緒方英二 :やっと終わったな。みなさん、おつかれさま。ここからは打ち上 げってことで気楽にやって欲しい。 柏木耕一 :あ、緒方さん。お疲れさま。 緒方英二 :お疲れ、柏木くん。さすがは最強の鬼だけあってパワフルなアレ ンジがすごいぞ。まさか、一度しかゲーセンで使ったことのない アヌビス神のスタンドでとどめを刺すとは思わなかったが。 柏木耕一 :せっかく帯刀してたんだし、使わない手はないって思ったからで すよ。他にはビシャモンって手もあったけど、ジョジョっぽい展 開になってきたんで最後もジョジョ系のキャラでとどめを刺した んです。 緒方英二 :なるほど。柳川刑事がディオっぽかったから、その影響ってこと か。 柳川祐也 ;甘いな。ディオだけではないぞ、カーズも入ってるのだ。 柏木千鶴 :ええっ?柳川、あなた生きてたの? 柳川祐也 :当然だ。俺があの程度でくたばるハズがなかろう?ポルナレフも どきの女。 柏木千鶴 :だれが、ポルナレフもどきですって? 柳川祐也 :おま…ぇ…。コホン、まあそれはともかく。緒方よ、俺をラスボ スにしたことには感謝するぞ。 緒方英二 :礼には及ばんよ。単にキミが演技が下手そうだから何も考えなく ていい、お山の大将に据えただけだから。 柳川祐也 :そ、そうだったの…です…か…。 緒方英二 :そうなのだ。あ、そうだ、理奈、由綺ちゃん。ちょっと来てくれ ないか。 理奈&由綺:え、何? 緒方英二 :確か俺の台本だと二人は『力の1号、技の2号』って書いてなか ったか?それが何で『モリガン&リリス』になったんだ。 森川由綺 :でも私たち仮面ライダー知らなかったから…。ね、理奈ちゃん。 緒方理奈 :え?ええ、そうよ(って、『力の…』だけで仮面ライダーだって分 かる由綺が言っても説得力ないわ)。 緒方英二 :それと、せっかく二人は赤青の衣装だったんだから、由綺ちゃん は緑色の量産機の3倍は早く動いたりとか、理奈は『ザ○とは違 うのだよ、○クとは!!』って言うくらいして欲しかったな。 森川由綺 :だけど、私たちファーストガンダムな世代じゃないから、シャア もランバ・ラルもわからないし…。 緒方英二 :そうだったのか。なら…仕方ないなぁ。理奈もそうなのか? 緒方理奈 :え?そ、そうね。 緒方英二 :どうした、ぞんざいな返事して。お兄ちゃんはお前をそんな風に 育てた覚えはないぞ。そんな妹にはお仕置きだ!! 緒方理奈 :って、なんでそうなるのよ、『ジェットアッパー』!! 緒方英二 :ぐは〜〜〜〜っ!! 森川由綺 :ああっ、緒方さん!!理奈ちゃん。私、リンかけはよくわからない けど、あんまりだと思うわ。 緒方理奈 :…由綺。あなた何者…。濃すぎるわよ…。 森川由綺 :そ、そうかなぁ。なんか照れるわ。 緒方理奈 :誉めてない、誉めてない。…っと、兄が永遠の眠りについたみた いだから、ここからは私が進行するわよ。じゃ、早速インタビュ ーに…。あ、そこの卑しい犬っころ。こっちおいで。 柏木初音 :え、初音のこと? 緒方理奈 :そうよ。今回は長女以外全員が畜生の役っていう可哀想な師妹の 末っ子の、あ・な・た。 柏木初音 :ふぇ…。ふぇ…ふぇぇぇぇん、お兄ちゃぁぁぁん!! 柏木耕一 :おお、よしよし。きさーん、二度も初音ちゃんを泣かすげな、ぼ てくりこかさるーぞ、コラ! 緒方理奈 :あら、畜生に畜生って言ってなにが悪いのかしら? 反転初音 :…耕一ぃ。こいつ、あたいがヒロインの役だったのを妬んでるん だぜ? 緒方理奈 :全然妬んでなんかいないわよ。犬畜生になるくらいなら絶対こっ ちの方が格好いいし。 反転初音 :あんだと、コラ! 緒方理奈 :やる気?今度は負けないわよ。 柏木耕一 :やめろよ、初音ちゃぁぁぁん。…って行っちゃったよ。 柏木千鶴 :あらあら、司会の理奈ちゃんも行っちゃったわ。仕方ないわ。こ こからは私が進行をするわよ 森川由綺 :でも、おばさんには無理だと思いますよ。 柏木千鶴 :おば…。由綺ちゃん、アイドルだからって…『なめたマネしてる と命を狩るわよ(ガンをとばす)』 森川由綺 :…どうぞ。 柏木千鶴 :あら、若いのに礼儀正しいわね。 森川由綺 :母から老人をたてるようにっていわれ…(さくっ)。 柏木千鶴 :あら、由綺ちゃん。どうしたの?こんなことで寝てたら風邪ひく わよ。しょうがないわ、由綺ちゃんのことは残念だけど、彼女の 意志を継いでここからは私が仕切るわ。 柏木梓 :…って、千鶴姉が殺ったんじゃないの!楓、手当てお願い!! 柏木楓 :はい。 柏木千鶴 :梓ったら大声だして、はしたないわよ。 柏木梓 :ふーん。でもさぁ、人前で斬殺するどっかの貧乳な偽善者より数 倍マシ…(さくっ)。 柏木千鶴 :あら、今度は梓まで…。ちーちゃん、困っちゃうな。楓、梓ちゃ んの埋葬もよろしくね☆ 柏木楓 :…はい(まだ、息があるんだけど…) 柏木千鶴 :さて…と。何やら血なまぐさい気がするけど気を取り直して進め るわよ。えっと…。あ、そこの『出てきてからわずか数行でいさ さか詐欺っぽい不意打気味な攻撃を仕掛けたものの、逆に超必殺 技で瞬殺された兄妹』、こっちいらっしゃい。 月島拓也 :…なんか、えらい言われようだな。 月島瑠璃子:だって本当のことだもん。しょうがないわ、お兄ちゃん。 月島拓也 :優しいな、瑠璃子は。俺はそんな瑠璃子が、瑠璃子が…。大好き だぁぁぁぁ!! 月島瑠璃子:『毒電波』 月島拓也 :ワタシ、ツキシマ。モト、セイトカイチョウアルヨ。ワタシ、ツ キシマ。ワタシ、ツキシマ…。 月島瑠璃子:お兄ちゃん、面白い…。今度また抱きついてきたら、もっと面白 いこと、させてあげるね。 月島拓也 :ワタシ、ツキシマ。ワタシ、ツキシマ…(しくしく)。 柏木千鶴 :…。(今のは見なかったことにするのが一番ね。うん)ききき、気 を取り直して、次。馬面ズこと、長瀬一族さん。…って、あれ? セバスさんと、研究所の主任さんは?本編でも見なかったみたい ですけど…。 長瀬祐介 :ああ、そっちのおじさん達は今回お休みなんだ。なんでも、『ぷ れぃすてぇしょんばん』と『てれう゛ぃあにめばん』ってので忙 しいんだって。そういう訳で、今回は僕たち含めて4人だけなん です。なぜか、この『長瀬一族』に彰は含まれてないんですよ。 澤倉美咲 :彰くんは名字が違うからじゃない? 七瀬彰 :そうだね。それに僕、馬面じゃないし。 長瀬祐介 :なるほど…って、僕も馬面じゃないんだけど。 七瀬彰 :でも祐介は長瀬姓だろ?そういえば、下の名前が出てなかったか ら誰が誰だか分からなかったよ。本当に祐介達だったのかい? 長瀬祐介 :むかっ。『爆弾』!! 七瀬彰 :『コークスクリューブロー』!! 彰&祐介 :ぐはぁぁぁっ!! 柏木耕一 :ああっ相打ち!?二人ともダウンしちまったぞ。 柏木千鶴 :いいんじゃない?人間の一人や二人くらい。それより、残ったの は私たちだけですね。 柏木耕一 :え?初音ちゃんと理奈ちゃんは戦ってるみたいだし、美咲さんは 彰を看護してるし…。ああっ柳川は地面に『の』の字を書いてい じけてるぞ。で、その他の連中はすでにダウンしてるみたいだ。 そう…みたい…ですね。千鶴さん。 柏木千鶴 :ああん、前にも言ったけど『ちーちゃん』って呼んでよぉ 柏木耕一 :ででで、でも…。 反転初音 :てめーこら、偽善者!あたいの耕一に手ぇ出すったぁ、ええ根性 しちょるやんけ!!今からぼてくりこかすけん、待っとれよ!! 緒方理奈 :ちょっと犬っころ!!あなたの相手はこっちよ!!『デンプシーロー ル』!! 反転初音 :おおっと、某イングランド人の『クロスカウンター』!! 緒方理奈 :きゃっ!!そんな、カウンターが使えるなんてぇぇぇ…。 反転初音 :あーあ、カウンターがモロに入っちまったよ。やっぱ、デンプシ ーロールにはカウンターよね。それより、偽善者ぁぁぁ!! 柏木千鶴 :初音、年長者をたてなさいっていつも言ってるでしょ! 反転初音 :しゃあしいったい、コラ。耕一はあたいの物たいって!! 柏木耕一 :ややや、やめなよ千鶴さんも初音ちゃんも…。って、行っちゃっ たよ。 緒方英二 :…ま、こんなラストもアリかもな。 柏木耕一 :あれ?生きてたんですか? 緒方英二 :当然だ。これくらい体力がないと芸能界では生きていけないから な。さて、残り放送時間もあとわずかになったな。ここは主人公 のキミが最後のシメの音頭をとってくれ。 柏木耕一 :え、俺っすか?じゃあ、みんないいか?せーの… 全員 :おつかれさまでした〜!! <おしまい> ---------------------------------------------------------------------- どうも『思った以上に長くかかったな』のUMAです。 元々端午の節句用SSとして始めた今回の日本フカシ話ですが、調子に乗って ここまで引っ張ってしまいました。2〜3話程度で終わる…と思ったのですが 気がついたらずるずる長引いて今に至る、という…。 我ながら無計画だったなぁ、と反省してます(汗) あと、To Heartのキャラは今回あえて使用してません。理由はこれを 書き始めた頃、まだPS版を全員コンプリートしてなかったからってのと、た まには滅殺抜きで書いてみたかったから(笑) それに、犬=あかりってのは、あまりにもデフォすぎてつまらないですし。 なので、もう一人の犬である初音ちゃんを犬に配役したって訳。で、あとは初 音ちゃんを連れるなら桃太郎は耕一だろう、みたいなノリで桃太郎一行の配役 を決めたって訳です。 #道中に出会ったキャラや鬼ヶ島の住民はその場のノリだけで決定 心残りなのは、今は亡きリーフ本家の即興小説コーナーで完結できなかったこ とですね。もう少し筆が早ければよかったのですが…。 まあ、何はともあれ。 これで日本フカシ話桃太郎はこれでおしまいです。 今まで読んでいたただいてまことにありがとうございました。 ぢゃ、そういうこって。