お兄ちゃんってね 投稿者:UMA 投稿日:4月10日(月)00時22分
そのいち。ねかせてくれないんだよ

「お姉ちゃん知ってる?お兄ちゃんって、夜、寝かせてくれないんだよ」
と初音は言った。

「は?」

一緒に話しをしていた千鶴はそんな返事をする。

『確かに、今耕一さんの話で盛り上がっていたところよ?でも、まさか…、ま
さか、そっちの話しになるとは…。はっ!もしかして私が勝手にそんな妄想を
して、そう思いこんでるだけ?そんな私ったら欲求不満なの…』

と、返事をしたまま一瞬惚けた間に千鶴は自分の考えを整理した。

「(私が勝手にそっちの話しって勘違いしてるだけよね。うん、初音に聞いて
みればいいわ)ね…寝かせてくれないって…。は、初音ちゃん。それ、何のコ
トかなぁ?」

千鶴は引きつった笑みを浮かべながら、小さい子供に聞くような口調で初音に
聞く。

「え?だから、お兄ちゃんが初音を、だよ」
「ほ、ほぉぉぉ…。それで初音ちゃん、それはいつのお話かなぁ?」
「うんとね。この間、東京のお兄ちゃんのお部屋に遊びに行ったとき、だよ」

すると初音もそれに答えるように、とっても小さい子供のような邪気のカケラ
もない笑顔で答えた。
もちろん、初音は小さい子供ではない。これでも女子高生なのだ。

「お兄ちゃん、初音の弱いトコばっかりせめて…。いやん、恥ずかしい」
「ふ、ふぅぅぅん…」

ぐきゃっ…!!

千鶴が自分の湯飲みをぐっと握りしめ、そのまま粉砕する。

「きゃっお姉ちゃん?湯飲み、割れちゃったよ!」
「ううん、何でもないのよ、初音ちゃん…」

こめかみに血管を浮き上がらせながら笑顔で答える千鶴。

「…ふう、さっぱりした」
「あ、お兄ちゃん。早かったね」

と、そこへ風呂上がりの耕一がタオルで髪を拭きながら現れた。今、耕一は大
学が休みということもあってか、また隆山の柏木家に遊びに来ているのだ。
昨年、耕一の父が死去してするまではまったくと言っていいほど隆山に近寄ろ
うとしなかった耕一だが、その父の葬儀の前後に起きた怪事件により前世の記
憶を取り戻した彼は、それまで来れなかった分を取り戻すかのように長期の休
みの度に隆山に来るようになったのだ。
逆に今回の初音のように、こっちから耕一の家に遊びに行くこともあるのだ。

「やあ、初音ちゃん。ん?千鶴さん、どうした…のっ?!」

ざびゅっ!!

千鶴の雰囲気がいつもと違うのに気づいた耕一だが、声をかけた瞬間千鶴の爪
で思い切りシバかれ、そのまま庭石に叩きつけられた。いわゆる弱・鬼の爪と
言う技だ。

「な、な、な。なんばすっとですかっ?!千鶴さん!!」
「当家では…。当家では、法に触れるような年端もいかない女性に対しての性
行為は一切禁止してるのよ、耕一さん!!」

そう言い切ると千鶴はずんずんと歩いて近づく。
こういうコトは普通はどこのご家庭でも禁止しているハズだが、さすがに千鶴
も耕一を慕っていることもあってか『ぶちっ』とキレたんだろう。
ちなみにこの話しの設定は、『痕』本編から二つほど季節が変わった頃、とい
う設定なので初音に手を出すのは思い切りヤバいのは事実である。いわゆる、
『児ポ禁法』という法律に引っかかるからだ。
そして千鶴は耕一をしゃがみ強で浮かすと、立ち弱×5→ジャンプ→弱×5→
ジャンプ(二段目)→弱×10でヒット数を稼ぐと、さらにEX飛翔で落下中の
耕一を掴む。

がしっ!!

「えっ!な、なにを…!?」

羽交い締めにされたままもがく耕一。だが千鶴は冷たい目で耕一を見つめると
そのまま爪でばっさりと斬りつけた。コンボ修正を考えるとLV3必殺技・鬼
門開封を単発でヒットさせた方がダメージが大きいのだが、千鶴が耕一を愛し
てるが故に手加減した、ということだろう。

「ふう。どう、耕一さん?これに懲りたら…」
「お姉ちゃん!!」

瀕死の耕一の胸ぐらを掴んでる千鶴が声のする方を見ると、初音が縁側で頬を
ぷーっと膨らませて立っているのが見える。どうやら怒っているようだ。

・
・
・

その後、初音からレバー入れ強(これだけで2ヒット)→しゃがみ強で浮かせら
れたあと、立ち弱×4で高さ調節して→ジャンプ→弱×5→ジャンプ(二段目)
→弱×8で空高く打ち上げられた上に、EXフライ返しアタックで追い打ちさ
れた千鶴は、『寝かせてくれない』というのが『徹夜で格闘ゲームをプレイし
た』のことだと聞かされたのが、そのときすでに耕一はお花畑の住人だったた
め手遅れだった。



そのに。かたいんだよ

「お姉ちゃん知ってる?お兄ちゃんって、固いんだよ」
と初音は言った。

「は?」

一緒に話しをしていた梓はそんな返事をする。

『確かに、今耕一の話で盛り上がっていたところよ?でも、まさか…、まさか
そっちの話しになるとは…。はっ!もしかして私が勝手にそんな妄想をして、
そう思いこんでるだけ?そんな私ったら欲求不満なの…』

と、返事をしたまま一瞬惚けた間に梓は自分の考えを整理した。

「(私が勝手にそっちの話しって勘違いしてるだけよね。うん、初音に聞いて
みればいいわ)か…固いって…。は、初音ちゃん。それ、何のコトかなぁ?」

梓は引きつった笑みを浮かべながら、小さい子供に聞くような口調で初音に聞
く。

「え?だから、お兄ちゃんのカラダが、だよ」
「ほ、ほぉぉぉ…。それで、初音ちゃんはそれをどこで見たのかなぁ?」
「うんとね。昨日、お兄ちゃんのお部屋で」

すると初音もそれに答えるように、とっても小さい子供のような邪気のカケラ
もない笑顔で答えた。
もちろん、初音は小さい子供ではない。これでもランドセルはとっくの昔に卒
業してる年齢だ。

「お兄ちゃん、初音に『さわってもいいよ』って言ってくれたの。でね、初音
がさわったら、本当に固かったの」
「ふ、ふぅぅぅん…」

めきゃっ…!!

梓がたまたま手にしていたTVのリモコンをぐっと握りしめ、そのまま粉砕す
る。

「きゃっお姉ちゃん?リモコン、割れちゃったよ!」
「ううん、何でもないのよ、初音ちゃん…」

こめかみに血管を浮き上がらせながら笑顔で答える梓。

「…ふう、さっぱりした」
「あ、お兄ちゃん。早かったね」

と、そこへ風呂上がりの耕一がタオルで髪を拭きながら現れた。今、耕一は大
学が休みということもあってか、また隆山の柏木家に住んでいるのだ。一週間
前に千鶴の手に掛かって生死の境をさまよっていたせいで、今日が久しぶりの
風呂だ。

「やあ、初音ちゃん。ん?梓、どうした…のっ?!」
「ふんっ!」

ぶおん、ぶおん、ぶおん…ごがっ!!

梓の雰囲気がいつもと違うのに気づいた耕一だが、声をかけた瞬間梓に吸い込
まれ、錐揉み状に回転しつつジャンプするとそのままパイルドライバーで頭か
ら床にたたきつけられた。
いわゆる、『立ちスクリュー』という技で、尋常じゃない投げ間合の広いを誇
るのだ。

「な、な、な。なんばすっとねっ?!梓!!」
「この家では…。この家では、未就学の児童に対しての本番行為は一切禁止し
てるのよ、耕一!!」

そう言い切ると梓はずんずんと歩いて近づく。
こういうコトは普通はどこのご家庭でも禁止しているハズだが、さすがに梓も
耕一を慕っていることもあってか『ぶちっ』とキレたんだろう。
ちなみにこの話しの設定は、『痕』本編から二つほど季節が変わった頃、とい
うさっきも書いたことのなで割愛。

そして梓は耕一にジャンプ弱K→しゃがみ中P→スクリューパイルドライバー
で再び吸い込んだ。攻撃がガードされようと、ヒットしようと関係なしに吸い
込める、スクリューならではの連続技だ。

びしっ、ばきっ、『ふんっ!』ぶおん、ぶおん、ぶおん…ごがっ!
びしっ、ばきっ、『ふんっ!!』ぶおん、ぶおん、ぶおん…ごがっ!!
びしっ、ばきっ、『ふんっ!!!』ぶおん、ぶおん、ぶおん…ごがっ!!!

結局、梓は合計3回スクリュー絡みの連続技を耕一にカマしたのだった。

「ふう。どう、耕一?これに懲りたら…」
「お姉ちゃん!!」

瀕死の耕一の胸ぐらを掴んでる梓が声のする方を見ると、初音が縁側で頬をぷ
ーっと膨らませて立っているのが見える。どうやら怒っているようだ。

・
・
・

その後、初音からめくり強K→立ち強Pキャンセル昇竜拳をカマされダウンさ
せられた上に、起きあがりをしゃがみ弱K×8でピヨらされたところを再びめ
くり強K→立ち強Pキャンセル昇竜拳を決められた梓は『耕一の体が固い』と
いうのが『耕一の体の柔軟度』のことだと聞かされたのだが、そのときすでに
耕一は三途の川のライン下りに参加中で、後の祭りだった。



そのさん。ちっちゃいんだよ

「お姉ちゃん知ってる?お兄ちゃんのって、ちっちゃいんだよ」
と初音は言った。

「は?」

一緒に話しをしていた楓はそんな返事をする。

『確かに、今耕一さんの話で盛り上がっていたところよ?でも、まさか…、ま
さか、そっちの話しになるとは…。はっ!もしかして私が勝手にそんな妄想を
して、そう思いこんでるだけ?そんな私ったら欲求不満なの…』

と、返事をしたまま一瞬惚けた間に楓は自分の考えを整理した。

「(私が勝手にそっちの話しって勘違いしてるだけよね。うん、初音に聞いて
みればいいわ)か…ちっちゃいって…。は、初音ちゃん。それ、何のコトかな
ぁ?」

楓は引きつった笑みを浮かべながら、小さい子供に聞くような口調で初音に聞
く。

「え?だから、お兄ちゃんのが、だよ」
「ほ、ほぉぉぉ…。それで、初音ちゃんはそれをどこで見たのかなぁ?」
「うんとね。昨日、お兄ちゃんのお部屋で」

すると初音もそれに答えるように、とっても小さい子供のような邪気のカケラ
もない笑顔で答えた。
もちろん、初音は小さい子供ではない。これでも年頃の女の子なのだ。

「お兄ちゃん、初音に『さわってもいいよ』って言ってくれたの。でね、初音
がさわったら、本当にちっちゃかったの。これっくらいしかなくって、初音に
丁度いい大きさなんだよ、ほら」

いいながら初音は両手で小さなわっかを作る。

「へ、へぇぇぇ…」

べきゃっ…!!

楓は手にしていた煎餅を真っ二つに割る。


「きゃっお姉ちゃん?お煎餅、割れちゃったよ!」
「ううん、何でもないのよ、初音ちゃん…」

こめかみに血管を浮き上がらせながら笑顔で答える楓。当然、割れた煎餅を食
べるのは忘れない。

「…ふう、さっぱりした。久しぶりの風呂は気持ちいいな」
「あ、お兄ちゃん。早かったね」

と、そこへ風呂上がりの耕一がタオルで髪を拭きながら現れた。今、耕一は大
学が休みということもあってか、また隆山の柏木家に住んでいるのだ。一週間
前に梓の手に掛かって生死の境をさまよっていたせいで、今日が久しぶりの風
呂だ。

「やあ、初音ちゃん。ん?楓ちゃん、どうした…のっ?!」
『オラァァァッ!!』

楓の雰囲気がいつもと違うのに気づいた耕一だが、声をかけた瞬間楓の幽波紋
…というか前世のエディフィルの拳で思い切りシバかれ、そのまま庭石に叩き
つけられた。いわゆる、『スターフィンガー』という技だ。

「な、な、な。なんばすっとですかっ?!楓ちゃん!!」
「この家ではね…。この家ではね、未成年の女性への本番行為は一切禁止して
るのよ、耕一さん!!」

そう言い切ると楓はエディフィルを出現させたままずんずんと近づく。
こういうコトは普通はどこのご家庭でも禁止しているハズだが、さすがに楓も
耕一を慕っていることもあってか『ぶちっ』とキレたんだろう。
ちなみにこの話しの設定は、『痕』本編から二つほど季節が変わった頃、とい
う、さっきも書いたコトなので以下略。
そして楓とエディフィルは耕一の両側から同時に、近距離弱パンチ→弱キック
→遠距離弱パンチ→近距離弱パンチ→弱キック→遠距離中パンチ→近距離中パ
ンチ→近距離強パンチ→近距離強キック(これだけで4ヒット)とつなぎ、サマ
ーソルトで蹴り上げ、さらに二人はハイジャンプで蹴り上げた耕一を追いかけ
空中で耕一を再び掴むと、中キック→中パンチ→弱パンチ→弱キック→強パン
チ→近距離強キックとつなぎ、最後にオーバーヘッドキックで地面に叩き付け
た。いわゆる『ダークネスイリュージョン・VSシリーズバージョン』という
技だ。
どうやら、エディフィルはスタンドではなく、イリュージョン(幻影)の一種だ
ったようだ。

「ふう。どう、耕一さん?これに懲りたら…」
「お姉ちゃん!!」

瀕死の耕一の胸ぐらを掴んでる楓が声のする方を見ると、初音が縁側で頬をぷ
ーっと膨らませて立っているのが見える。どうやら怒っているようだ。
・
・
・

その後、初音から真空竜巻旋風脚→しゃがみ弱K→しゃがみ強P(エリアル始
動)→スーパージャンプ→弱P→弱K→中P→真空波動拳をカマされた楓は、
『ちっちゃい』というのが『耕一のもってるトラックボールがちっちゃい』と
聞かされたのだが、そのときすでに耕一は地獄巡りの片道ツアーに出発しよう
としており、とってもアフターカーニバルだった。



そのよん。???

「お姉ちゃん知ってる?お兄ちゃんのって…………」



<つづきません>
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どうも『初音ちゃんネタを書くとどうしてもちっちゃい子供みたいになっちゃ
うのはナゼでしょうか』のUMAです。

今回のネタは、儂がお散歩美優里ちゃん(ノーパソ)で使ってるトラックボール
『リングマウス』です。

#デスクトップの美優里ちゃん(タワー型のメインPC)で使ってるのは
#LogitechのTrackManMarble+ってヤツ

そのため最初は楓ちゃんのトコだけだったんすけど、それだけじゃ寂しいって
んで、急遽ネタを追加してこういう形になった、という訳です。

ちなみに、この『リングマウス』ですが儂的には結構お勧めの入力デバイスで
す(メーカーは忘れた。値段は2980〜4980円くらい)。PS2とUSBの二種類
ありますが、儂が持ってるのはUSB版です。

なお、千鶴編で出した技の元ネタは『QueenOfHeart99』、梓編で出した
技の元ネタは『StreetFighterII』、そして楓編で出した技の元ネタは
『MarvelVsCapcom2』です。

ぢゃ、そういうこって。でわでわ〜(^_^)/~