」
「・・・・・。」
せりかは(そうですね。)とこたえました。
「せりかちゃんのかみのけに、さくらのはなびら、ついてるよ。」
そういわれて、せりかはじぶんのかみのけをさわってみましたが、どこにはなびらがついているのかは、わかりません。
「とってあげる。」
そういって、るりこはせりかのかみのけをさわりはじめました。
「せりかちゃんのかみのけ・・・きれい・・・。」
るりこはゆっくりとしたてつきで、せりかのかみのうえから、はなびらをとりました。
「もういいよ・・・ほら・・・。」
るりこは、てのひらにあつめられた、さくらのはなびら5まいほどを、せりかにわたしました。
せりかはぽおっとそれをみつめています。
「ねえ、せりかちゃん、かえでちゃんは、どこ?」
るりこがそうきくので、せりかはさくらのきのほうをゆびさしました。
すると、さくらのきのうしろから、ひょこっとおんなのこのかおがでてきました。かえででした。
「くすっ、かえでちゃんったら・・・」
るりこはわらいました。
かえでは、るりこをおどろかそうとおもって、さくらのきのかげにかくれていたのですが、それを、せりかがおしえてしまって、だめになってしまったので、ぷくっとふくれっつらをしていたのでした。
「せりかさん、おしえちゃだめっていったのに・・・。」
かえでは、くちをとがらせていいました。
「・・・・・・?」
せりかは、(そうでしたか?)といいました。
「わすれたんですか?」
「・・・・・・、・・・・・・。」
せりかは、(わすれてました、ごめんなさい。)というと、ふかぶかとあたまをさげました。
それでもかえでは、ほっぺをふくらませたままです。
「かえでちゃん・・・。せりかちゃんをいじめちゃだめだよ・・・。」
そういいながら、るりこは、かえでのあたまをなでました。
そうすると、かえでは、まゆげをはちのじにしてこまったかおになり、そのうちに、ふくらんでいたほっぺたも、ゆるゆるとひっこんでいきました。
るりこは、にこっとほほえんで、
「じゃあ、かえでちゃんとせりかちゃんは、なかなおり。」
というと、ふたりのてをとって、あくしゅをさせました。
かえでのかおは、もうおこってなくて、ちょっとだけわらってました。
せりかも、すこし、うれしそうでした。
そのときでした。
「ぐーきゅるるるるる。」
なにかのおとがなりました。
それはせりかのおなかのおとでした。
るりことかえでは、くすくすくすっとわらいました。
「せりかさん、おなか、へったんだ。」
かえでがそういうと、せりかはまっかになってうつむいてしまいました。
いまは、12じごろです。そういえば、おなかもすいてきました。
「そろそろおひるごはんだね・・・。」
るりこがいいました。
「うん、どこかでごはんたべよう。」
かえでもいいました。
「・・・・・・・」
せりかはまっかなまま、なにもいいませんでした。
そんなせりかがおかしくて、ふたりはもういちど、くすくすとわらいました。
「じゃあ、いこう。」
さんにんはあるきだしました。でもやっぱり、せりかのかおは、まっかなままでした。

<おわり>

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ども、3度目の登場です。XY-MENです。
今回は・・・猛烈に趣味に走ってしまいました(汗)。おーい、皆さまついてきてますかあ?
ちなみに、この三人はXY-MENのお気に入りです・・・って、わかりやすすぎる・・・。しかもWAでは、はるかが一番だっていうんだからだめ押しですね(笑)。いや、つまりですね、
1,そばにいるだけでほんわーとしてしまう。
2,それでいてどことなくはかなげで、ほっとけない。
3,体つきはスレンダーで、華奢。
4,つやつやした黒髪。
と、いうのがXY-MENの好みなんです。要するに・・・楓ちゃん萌えぇぇぇぇぇ!!なやつですXY-MENは。まあ、一作目を見りゃあ一目瞭然ですが。
それはさておき、指摘される前に言っておきます。楓ちゃんの性格ですが、仲のいいお友達の前なら、このくらいアリ、と思ってます。
あと、だい1わ、となっておりますが、だい2わ、を書くかどうかは未定です(笑)。


さて、そろそろ小生意気に感想でもやってみようかな?
初めてなので、ここ三日に絞らせていただきます。すいません。許して?

まずは、各SSの作者の皆さま、初めまして。(横着者)
<「幸せって何ですか?」最終章>  TaSさま
幸せとは何なのか?結局結論はないわけだけど、それでよかったな、と言うのが正直な感想です。幸せなんて単純に言える事じゃないけど、単純な気もする・・・そんな気持ちになりました。
<味> ありさま
アメーバの話をする先輩が良い!きっと話しながら恥ずかしくなって、どんどん赤くなっていったんだろうなあ・・・。ちなみに・・・オレは飲めるぜ!!(爆)
<夏夜の子守歌(4)> 睦月周さま
見せ場がない、と嘆いていらっしゃるようですが、そんなこと無いですよ。浩之がかっこよく書かれていて安心しました。
それにしても、外堀から埋められていく感じでじりじりさせられますねえ。次あたりで核心が見えてくるのかな?
<ばろっくあるばむ> きたみちもどるさま
・・・いつか誰かがやることだった。とりあえず、あなたが一番乗り!にしても、英二さんも薔薇?(苦笑)
<・結末の果てに―優しさの結末 第二章―第九話・暗き朝焼け> 智波さま
ああ・・・なんかどんどんやばくなる。彗星群はまさかエルクゥ?いや、それより楓ちゃんどうなるんだぁぁぁ!きっと伏線だよね?腕もきちんと治るよね(泣)?
<ホンキな浩之> Koujiさま
浩之・・・情けない(笑)そーいうのは開きなおりゃあ、勝ちなものを・・・。ところで、一体何が「ホンキ」なんでしょうか?
<まだ知らぬ恐怖> いちさま
綾香ファンにお詫びって・・・ひょっとしてやばいの?綾香・・・。
お話がどう転ぶやら、前編ではさっぱり判りませんので、感想もなんとも・・・。後編を見てからにしますね。

感想書くのって大変ですね・・・。改めて、自分に感想をくださった方々に感謝!全部見てますからねー。
では、今回はこれで。