「ただいま」 「浩之ちゃん。お帰り」 俺は家に帰ってきた。 結婚してかなり経つが、あかりはやっぱり『ちゃん付け』で俺を呼ぶ。でも、 今ではこう呼んでくれると『家に帰ってきた』って思えて落ち着くのだ。 「あれ。なんだか疲れてるみたいよ?」 「そうか?俺はそんなことはないと思うが」 俺はスーツを脱ぎながらあかりに聞く。 あかりのことだ。どうせ、お昼のワイド番組の健康特集とかの疲労チェックに でも該当するって程度だろうが。 「TVで言ってたけど、今の浩之ちゃん、ちょっと疲れてるみたいよ。ちょっ とそこ座って、肩もんであげる」 「え?」 反論するまもなく、俺は座らせられる。そして、 もみもみ。 もみもみ。 「どう、浩之ちゃん。気持ちいい?」 俺の肩をもみながら声をかけるあかり。 「うん、気持ちいい…」 マジで気持ちいい。このまま眠りそうになるほどだ。 もみもみ。 もみもみ。 しばらく肩をもんでもらっていると、もっと別の刺激がほしくなる。 「そうだあかり。今度は肩をたたいてくれ」 「たたくの?うん。いいよ」 ・ ・ ・ 俺は薄れゆく意識の中、自分の発言を思い切り後悔していた。 <背後から強パンチで一撃(笑)・おわり> ---------------------------------------------------------------------- どうも『短編なら簡単なのに…ねぇ』のUMAです。 今回のネタはPSTHのおまけの一つ『肩もみマルチ(肩もみセリオでも可)』 です。SSで肩もみをするのはあかりさんですが。 ももたろうがちょっと詰まってるんで、息抜きにこんなもん書いてみました。 やっぱ短編物の方が儂としては書きやすいっすわ。 まあ、なにはともあれ今回はこの辺で。でわでわ〜(^_^)/~