ゲーマー、耕一のある日常(こみパ編・アニメ版) 投稿者:UMA 投稿日:4月15日(日)22時23分
『せーっがーっ!』
ドットコム子ちゃん萌え萌えポスターを
手に入れた!



「ぶははは!これがドットコム子ちゃんってヤツかぁ!」
耕一はパッドを握ったまま、大笑いする。
今、耕一はドリームキャストの起死回生のソフト、セガガガをプレイしている
真っ最中だ。
このセガガガは『ドリームキャストのシェアを世界一にしろ』という、鼻でス
パゲッティを食べるより遙かに難しい目標を持つ、新しい形のシミュレーショ
ンゲームだ。
ちなみに、最初のシャウトは『ドットコム子ちゃん萌え萌えポスター』という
アイテムゲット時の効果音なので念のため。
で、耕一は開発室…と言う名のカオスに足を踏み入れたところだ。
この開発には、

『うふふ…
 描いた覚えのない絵が…沢山、
 できあがってるぅ〜』
などとほざく、精神的にイっちゃってそうなデザイナーとか、

『あいつらにはオタクの神髄…「萌え」ってもんが、
 人として一番大事な物が、わかってないんだ!』
などとほざいたのが原因で資料室に左遷されたとおぼしき窓際族な中年おじさ
んとかが一杯で、これからのゲーム展開がとても楽しみな所である。
と、そのときTVからある声が聞こえた。

『ゴールデンウィークの予定は立ったかな?というわけでお別れの時間になっ
ちゃいましたー。パーソナリティは、桜井あさひでした。さあ、それでは今日
お別れのです。…』
「このっ、声はぁぁぁ!!」
耕一はそう叫ぶと鬼の形相でTVを凝視する。耕一の家ではドリームキャスト
はパソコン用モニタに接続してあるため、ゲームしながらTVを見ることが可
能なのだ。

するとその声に驚いた初音が台所から飛んできた。

「どどど、どうしたのお兄ちゃん?いきなり大きな声だして」
「こ、声が…」
「声?」
耕一が見ている先を見る初音。そこには、TVがあった。

「んと…。あ、これってアニメ版のこみパ?」
「うん。今、一瞬だけど、み〜ちゃんの声が聞こえたんだよ。あさひちゃんの
役で」
「そうなの?でもお兄ちゃん。たしかパソコン版のこみパにも、その役で出て
なかった?」
「うん、出てるよ。でもまさか、アニメ版にも出てるとは思わなかったから驚
いちゃったよ」
「へー。ねえねえ、雑誌とかにアニメ版のキャスティング、って載ってなかっ
たの?」
「あさひちゃん以外は載ってたかな?でも俺、あさひちゃん以外の声優って知
らないから、パソコン版と一緒か分からなかったんだよ」
一応にもこみパは18禁ゲームだ。その移植版(というかメディアミックス的
展開)のキャスティングが同じとは、思えなかったからだ。

「でも、アニメ版がパソコン版と同じ人ってことは、ドルカス版も同じ、って
ことになるんじゃない?」
「おお、そうか!そうだね、初音ちゃん。これでドルカス版を買う意欲がわい
てきたぞ!!」
耕一は嬉しそうに初音を抱き上げ、そのまま高い高いをするのだった。



<おしまい>
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どうも『セガ人(びと)…かな?』のUMAです。

今回のネタは見ての通りヒットメーカーの『セガガガ』です。D-DIRECT専売な
ので見たことはない人がほとんどとは思いますが(汗)
内容はセガおよびゲーム業界を皮肉一杯にパロった、シミュレーションゲーム
です。

#メッセサンオーがナゼか実名で登場したり、がっぷ獅子丸がもうすぐ40歳
#になるアレックスキッドが経営するゲームショップに現れたり、とか

見た目はかなり『バカゲー』ですが基本はしっかりしてるし、今のゲーム業界
を風刺してる面もあるので、セガファン以外のゲーマーにもプレイして欲しい
ゲームです(マジで)。

あと、なんとなくアニメ版こみパネタとセガガガネタを一緒にした訳ですが、
共通点がないわけじゃ有りません。
両方ともいわゆる業界ネタの固まりだし、あっちこっちに『萌え』が入ってる
し(ついでに主人公が『萌え』と『燃え』を間違えるというおまけつき)し。

ま、こじつけですけどね(笑)


ぢゃ、そういうこって。